第96節 フェアリーテイル



 ねえちゃんが運転する死のドライブからタワーマンションビル最上階にあるに帰ってきて、俺は仰向あおむけに倒れ込むようにリビングのソファーに腰をうずめた。


 地下駐車場に車をめたねえちゃんは、今晩は摩耶佳まやかさんと一緒に大宮おおみやえきちかくの居酒屋に呑みに行くとのことだ。


 俺がふかふかなレザーブラックのソファーに座って安堵あんどいきらすと、なんだか嬉しそうな声を、ソファーの背中側から従妹いとこあおいにかけられた。


「おかえり、けぃにぃちゃん。ほら、これきてかえってきたご褒美ほうびや」


 そんなことを言って、あおいはソファーしに見慣れた青い袋包みのコンビニ菓子がしを俺の顔の前にぶら下げた。


「ああ、ただいま。菓子ありがと」


 俺が従妹いとこ相手あいてにそんな気易きやす返答へんとうをして、そのぶら下げられたコンビニ菓子を手に取ってみると、当然のごとくつめたい感触かんしょくであった。


 それは、青い色をしたソーダ味の『ガリゴリ君』と呼ばれる、コンビニでよく売られているスティックアイスであった。


 俺はなんなしに口を開く。


「アイスか、しかもガリゴリ君」

なんよ? けぃにぃちゃん、もしかしてアイス嫌いなん?」


 ソファーの前側に回り込みながら、不愛想ぶあいそうな顔をしたあおいがそんな感じで尋ねてくるので、俺は返す。


「いや? 夏には必ずと言っていいほど食べてるし、普通にアイスは好きだけど」

「なら良かったわ! ウチの分も買ってきてん。一緒に食べよや!」


 そんなやり取りをしてから一転いってん笑顔えがおになったあおいは、俺のすぐ隣に座った。それも、俺のと全く同じソーダ味の青いガリゴリ君アイスの袋を手に持って。


 なんとなくだが、隣に座っているあおい明日香あすかねえちゃんみたいなウキウキしたテンションになっているような気がした。こっちはさっきまで首都高速をかっ飛ばしていた姉ちゃんの無茶な運転で死にそうな目にあっていたというのに。


 そう考えもしたが、せっかく気を遣ってくれた従妹いとこの気持ちを有難ありがたいとも感じた俺は、あおいと並んでアイスの袋を開封した。


 首周りに青いマフラーを巻いた俺と、頭に青い宝石の髪飾りをつけた従妹いとこあおいとで一緒に、同じようなモーションで青いスティックアイスにかじく。


 シャクリ

 シャク


――うん、美味うまいな。


 そう感じた俺は素直に口に出す。


「やっぱり美味うまいな、アイス。……そういや、あおいと一緒にアイス食べるのは生まれて初めてか。いっつも静岡しずおかとうさんの実家で会うの、年末年始で冬だったからな」


 すると、すぐ隣に座ったあおいがジト目で俺を見つつ、こんなことを言う。


けぃにぃちゃんらの一家、夏には浜松はままつに帰らんもんな。ウチらはいっつも8月のお盆にも帰っとるんやけどな、ご先祖様のお墓参りあるんで」


 俺は理由を説明する。


埼玉さいたまの家には毎年夏のお盆に、かあさんのほうのお祖母ばあちゃんが福島ふくしまから来るからそっちには帰れなかったんだよ。美登里みどり、根っからのお祖母ばあちゃんっ子なんで父方ちちかた母方ははかたどっちかだけって訳にはいかねーんだ」


 シャクリ

 シャク


 俺とあおい従兄妹いとこ同士どうしで二人してアイスを食べる音が部屋に響き、その音が終わる。


「ふー、美味うまかったよ。あおい、ありがとな」


 食べ終わった俺が気を遣って従妹いとこにお礼を伝えると、あおいはその円い眼を向けてきてこんなことを言ってくる。


「知っとる? けぃにぃちゃん? アイスってホンマはどんなお金持ちでも簡単には食べられへん、すご贅沢ぜいたくな食べもんなんやで」

「へ? 一本70円だろガリゴリ君って? 何でだ?」


 すると、あおいは得意げに返してくる。


「それは今が21世紀だからや。御伽噺おとぎばなしてくる王子様おうじさまでも、千年前せんねんまえむかしとかやったらとても食べられへんのやでアイスって」

「あー、そっか、昔は冷凍技術がないからな。そう簡単にアイスなんて作れねーのか」


 俺が納得していると、あおいがこんな説明せつめいつづける。


「せやね、科学的かがくてき冷凍れいとう技術ぎじゅつが生まれたのは19世紀になってからや。最初は蒸気じょうきで凍らせてたらしいけど、エーテルとかアンモニアとかの触媒しょくばいを利用するようになってぐんと効率が上がったらしいわ。科学かがく技術ぎじゅつの進歩のおかげやね」

