第95話 雪が降ったら

 金縛りにあう夢を見た。

 4枚の鏡を移動してくる少女、1回遭うたびに1枚ずつ移動してくる。

 目覚めてまた眠って同じ金縛りの夢を見る。

 3回見て、目が覚めて…眠ることを止めた。

 もう一度眠れば死ねたかもしれない。

 少女は3枚目の鏡まで歩いてきていたのだから…もう一度眠ればきっと。


「雪が降ったら逢いたい癒したい」

 彼女はそんなメールを送ってくるけど…僕にはお金が無い。

 シフトは増やしているけど僕の都合だけでは動かせない。

 お金ないよ…それでもいい?


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