明るい曇天

冬が近づく明け方、私は気だるさのまま目を覚ます

すぐにシャワーを浴びたのは、ただルーティンになっているからだった


どこかに行きたいような気がして、どこにも行けないような気もする

どこにも行きたくない気がして、どこかに行かねばならぬ気もする


二度寝を企てるも、全て企てのままに終わり

家を出る明るい曇天の下で、私は今日も息を殺す

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月の下 織原すず @snowcircus

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