第162話「ウザい後輩」
「つまりですねぇー? 私は思うんですよぉー
『組織』って基本的に無駄の塊じゃねいですかぁ~?」
「いやいやいや、人が仕事の効率化を図る為に生まれたのが組織だからね? なのに、何でそれを無駄だと、思っちゃうのかな……?」
「いやいやいや、確かにー? 最初はそうだったかもしれません! でもですね……今の現代社会は効率化され過ぎてしまった! っと、私は思うんですよねぇ~」
「……つまり?」
「効率化されすぎてしまったことにより、逆に仕事がなくなっちゃうんですよ! でも、日本人ってぇ~誰より早く仕事を終らせて帰る人よりも、誰よりも最後まで残って仕事をする人の方が頑張っている的なぁー? 感じあるじゃないですかぁ~?」
「あー、それはあるなぁ……ラノベでも、いつも三カ月おきに新刊出す作家より、毎月発売日が延期されて予定の発売日から三ヶ月くらい遅れて新刊が発売される作家の方が『大変なんだな』的な感じになるもんな」
「いや、私的には先輩のその例えはまったくもって理解できないんですけど……まぁ、つまり! 私が言いたい事はぁー? 組織になると、一人でも出来る仕事をわざわざ二、三人でやらせて『仕事したー』的な空気を出すのが無駄的なぁ~? ことなんですよ!」
「なるほど、なるほど……」
(確かに後輩ちゃんの言う自論には俺も大いに納得出来る所がある……しかし!)
「――で、それが生徒会の引継ぎをすっぽかして俺の部屋にいるのと、何の関係があるのか教えて欲しいんだが……姉ヶ崎さん?」
(うん、マジで何でこの後輩が俺の家に来てるんだ? 本人は『先輩~可愛い後輩がお見舞いに来ましたよぉ~♪』とか言っていたけど……)
「アハハ! 先輩ってば『姉ヶ崎さん』なんて他人みたいな呼び方止めてくださいよ~♪ 私と先輩の仲じゃないですかぁー? 気軽に『サッキー
「それで、姉ヶ崎はなんでウチにいるの?」
「む、無視ですかぁああ!? てか『さん』付け消えて、呼び捨てだしぃ~! でも、これはこれでアリかも……よし! じゃあ、特別に先輩には私の事を呼び捨てで呼ぶ権利を上げましょう! どうですかぁー? うれしいですかぁー?」
「うぜぇ……」
(ダメだぁーっ! 元ぼっちの俺にとって、妹以外の下級生の女子とか、どう接すればいいのかまったくわかんねぇよ……てか、歳一個しか違わないのに、何で喋っててこんなに体力奪われるの? 若い子のテンションについていけねぇわ……)
「てか、何で『サッキー☆』なの? 名前がサッキーなの?」
「キャハハハ! 名前がサッキーって何ですかそれ! マジでウケる~♪ 別に、普通ですよー? 姉ヶ『崎』だから、可愛く略して『サッキー
「だったら『サキ』でよくね!? 何で略しているのに文字数増えてるの!? てかサッキーの後についてくる『キャピ!』的な『☆』のアクセントは何!? それ必要なの!? てか、可愛く略しての『可愛く』ってなに!?」
「アハハ! 先輩ってば質問し過ぎだし、マジでウケるんですけどぉ~♪ てか、その質問の答えなんて全部一つですよー? 答えは『可愛いから
「今の俺、お前にその『可愛さ
(てか、こんな奴があの生徒会長(偽パッド)の妹で生徒会に入るとか嘘だろ……?)
「アハハ! 先輩ってば、風邪なのに元気すぎじゃないですかぁ~♪」
「誰の所為だと思っているのかな!?」
【次回予告】
「皆、いつも応援してくれてありがとう! 委員長よ。
さーて、次回の『何故かの』は?」
桃井さん、後輩ちゃん……ときて、様々な女の子が安藤くんのお見舞いに来たが誰か忘れていないだろうか……?
スッカ――――ン!
「待たせたわね! 次こそは私の出番よ!」
ついに、彼女の出番が!?
次回、何故かの「自由意志」 よろしくお願いします!
I'll be スカァーン……
「アハハ! 先輩マジでウケるんですけどぉ~♪」
* 次回予告の内容は嘘予告になる可能性もあります。
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