「へー、そうなんだな。じゃあ、昔は王族おうぞくとか貴族きぞくとかのお金持ちでもアイスなんて食べられなかったんだな」


「まあ、昔でもこおりを冬の間に保管ほかんして夏になってから食べるとか使うとか、高い山から取ってきた氷を利用するって方法もあるにはあったらしいけどな。あと、紀元前のアレクサンダー大王はいつも戦場せんじょうに氷を持ってってかき氷にして兵士に食べさせてたっていう話もあるんよ」


 そんな風に雑学ざつがく披露ひろうするあおいに、俺は感心して返す。


「そういう歴史とかの知識、よく知ってるな。流石さすが偏差値へんさち70台」


 すると、あおいなくこたえる。


「いや、中学時代の模試もし結果けっかでよければ偏差値へんさち、普通に総合80あるで」


「その事実はあんまり知りたくなかったな」


 俺が従妹いとこのあまりにも優秀ゆうしゅう知的ちてきレベルにたじろいでいると、あおいは気を遣ってくれたのか、食べきったアイスの棒とサイドテーブルにあった空の袋を二人分持ってソファーから立ち、ゴミ箱に捨てに行ってくれた。


 ブブブブブブ


 あおいがゴミをゴミ箱に捨てに行ってる間に、俺のポケットの中のスマートフォンが振動しんどうした。


 スマートフォンのロックを解除して画面を確認してみると、どうやら池袋いけぶくろに住んでいる、俺を億万おくまん長者ちょうじゃだと知らない同い年の女友達であるピュアなヤンキー少女、前田まえだ百合ゆりさんからラインメッセージが来ているようであった。


 俺がちゃっちゃとコミュニケーションアプリである RINEライン を開いてみると、百合ゆりさんを表す『Yuri』の名で、テーマパークのお姫様ひめさまである人魚にんぎょひめの像の写真をアイコンにしたアカウントからこんなメッセージが届いていた。




『すまねー、ケータ 明日いっしょに風呂入ってくんね?』




「へ!?」


 そんな唐突とうとつな内容に思わず声を出すと、ソファーのすぐ後ろから不満げな従妹いとこの声が聞こえてきた。


なんよ? けぃにぃちゃん? この『Yuriユリ』ってどう考えても女の子のアカウントやんな? お風呂一緒に入ってくれってどういうことなん?」


 なんだか怒りのこもったようにも思える、その従妹いとこねたましげな話しぶりに、俺は焦ってスマホを隠しながら返す。


「っちょ、あおいお前、人のスマホ覗くなよ!?」

「まさかけぃにぃちゃん、ホンマに愛人とかおるんとちゃうやろな?」


 ソファーの背後を取っているそんなあおいの不機嫌そうな追及に、俺は弁明する。


「愛人とかいるわけねーだろ……というか俺、それ以前にまだ高校生で結婚なんかしてねーし。百合ゆりさんは東京とうきょうに住んでいる、ちょっとしたきっかけで知り合ったただの同い年の女友達だよ」


「ホンマぁ? ただの女友達が一緒にお風呂入ってくれとか言わへんやろ。けぃにぃちゃんの持ってるお金目当てで近寄ちかよってきた女の子なん違うん?」

「本当だっつーの……そもそも百合ゆりさん、俺が高校生なのに数百億円とかの超大金を持ってるっての知らない貴重な友達なんだ。きっと何か訳があるんだよ」


 あおいの問い詰めに俺はそう返したが、実は心臓がさっきからドキドキと鳴りっぱなしだった。


――百合ゆりさん、わりとまずしいほうだし、俺を小金持ちの家の子供だと思ってるからな。


――もしかして、おかねこまって売春ばいしゅんけられたのかも。


――だとしたら、あおいに見つかった以上、残念ざんねんだけどえんを切らざるをえないよ、百合ゆりさん。


 俺はそんなことを考えながらスマホを改めて持ち直して、あおいに後ろからにらまれているような空気を感じつつ、状況じょうきょうを詳しく教えて欲しいと百合ゆりさんにラインを送った。






