第313話「面接」
テロリ~♪ テロリ~♪ テロリ~♪ ← ポテトが上がった音
「ということで、ここがアタシがセンパイに紹介するアルバイト先でぇ~す
「ここ『モック』じゃねぇか!?」
(モックバーガー、通称『モック』と言えば超大手ハンバーガーチェーンでありながら、ここで働くアルバイトはコミュ力の高い学生が多いという……。
ずばり『リア充にしか許されないアルバイト先』じゃねぇか!?)
「おい、姉ヶ崎妹!? 何で『ぼっち』の俺にこんな『リア充の聖地』みたいな場所を紹介してんだよ!?」
「センパイ? 他人から見たら『彼女持ち』で『生徒会長』なセンパイも十分に『リア充』ですからねぇ~?」
「俺は心が『ぼっち』だからいいんだよ!」
(それに、最近のラノベはタイトルに『ぼっちの俺が~』みたいに書いてても内容はハーレムだったりすることが多いから問題ないんだよ!)
「それに、別にアタシは意地悪でこのバイト先を紹介しているわけじゃないんですよぉ~
「それはどういうことだよ?」
「ほら、センパイがバイトを選ぶ条件で『給料が早いところが良い』って、言ってたじゃないですかぁ~? ここってお給料が15日と月末の二回に分けて振り込まれるんですよね♪ だから、今月の頭から働ければ月末には二週間分のお給料がもらえちゃうんですよねぇ~
「ん、なるほど……」
(つまり、給料が二週間ごとに振り込まれるのか……それなら、朝倉さんへのプレゼントを買っても年末には給料が入ると……)
「それに時給も千円からですし、学生で時給千円からってこの辺だと意外と少ないんですよぉ~?」
「それは確かに……」
(俺もバイトを探そうと思って時給を見たら、どこも高校生は900円や、950円とかで『何でそんな中途半端な時給にするんだよ!? もっとキリ良く千円から! みたいにできないの?』って、思ったからなぁ……)
「あと、センパイ楽なバイトが良いって言ってたじゃないですかぁ~? こことか適当に接客してコミュニケーションとっていればいいだけなんで楽勝ですよ
「それを言えるのは『コミュニケーション強者』のお前だけだからな!?」
(お前バカ! ふざけんなよ!? ぼっちにコミュニケーション能力が求められる仕事ができると思うんじゃねぇぞ!)
「……ん? てか、お前ここのバイトについてやけに詳しいけど……もしかして、ここでバイトしているの?」
「あ……てへ、バレちゃいましたかぁ~
「…………」
(つまり、俺がここでバイトをすると放課後もコイツと一緒に働くことになるのか)
「やっぱり、俺ここのバイト受けるの止めようかな……」
「えぇ~! センパイてば、ここまで来て何を言ってるんですかぁ~! せめて、面接だけでも受けていきましょうよぉ~!」
「いやいや……そもそも、いきなり来てアポもなしに面接とか無理に決まっているだろ? 俺、履歴書すら持ってきてないぞ?」
「ん~? ちょっと、待っててください!」
「…………?」
五分後
「センパイ~、今から面接OKらしいです~♪」
「何で!?」
(――っというわけで、いきなり面接することになったわけだが……)
「では、今から面接を始めさせていただきますね。私このお店の店長です」
「あ、安藤です……」
(マジで普通に面接始めるのかよ。しかも、店の奥の事務所にでも通されるかと思ったら、普通に店内のテーブルで面接始まったし……その所為で後ろの席からニヤニヤと面接の様子をのぞき込んでいる姉ヶ崎妹が邪魔すぎて面接に集中できないんだが……)
「では、まずはこの紙が履歴書の代わりになるからここに必要事項を書いてくれるかな?」
「は、はい……」
(えーと項目は……名前、年齢、性別、住所、職業と……履歴書が無くても大丈夫と言われた時は流石にアホか? と思ったが、なるほど……店側にあらかじめ履歴書替わりの書類が置いてあるのか)
「はい、書けました」
「ありがとう。じゃあ、これをこれを見ながらいくつか質問をさせてもらいますね」
「はい……」
「センパイ~? ちゃんと、まじめに書きましたかぁ~? ふざけないでくださいよぉ~?」
「うるさいな! 姉ヶ崎妹、今面接中だから話しかけて来るなよ!?」
(それに、俺だってこんな面接でふざけるわけないだろ?)
「あはは……別に、話したっていいよ。姉ヶ崎さんとは同じ学校なんだろ? なら、緊張するよりかは話して楽になってもらった方が面接にも良いしね?」
「流石~! 店長てば分かってますね
「いやもう、マジでお前黙れよ……」
「あはは、君達は仲が良いんだね。じゃあ、少し質問をさせてもらうかな」
「あ、はい!」
「まずは……『バイトをする理由』を教えてもらってもいいかな?」
「理由ですか? そうですね……『金』ですかね」
(朝倉さんの誕生日プレゼントを買うためだから間違ってはいないよな?)
「そ、そうなんだ……。じゃあ、なんで『このバイトを選んだのか』を聞かせてもらえるかな?」
「ここを選んだ理由ですか……やっぱり『女』ですかね?」
(特にこの何故か後ろで笑い声を必死にこらえている姉ヶ崎妹が進めて来たのが主な理由だしな)
「しょ、正直な子は嫌いじゃないよ……」
(この子……大丈夫かな?)
(ヤバイ……いきなり、面接なんて展開になったから緊張して上手く質問に答えられている自信が無いぞ……こんなので面接合格できるのか? とりあえず、返事だけはハッキリ答えるようにしよう)
「アルバイトの経験は?」
「無いです!」
「接客業だけど自信は?」
「無いです!」
「どのくらいの期間働けるのかな?」
「一ヵ月くらいです!」
「「「…………」」」 シーン……
(はぁ……センパイってば、そこは少しくらい誤魔化しましょうよぉ~!)
(やべぇえええええ! 正直に答えすぎたぁあああ! これ絶対にダメな空気じゃん!)
「うーん、なるほど……」
(あまり、正直すぎても困るんだけど……)
「じゃあ、採用ってことで」
「「何で!?」」
【次回予告】
「皆、いつも応援してくれてありがとうね。委員長よ♪
さーて、次回の『何故かの』は?」
次回「先輩と後輩」 よろしくお願いします!
「じゃあ、いつもの『ペタリンじゃんけん』を始めるわね。出す手は決まった? もちろん、私は決めてるわ。じゃあ、いくわよ?
ペタペタ・ペタりん♪ じゃん・けん・ポン♪」
グーかな?
また、グーかも?
やっぱり、グーじゃない?
きっと、グーだったりして……
もしかしたら、今日も『グー』を出すかもしれないわよ……?
【グー】
「クフフ……皆のコメント、評価、待ってるわね♪」
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