第239話「このへんのラノベがすごい! 2019」



「お邪魔します……」

「もう、安藤くんってば、私の部屋なんて何回も来てるんだから、いちいち挨拶なんてしなくてもいいのよ? 今日はママとパパもいないんだから」

「朝倉さん、そうは言うけど……やっぱり、女の子の部屋って男子からしたら聖域みたいな所だから最低限のマナーは守らないといけないというか……」

「もう! そこは私の彼氏なんだから『朝倉さんの部屋は僕の家みたいな物だよ』くらい言って欲しいわね?」


(その言葉だけ聞くと、まるでストーカーの発言みたいだよなぁ……)


「さて、安藤くん! 今日、私が生徒会を無理矢理にも休みにして安藤くんを部屋に呼んだ理由……私の彼氏である安藤くんなら、当然分かるわよね?」

「朝倉さん、もちろんだよ。今は11月……なら『アレ』しかないよね?」

「ウフフ、流石は安藤くんだわ……。そうよ! ラノベ好きの私達にとって11月とはある本の発売日! その本と言えば――」


「「『このへんのラノベがすごい!』」」


(そう! 朝倉さんの言うとおり、11月と言えば全てのラノベファンが一度は聞いたであろう人気ライトノベルWeb人気投票の結果が乗ったラノベガイドブック!『このへんのラノベがすごい!』の発売月!)


「そういうわけで『このへんのラノベがすごい! 2019』の発売が今月24日に迫った今! 『このラノベ』の人気投票の結果予想をしないでどうするのって話なのよ!

 安藤くん! もちろん、事前のWeb人気投票には参加したのよね?」

「もちろんだよ! 朝倉さんも投票したんだよね?」


(『このラノベ』は作品ランキングが『文庫部門』と『単行本部門』の二つあって、それぞれに五作品ずつ投票ができる仕組みに2017年から変更されたんだよな。だから、あわせて10作品を選んで投票できるわけだけど、朝倉さんはどの作品に投票したんだろう?)


「ええ! ちゃんと、私が投票した作品も安藤くんと語り合うこの日のためにメモしておいたわ! ほら、これが私が投票した作品よ!」


朝倉さんが選ぶ『このへんのラノベがすごい! 2019』ベスト5作品


文庫部門

1位『ソードアート・オ●ライン』

2位『ア●セル・ワールド』

3位『魔法●高校の劣等生』

4位『落第●士の英雄譚』

5位『魔王学●の不適合者』


単行本部門

1位『●職転生 ~異世界行ったら本気だす~』

2位『オーバー●ード』

3位『●男って、それはないでしょう!』

4位『異世界は●マートフォンとともに。』

5位『蜘●ですが、なにか?』


「どうかしら!」 スッカーン!

「ああ、うん……」


(ヤバイ……M●文庫の作品が一個もないけど、大丈夫かな……?)


「あ、朝倉さんらしい選出だね……」


(てか、●撃文庫の作品多いなぁ……。でも、大丈夫! KAD●KAWAだから! ほとんどKAD●KAWAの作品だから!)


「安藤くんはどんなラノベに投票したの?」

「俺は――ちょっとまって、確か投票した時に俺もスマホにメモをしていたはず……あった!」


安藤くんが選ぶ『このへんのラノベがすごい! 2019』ベスト5作品



文庫部門

1位『バ●ロン 3 ―終―』

2位『14歳とイラスト●ーター』

3位『ぼくたちの●メイク』

4位『普通に生きるのって意外と●しくないですか?』

5位『ウォーター&●スケットのテーマ』


単行本部門

1位『痛いのは嫌なので防御力に●振りしたいと思います。』

2位『●ーション頼みで生き延びます!』

3位『私、●力は平均値でって言ったよね!』

4位『魔●?そんなことより筋肉だ! 』

5位『モンス●ーがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』


「――だね」

「あれ、安藤くん……M●文庫に媚売ってないかしら?」


「朝倉さん、なんてことを言うんだ!?」


「ち、ちがうのよ……? ただ、選んだ作品の中に安藤くんが大好きな『りゅう●うのおしごと!』とか『●の素晴らしい世界に祝福を!』や『●語シリーズ』がなかったから……」


(ああ、そういうことかぁ……)


「朝倉さん、それでも不用意に危ない発言はやめてよね……。それに、その中で言ったら俺が特に好きな『Re:●ロから始める異世界生活』だってM●文庫だけど入ってないよね?」

