第73節 バレンタインデー




 学校がっこう色々いろいろあったバレンタインデーのそのに、マンションビル最上階さいじょうかいかえってくると、うれしい出来事できごとがあった。


 ふたつのリボンでわれたツインテールがみをしているねこのように勝手かってままないもうと美登里みどりと、うしろに亜麻色あまいろかみらしたみおがみをしているいぬのように忠良ちゅうりょうなメイドのかなでさんから、一緒いっしょつくったというチョコレートをわたされたのである。


 かなでさんにコートをクローゼットにまってもらったが、まだ学校がっこう指定していのブレザー制服せいふくていたままだった俺は、自然しぜん笑顔えがおになってよろこびつつ、その二人ふたりにおれいげる。


「うわー、ありがと二人ふたりとも」


 なまものでぐぅたらな美登里みどり労力ろうりょくそそいでチョコレートづくりに挑戦ちょうせんしてくれたこともうれしかったが、なによりかなでさんから手作てづくりのチョコレートをもらえたことが至上しじょうであり、ほかくものはなかった。


 そして、ソファーにすわっていた茶髪ちゃぱつショートカットの明日香あすかねえちゃんも、がって俺にひらべったいチョコレートがはいっているのであろうつつみをわたしてきた。


 ちなみに、東京とうきょうにキャンパスがある国士館こくしかん青年せいねん大学だいがくにレスリングのスポーツ推薦すいせん入学にゅうがくした大学生だいがくせいである明日香あすかねえちゃんは、二月にがつ上旬じょうじゅん後期こうき授業じゅぎょうわり、もうすで春休はるやすみに突入とつにゅうしている。


 俺はねえちゃんにも、おれいう。


「ああ、ねえちゃんも今年ことしもありがと」


――ま、今年ことし多分たぶんいたチョコ一枚いちまいなんだろうけど。


 そんなことかんがえていると、ゴリラみたいに筋肉きんにくがムキムキな体育会系たいいくかいけい女子じょしの、俺にとってはずっと女帝じょていのごとき存在そんざいだった明日香あすかねえちゃんがつながったあねらしく、遠慮えんりょがいらない気安きやすかんじでおとうとである俺のかたうでまわしてきた。


「20ばいがえし、たのしみにしてるよー。あたしは啓太郎けいたろうえらんでくれた、おさけによくいそうなおつまみとかでいいー」


 ねえちゃんのそんな言葉ことばに、俺は若干じゃっかんあきれつつもかえす。


なんねえちゃんが、それってんだよ」


「んー? ほら、こないだスマホ機種きしゅへんして電話でんわ番号ばんごうえたじゃーん? そんときに可憐かれんちゃんと電話でんわ番号ばんごう交換こうかんしたさいはなししておしえてもらったー」


 俺のかたうでまわしているねえちゃんが、至近しきん距離きょりにてにっこりと笑顔えがおあらわしてくる。


――ったく、ねえちゃんもしっかりしてるな。


 そんな状況じょうきょうに俺がつくわらいをしていると、すぐちかくにいるいもうと美登里みどりが俺のブレザー制服せいふくそでつかんで、ワガママなおひめさまのような小悪魔こあくまじみたおねだりがおになりつつ、こんなことをってくる。


「……わたしはおにいちゃんのいもうとなんで、特別とくべつ十倍じゅうばいの200ばいがえしってことで。というわけで、 ホワイトデーのおかえしには Amazinアマジン ギフトけん10万円まんえんぶんねがい」


――はは、こやつめ。


 そんな、甘美な悪魔スウィートデビルのようないもうと狡猾こうかつさに、俺は苦笑にがわらいをする。


――ま。


――美登里みどりも、チョコレートつくるの頑張がんばってくれたようだし。


――かなでさんからもチョコレートもらえたし、べつにいっか。


 自堕落じだらくいもうとあにである俺のためにおそらくは訓練くんれんじみた努力どりょくをしてくれ、また共同きょうどうとはいえかなでさんからのチョコレートももらえて気分きぶんくなっていた俺は、すぐしたにいるいもうと笑顔えがおこたえる。


