第256話「こたつとうたた寝」
*今回は更新する時間が無かったので、本編でなく番外編SSをお送りします
「おじゃまします……」
「もう、安藤くんってば『おじゃまします』じゃなくて『ただいま』でしょう?」
「いやいや、ここ朝倉さんの家だから『おじゃまします』で合っているからね?」
(何で朝倉さんの家族は皆でおれに『ただいま』って言わせたがるんだろう……)
「お、朝倉さんの家はもう『こたつ』を出しているんだね?」
「ええ、ちょうど、昨日から出したの♪」
「あぁ、昨日から急激に冷え込んできたよね。さっそくお邪魔させてもらうかな……ふぅ~、やっぱり、冬はこたつだねぇ……」
「そうね♪ じゃあ、私も冷えちゃったしこたつに入ろうかしら? よいしょ♪」
「…………朝倉さん?」
「安藤くん、どうしたのかしら?」
「えっと、こたつはそんなに狭くないのに、何で俺の隣に入るのかな……?」
「そ、そんなのぉ……安藤くんで暖まりたいからに決まっているじゃない……?」
「俺は湯たんぽじゃないんだよなぁ……」
数時間後……
「zzZZ……」
「む、むわぁ……って、安藤くん!?」
(そうだわ。私ったら、ついつい安藤くんと一緒にこたつで寝ちゃったんだったわ……)
「制服にシワが着く前に着替えないと……安藤くん、起きて!」
「ムニャムニャ……あと、3600秒だけ……」
「どれだけ寝るつもりよ!?」
「う、うーん……ムニャムニャ、暖かぁい……」 ペタ
「ひゃい!? あ、安藤くん!?」
(あ、安藤くんってば寝返りで……わ、私の胸に手を――ッ!?)
「朝倉さんの背中温かいねぇ……ムニャムニャ……」
「…………」 ブチ!
スッカァーン! ← 何かが安藤くんの頭を殴った音
「す、スヤスヤ……」
「!?!? な、何だ……今の衝撃は!?」
(なんか何かにぶん殴られた気がするけど……朝倉さんは俺に背中を向けて寝ているし……一体今のは何だったんだ?)
(触っても気付かないような胸で悪かったわね!) プンスカスカ!
【次回予告】
「皆、いつも応援してくれてありがとう! 委員長よ♪
さーて、次回の『何故かの』は?」
次回「ミスコン」 よろしくお願いします!
「じゃあ、いつもの『ペタリンじゃんけん』を始めるわよ。出す手は決まった? もちろん、私は決めてるわ。じゃあ、いくわよ?
ペタペタ・ペタりん♪ じゃん・けん・ポン♪」
グーかな?
グーかも?
グーじゃない?
グーだったりして……
本当にグーを出してくるかもしれないわよ……?
【チョキ!】
「情報に踊らされたらダメよ? クフフ……
皆のコメント、評価、待ってるわね♪」
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