「あ、そう言えば……どれも有名な作品だけど、なんで、安藤くんはそれらには投票しなかったの?」

「朝倉さん、それはね。俺は『このラノベ』に求められているのは『次に来る作品』だと思っているからなんだ」

「『次に来る作品』?」

「ほら、さっき朝倉さんが言った『りゅう●う』や『●のすば』に『リ●ロ』も俺は大好きなんだけど、どれも俺が投票しなくても上位に来る作品だと思わないかな?」

「言われて見ればそうね……」

「だからこそ、俺は『このラノベ』に投票するなら『皆が知っている人気作品』じゃなくて『まだ知らない人もいるけど、面白い作品』を優先して投票するようにしているんだ」

「なるほどね。流石は安藤くんだわ! でも、その考えてで言ったら私の選んだ作品はどれも有名どころだけだわ……」

「べ、別に! 俺は朝倉さんみたいな人を責めているわけじゃないんだよ!? だって、皆が俺みたいな感じで選んだらそれこそ、誰もが知っているはずの人気作品が上位に来なくなってランキング自体がおかしくなっちゃうからね。だからこそ、朝倉さんみたいに純粋に好きな作品を選ぶのも俺は正しいと思うよ」

「そ、そう? 良かったわ……」

「俺みたいな投票の仕方は、ランキングが正常に働いてこそ意味があるものだからね」

「確かに、安藤くんの意見を聞いて思い出したら『このラノベ』のランキングって上位にあまり聞いたことのない新作がランクインしていることが多いわね……」

「でしょ? そういう『まだ人気じゃないけど面白い作品』をいろんな人に伝えられるのが『このラノベ』の魅力だと俺は思うんだよ」

「そうね! 今年の投票は終わっちゃったけど、私も来年の『このラノベ』の投票では新作のラノベにも目を向けようと思うわ!」

「それで一つでも多くの『面白いラノベ』がいろんな人に読まれるといいよね。朝倉さん」

「そうよね。安藤くん♪」




「「と、言うわけで、来年の『このラノベ』の文庫部門には是非『何故かの』にも投票してください♪」」 ← ステマ



「じゃあ、安藤くん! この後は二人でこのラノベのランキング予想でもしましょうか!」

「朝倉さん、そうだね! 俺と朝倉さんの二人が組めば『このラノベ』のランキングを当てるくらいノーコンティニューで余裕クリアだよ!」




おまけ

 

安藤くんと朝倉さんが予想した『このラノベ2019』ランキングベスト10作品


文庫部門

1位『ソードアート・オ●ライン』

2位『Re:●ロから始める異世界生活』

3位『ゴ●リンスレイヤー』


4位 『とある魔術の●書目録シリーズ』

5位 『りゅう●うのおしごと!』


6位 『●キャラ友崎くん』

7位 『86-●イティシックス-』

8位 『ぼくたちの●メイク』

9位 『●の素晴らしい世界に祝福を!』

10位『〈Inf●nite Dendrogram〉イン●ィニット・デンドログラム』


以下、もしかしたらトップ10入ってもおかしくない作品


『冴えない彼●の育て方』

『ダンジョンに出会いを●めるのは間違っているだろうか』

『●さえいればいい。』

『魔法●高校の劣等生』

『ノーゲーム・ノーライ●』



「1位はズバリ今年からアニメ三期も始まる『ソードアート・オ●ライン』だと予想したわ!」

「このラノベのは協力者の投票の得点が大きくランキングに影響しているから、秋アニメ関係のラノベが上位に来ると踏まえた上での良そうだね」

「安藤くんは『ソードアート・オ●ライン』と『Re:●ロから始める異世界生活』で、どっちを一位にするかすごい悩んでいたわね?」

「そうなんだよね……。俺としては『Re:●ロから始める異世界生活』が投票前に新刊で四章がキリよく終ったり映画化の効果とかで一位にくると予想したんだけど……でも、朝倉さんは『ソードアート・オ●ライン』を押していたし、考えればどっちも1位になりそうでものすごく悩んだね。結局は三期効果で関係者投票とHP投票両方の支持を多く集めるのが『ソードアート・オ●ライン』だと予想しての一位と二位だね」

「見ると、三位や四位の作品も秋アニメの原作ラノベなのね」

「うん、順位は正直不安だけど、基本的に一位、三位、四位の秋アニメ組はトップ10に入るって予想したね。その影響で前回一位の『りゅう●うのおしごと!』は五位くらいまで落ちるんじゃないかな?」

「なんか、ここまで聞くとほぼ、安藤くんが予想したみたいに聞こえるかもしれないけど……わ、私もちゃんと意見は出したんだからね!?」

「でも、六位から十位までは全部俺の予想のままなんだけどね……」

「う……だって仕方ないじゃない! このラノベっていつも六位以下にあまり知らない新作ラノベが入って来ることが多いから、私じゃ予想が難しいのよ!」

「そういうわけで、六位、七位、八位、十位は前回のランキングに入った新作で未だに話題性が強い作品を選んでみたよ『●キャラ友崎くん』はヒロインの一人がパンの広告のキャラに採用されたりガ●ガで根強くプッシュされている作品だね。

『86-●イティシックス-』は朝倉さんと一緒に行った●撃祭でもパネルがあったりと同じようにプッシュされているし『ぼくたちの●メイク』もコミカライズやスピンオフの開始が予告されているから十分にトップ10に残っている可能性はあると思うんだ」

