第278話「女子会Ⅱ」
「第二回! 女子力決定戦~! はい、皆拍手だよー♪」
「「「「ワァ~……」」」」」 パチパチ~
「で、モモ。これは何の集まりなのかしら?」
「もぉー、サクラってばあたしの話を聞いてなかったのかなー? これはあたし達の中で誰が『女子力』が一番高いのかを決める女子会だよ♪」
「桃井さんてば、何でそんなことを急に? わたしは図書室に残って昨日買った『エ・ミラレテル/終わりなきストーキング』を読みたかったのだけど……」
「もぉー、委員長ってばそんな難しそうな本ばっかり読んでるから女子力が死んでるんだよー?」
「わ、わたしの女子力が死んでるですって……!? ちょっと、桃井さん! 流石にそれは聞き捨てならないわよ! 私の女子力が死んでいるなら隣にいる藤林さんはどうなのよ!」
「ほぇ!? わ、私!? 委員長さん! そそ、それは一体どういう意味なのかな? かな!?」
「藤林さんは一応、この中でも数少ない『彼氏持ち』だからねー。まぁ、基礎女子力が低いのは認めるけどー」
「桃井さん!? わ、私って『女子力』低いの!? というか『基礎女子力』って、何かな? かな!?」
「えーと、桃井先輩。もしかして……私達もその『女子力決定戦』というのに参加させられるんですかね……?」
「う~ん、正直~? センパイ達の
((ぶっちゃけ、この女子会もう嫌な予感しかしないから帰りたい……))
「アハハ、妹ちゃんも姉ヶ崎さんもそんなこと気にしなくて大丈夫だよー? ちょっと、二人には女子力のお手本として、サクラ達に危機感を持ってもらうために呼んだだけだからねー♪」
「「あ、そういうことですか……」」
「ちょっと、モモ!? なんか今、聞き捨てならないことを言わなかったかしら!?」
「そうよ。桃井さん! 藤林さんはともかく、わたしや朝倉さんの女子力が一年生にも劣るかのような言い方はよしてくれるかしら!?」
「委員長さん!? 『藤林さんはともかく』ってそれはどういう意味かな!?」
(というか、前回の女子会から、妙に私だけ扱いがひどい気がするのは気のせいかな? かな!?)
「ハイハイ、三人の意見は十分にわかるよー。だけど、三人とも本当に自分の女子力が低くないって胸を張って言えるかなー? 心当たりはないかなー?
三人とも自分の胸に手をあてて、よ~く考えてみてねー?」
「「「自分の胸に手をあてて……」」」 メロン♪ メロン♪ スカッ! ← 三人が胸に手をあてる音
『ふぇ、石田くん……今度の土曜日暇かって? そ、その……ごめんね? 土曜日は乙女ロードに――じゃなくて! そ、そのとと、友達と用事があってね? ね? に、日曜日なら大丈夫だから! うん、日曜日にしよう!』
『クフフ……今日はせっかくの日曜日よ。家で昨日買った本をじっくり読んで過ごそうかしら? そうね……目標は今日で最低でも三冊は読みたいわね。クフフ……♪』
『ムキャァ~!? 安藤くん! 見て見て! 異世界テキトー魔術師がアニメ化ですって! これは注目の作品ね! 明日はちょうど、土曜日だしアニ●イトで原作ラノベを買いに行きましょう!』
「「「……うん、心当たりなんてとくにない
「今の間はなんだったの!?」
「あぁー、なるほど……私、何となく桃井先輩の言っていること分かったかもです」
「あちゃ……モモセンパイ、これは結構重症みたいですねぇ~
((つまり、私達はこれの当て馬か……))
「つまり、今日の女子会の目的はこの中で誰が一番の女子力マスターかを決めて、各自の女子力に油断が無いかを確かめようって趣旨だよー♪」
【次回予告】
「皆、いつも応援してくれてありがとう! 委員長よ♪
今日は話が少し短くてごめんなさいね? その分、次回はわたしの女子力がどれだけ高いかたっぷり説明してあげるから期待しててね♪
あと、ついに書籍版『何故かの』2巻の表紙とピンナップ(口絵)がMF文庫Jの公式HPにて公開されたわよ。
表紙キャラ予想コメント正解した人はおめでとうね。ええ、どうせわたしじゃないって分かってたわよ……。
さーて、気を取り直して、次回の『何故かの』は?」
次回「女子力マスター」 よろしくお願いします!
「じゃあ、いつもの『ペタリンじゃんけん』を始めるわよ。出す手は決まった? もちろん、私は決めてるわ。じゃあ、いくわよ?
ペタペタ・ペタりん♪ じゃん・けん・ポン♪」
グーかな?
パーかも?
パーじゃない?
チョキだったりして……
本当はグーを出してくるかもしれないわよ……?
【チョキ!】
「皆のコメント、評価、待ってるわね♪」
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