 で、翌日のお昼前。全裸ぜんらになった俺は池袋いけぶくろ街中まちなかにある広い広いお風呂に入っていた。


 とはいっても、ラブホテルとかそういうたぐいの施設ではない。東京とうきょう池袋いけぶくろ街中まちなかにある、男湯と女湯が分かれているごく普通の銭湯せんとうである。


 俺はその銭湯せんとうの男湯にて、百合ゆりさんの弟である小学二年生になった竜人たつひとくんと一緒いっしょ湯船ゆぶねかっていたのである。


 どうやら、アパートの風呂をかすバランスがまが壊れてしまったので、大家さんに直してもらうまでの間、銭湯せんとうに通わなくてはならなくなってしまったのだとか。


 東京とうきょう条例じょうれいで、7歳以上の男の子である竜人たつひとくんはお姉さんの百合ゆりさんと一緒に女湯には入れないという決まりになっているらしいので、一人での男湯への入り方を弟に教えてやって欲しい、とのことだった。


「広いお風呂って気持ちいいねー、啓太けーたにーちゃん」


 すぐ隣にいる百合ゆりさんの弟、まだ小学二年生の小っちゃな男の子である竜人たつひとくんがタオルを頭に乗せ、湯船ゆぶねあさ部分ぶぶんに肩まで浸かりながら、トロンとした感じのを気持ちよさそうに細めつつそんなことを言ってくるので、同じくタオルを頭に乗せて鎖骨さこつあたりまでお湯に浸かった俺はこたえる。


「ああ、気持ちいいな。さっきみたいに体を洗った後は湯船ゆぶねかって、しっかりと体を温めるんだぞ。中途ちゅうと半端はんぱで出ると湯冷ゆざめするからな」


 すると、男湯と女湯をへだてているかべの向こう側から、女湯に入っている百合ゆりさんの声が銭湯の広い天井に響き渡る。


啓太けーたぁー? 竜人たつひとおとなしくしてっかー? 蛇口じゃぐちの使い方とか風呂の入り方覚えさせたかー?」


 俺は大声を出して、壁の向こうにいる百合ゆりさんに返す。


「ああー! 大丈夫だと思うよー!」

「そうかー! ならいいんだけどよー!」


 百合ゆりさんが大声で返してきたのを聞いて、ひとまず壁越かべごしのやりとりは終わった。


 首まで湯船に浸かって頭だけ出した竜人たつひとくんが、リラックスした感じでこんなことを言う。


百合ゆりねーちゃんだけじゃなくって、啓太けーたにーちゃんも、ボクのお兄ちゃんだったらよかったのにな」


「あはは……どうだろうな。俺、いもうとに対してはそんなにいい兄じゃないし」


――俺は、わがままないもうと美登里みどりを甘やかしがちだからな。


 そんなことを考えていると、肩までお湯に浸かった竜人たつひとくんが首を回し、子供らしいあどけない笑顔を見せて、その若干じゃっかん飛び出た前歯を覗かせてこんなことを言ってくる。


「ねーちゃん、東京 Wisneyウィズニー ランドとシーの年パスを商店街の福引で当ててから、いっつもボク浦安うらやすに連れてってくれるんだよ。本当は啓太けーたにーちゃんが年パス、ねーちゃんにプレゼントしてくれたんじゃないの?」


 竜人たつひとくんは、どうやら小学校低学年生なりにカマをかけてきたようであった。


 胸上までお湯に浸かった俺は、竜人たつひとくんに視線を向けず言葉を返す。


「いや……百合ゆりさんが商店街で年間パスポートの引換券を貰えたのは百合ゆりさんの幸運こううんまねせたものだよ。それ以上でもそれ以下でもないって」


――嘘はついてない。


――百合ゆりさんは、たまたま俺を不良から助けて友達になったという偶然により、俺のはからいによってあの年間パスポート引換券を貰えたのだから。


――つまり、あの引換券ひきかえけんは、百合ゆりさんの俺に対する行動と幸運が招き寄せたものだってことだしな。


 そんなこんなで充分に体を湯船で温めて、特に大きな問題もなく、竜人たつひとくんに男湯への入り方を教えるというミッションは終了した。


 お風呂から脱衣所に上がって体をタオルでき、ドライヤーの使い方を竜人たつひとくんに教え、俺も自分のれたミディアムヘアーの髪をドライヤーで乾かしてる際に、竜人たつひとくんが脱衣所の上の方に置いてある本棚から下に落ちていた雑誌を発見した。


「あっ! この本よくお父さんが買ってくるやつだ!」


 竜人たつひとくんが手に取ったその雑誌は、いかにも大人の男性向けの、芸能人とかのゴシップなどが満載まんさい芸能げいのう週刊誌しゅうかんしであった。女性じょせいはだかの写真なども掲載されているはずだ。