「あとは九位に予想した『●の素晴らしい世界に祝福を!』や惜しくもトップ10から外した『冴えない彼●の育て方』『ダンジョンに出会いを●めるのは間違っているだろうか』『●さえいればいい。』『魔法●高校の劣等生』『ノーゲーム・ノーライ●』は私が予想であげた作品ね」

「これらも十分にトップ10に入りそうだったんだけど、他の作品の方がアニメや話題性が強いからどーしてもランキングから外れちゃったんだよね。

 特に『冴えない彼●の育て方』は原作も完結したから、勢いが落ちる可能性が高いし『ダンジョンに出会いを●めるのは間違っているだろうか』と『●さえいればいい。』もアニメが終わっていることを考えればギリギリ十位くらいかとの予想だね」

「その中で『●の素晴らしい世界に祝福を!』だけを九位に選んだ理由は何かしら?」

「俺の好みだね!」

「予想は!?」

「じゃあ、次は『単行本部門』の予想を見てみようか……」




単行本部門


1位 『オーバー●ード』

2位 『●語シリーズ』

3位 『転生したら●ライムだった件』


4位 『蜘●ですが、なにか?』

5位 『デスマーチからかじまる異世界●想曲』


6位 『●女戦記』

7位 『転●したら剣でした』

8位 『本好きの下●上』

9位 『ブサメンガチフ●イター』

10位『●職転生 ~異世界行ったら本気だす~』



「こっちは途中まですんなり決まったけど、後半の六位から予想が難しかったわね」

「単行本部門は分けられてから、まだ二年しか経ってないから統計もあまりとれなくて予想が難しいからね。でも、単行本部門だと逆に知名度の高い作品は絞られるから上位の予想はわりとすんなり意見が合ったよね」

「そうね『オーバー●ード』はアニメが直前までやっていたことで圧倒的に投票は有利で一位は確実って意見は安藤くんと同じだったわ」

「二位の『●語シリーズ』は週刊●ガジンでの漫画連載が始まったので一気に読者が増えたと思うんだ。だから、この二位も間違いないんじゃないかと思うよ」

「三位は文庫の予想でも言ったけど、秋アニメの原作ラノベ効果を考慮した予想ね」

「うん、もともと『転生したら●ライムだった件』はコミカライズの評判も好評でアニメの期待もあるから今回のランキングでは一気に順位を上げると予想したんだ。協力者投票の結果しだいなら一位だって可能性はあるんじゃないかと俺は思うよ」

「四位から六位は単行本ノベルでも有名なタイトルの揃い踏みね」

「まだラノベ市場で文庫に比べで有名タイトルが少ない時期だから、ここら辺のタイトルは手堅く上位に入ると予想したよ。一定以上のファンがいると予想できる『本好きの下●上』や『●職転生』もトップ10に入るんじゃないかと言う意味でこの予想だね」

「まだ他にも多くの候補があると思うけど、残りの順位に『転●したら剣でした』や『ブサメンガチフ●イター』を入れたのはどうしてかしら?」

「これは俺の予想なんだけど……単行本部門のランキングに入ってくるポイントはコミカライズされているか? にあると思うんだよね」

「コミカライズ?」

「そう! やっぱり、単行本ノベル系は作品の母体数が多い割りに知名度が知られていない作品が多いから、こういうランキングは投票の時点でどれだけの知名度があるかが鍵になっていると思うんだ。二年間のランキングを見ても上位に入っている作品はその年にコミカライズされた物が多いから、残りの順位には今年コミカライズの評判が良い作品が入ると予想したよ」

「それがこの二つなのね?」

「うん『転●したら剣でした』は原作のイラストもコミカライズのイラストも評判がいいし内容もいろんな人に好まれそうな内容だから上位には来ると思ったんだ。

『ブサメンガチフ●イター』は今年ネットで話題になって一気に有名になったし、漫画が先に出るって言う意外な売り方もして注目もあるから協力者投票とかで得点を伸ばしそうと予想してのランクインだね」


「でも、こうしてみると面白い作品はいっぱいあるのに、こうしてランキングで投票できるのもランクインするのも限られた作品だけっていうのはなんだか厳しい世界ね」

「そうだね。でも、だからこそ俺達はこのラノベで選ばれた作品は皆が真剣に選んだ結果だから、本当に面白い作品が殆どなんだと、俺は思うな」

「つまり、皆の清き一票が大事ということね。安藤くん♪」

「そうだね。朝倉さん♪」



「「と、言うわけで、来年の『このラノベ』の文庫部門には是非『何故かの』にも投票してください♪」」 ← 大事なことなので二回目のステマ




「皆も予想してみてね♪」





【次回予告】


「皆、いつも応援してくれてありがとう! 委員長よ♪

 まったく、酷いステマを見たわね……。

 さーて、次回の『何故かの』は?」


次回「続・山田の一日」 よろしくお願いします!


「じゃあ、いつもの『ペタリンじゃんけん』を始めるわよ! 出す手は決まった? もちろん、私は決めてるわ。じゃあ、いくわよ?

 ペタペタ・ペタりん♪  じゃん・けん・ポン♪」 




































【チョキ】


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