 俺は年上の高校生として忠告ちゅうこくする。


「こらこら、子供がそんなの見るんじゃありません」

「えー? 女の人が裸でへんな格好してて面白いのに?」


「だからこそだ、小学二年生の竜人たつひとくんには女の人の裸の写真を見るのはまだ早い。その雑誌は本棚にしまうから俺に渡して」

「もっと子供だったら女湯にも入れるのに、本にのってる写真だったら女の人の裸を見ちゃダメとか、へんなのー」


 竜人たつひとくんから渡された成年向けゴシップ誌を手に取り、俺は上の方にある本棚にその雑誌を収めながらこんなことを思う。


――小学二年生のこの子はまだ、性に目覚めてないんだな。


――まあ、男に生まれたらそのうち嫌でもわかるようになるんだけどな。


――俺にだって、普通に女の裸に対する性欲とかあるからな。度胸がないだけで。


 そんな風に俺は自分自身のヘタレぶりをしみじみと実感し、竜人たつひとくんと一緒に服を着てから外に出て、女湯から出てきたしゅっとした顔立ちの中性的なヤンキー少女である百合ゆりさんと銭湯前の路上で合流した。


「わりーな、啓太けーた。ゴールデンウィークにこんなことに付き合わせちまって。こんなのたのめるおとこ友達ともだちあたいには他にいねーんだ」


 頭頂部が黒くなったプリン頭の、金色に染められた髪を長く伸ばしたピュアなヤンキー少女である百合ゆりさんが、それなりに申し訳なさそうにそんなことを言ってくるので、俺は気にせずほがらかにかえす。


「ああ、たまにはこういう所で銭湯もいいよな。さっぱりしたよ」


 すると、竜人たつひとくんがお腹に手を当てて百合ゆりさんの袖口そでぐちつかみ、こんなことを言う。


「ねーちゃん、おなかすいた。そろそろお昼だよ。いつもみたいに食堂に行こうよ」

「でもよー、今日は啓太けーたがいるだろ? 『こどもの食堂』は啓太けーたみてーなボンボンが行っていい場所じゃねーしな」

 

 百合ゆりさんがそんな風に困った顔を竜人たつひとくんに対して見せるので、俺は提案する。


「あ、じゃあ昼ご飯として一緒に McRonald'sマクロナルド でハンバーガーセットでも食べる? なんでも好きなメニューおごるけど」


 すると、百合ゆりさんと竜人たつひとくんが俺にすごい勢いで顔を向けてきた。


「いいのかよ!? 啓太けーた!? 最近マックって高っけーんだぞ!?」

ボク、ナゲットとポテト食べたい!」


――え、何この食いつき。


 ちょっとそんなことを考えもしたが、平静へいせいよそおって俺は返す。


「ああ、それくらい別にいいよ。銭湯代奢ってもらったお返しってことにしてくれると、わりと助かるかな」


 なんか、銭湯代は大家さんから支給されたお金だったという説明を受けたが、俺は気にせず百合ゆりさんと竜人たつひとくんと一緒に、風呂上がりのさっぱりした体で、世界最大規模のハンバーガーチェーン店である McRonald'sマクロナルド池袋いけぶくろえき近くにある店舗てんぽに向かった。


 で、三人で昼マックということで、俺の Suikaスイカ で三人分の代金を支払ってメニューを受け取り、二階のテーブル席に陣取ることができた。


 ビッグマックセットを頼んだ俺は、百合ゆりさんと竜人たつひとくんの向かい側に座り、大きめのハンバーガーにかぶりつく。


――うん、美味うまい。


――いくら、預金よきん数百すうひゃく億円おくえんちょう大金持おおがねもちになったとしても。


――マックのハンバーガーの美味うまさは変わらねーな。


 そんなことを思ってハンバーガーを食べてたが、それと同時に目の前での百合ゆりさんと竜人たつひとくんの仲の良い姉弟きょうだいが、まさに御馳走ごちそう振舞ふるまってもらったかのような笑顔でハンバーガーセットを食べ合ってる姿に、俺はほっこりしていた。


 そして、昨日の姉ちゃんの初運転で何回も死にそうな目にあったということと、あおいから教えられた昔はアイスなんかとても当たり前に食べられなかったという雑学を思い出す。


 俺はそれらを考慮こうりょし、こんな結論けつろんたっする。


――きっと。


――手元てもとにあるしあわせで満足まんぞくする、ってのが一番いいんだろうな。


――人生じんせいは、たったひとつの致命的ちめいてき大事故だいじこ大失敗だいしっぱいでダメになってしまう。


――いま、この手元てもとにあるたりまえだと思っている幸せも、本当は手に入れ難いものであり、失ってしまったら取り返しがつかなくなるものだって沢山ある。


――だからこそ、いまここにあるものに感謝かんしゃするって気持ちが大切なんだろうな。


 そんなことを俺は、百合ゆりさんがフライドポテトを持ってうれしそうに竜人たつひとくんに食べさせようとしている様子ようすを見ながら、池袋いけぶくろまち片隅かたすみで思っていた。

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