「わかったよ、せっかくのイベントなんだしホワイトデーにはギフトけん10万円まんえんぶんれてやる」


 そんなことをっていると、かなでさんとった。


 そして、カチューシャをその亜麻色あまいろ綺麗きれいかみあたまにメイドさんらしくけた、いかにも忠実ちゅうじつ従順じゅうじゅんそうなロングスカートメイドふく姿すがたかなでさんはわずかに微笑ほほえんでこうげる。


啓太郎けいたろうさん……わたしはこうして家政婦かせいふとしてやとっていただいているだけで充分じゅうぶんですので……わたしからのチョコレートは啓太郎けいたろうさんへの日々ひび感謝かんしゃ気持きもちのひとつにすぎないとおかんがえくださいね……?」


――かなでさん、マジ天使てんし


 俺がそんなことをおもっていると、かなでさんがつづけてこんなことをった。


「そういえば、啓太郎けいたろうさん……このまえ土曜日どようびにおかけになられてたようですが……どちらへかれてたんですか……?」


 俺はそんなはかなげな美少女びしょうじょたずごえに、かるかえす。


「いや、なんでもないよ。れい弁護士べんごし先生せんせい島津しまづさんとちょっと野暮用やぼようでね」


 すると明日香あすかねえちゃんといもうと美登里みどりが俺からはなれて、なんとなくにやつきがおせてくる。


 じつは、このまえ土曜日どようび島津しまづさんと一緒いっしょ秩父ちちぶおもむいて、温泉おんせん旅館りょかん債権者さいけんしゃ団体だんたい鳥之枝とりのえ温泉おんせん旅館りょかん購入こうにゅう契約けいやくわしたのである。


 ちなみにその秩父ちちぶにて、温泉おんせん旅館りょかん売値うりねやく20%である3億円おくえんを、手付金てつけきんとして債権者さいけんしゃ団体だんたいすで小切手こぎって支払しはらっている。


 ここのところ、俺がわりと学校がっこうみんなたいして気前きまえかったのはバレンタインデーのイベントの約束やくそくがあったからだけでなく、そういうわけもある。


――3億円おくえんもの手付金てつけきん支払しはらったあとは、500万円まんえんくらいの返礼品へんれいひんだいが、その金額きんがくにしてはやけにちいさくおもえるものだ。


 のこりのやく12億円おくえんを、これからだいたい一年いちねん以内いない債権者さいけんしゃ団体だんたい支払しはらってしまえば、めでたくその温泉おんせん旅館りょかん正式せいしきに俺にわたされる。


 そしてそれから、タイミングをはかってかなでさんたち一家いっか無償むしょう提供ていきょうしてあげるつもりなのである。


 島津しまづさんのはなしによると、借金しゃっきんかんしては第三者だいさんしゃ弁済べんさいとかいうもっとずっとずっとやす借金しゃっきん清算せいさんする方法ほうほうもあるにはあるらしいのだが――


 歴史れきしある温泉おんせん旅館りょかんへの温情おんじょう債務さいむ凍結とうけつ抵当権ていとうけん実行じっこうしなかった債権者さいけんしゃ団体だんたいへの感謝かんしゃねんしめすため、そしてかなでさんにサプライズで旅館りょかんもどさせてあげたいがため、俺は秩父ちちぶ鳥之枝とりのえ温泉おんせん旅館りょかん債権者さいけんしゃ団体だんたい希望きぼう売却ばいきゃく価格かかく購入こうにゅうすることにめたのである。


 そして契約けいやくさいいたのだが、どうやら鳥之枝とりのえ温泉おんせん旅館りょかんおうとしたのは俺がはじめてではなく、中国ちゅうごく大陸たいりく外資がいしほうから是非ぜひいたいというオファーを何度なんど何度なんどけたのであるらしい。


 だが、地元じもと銀行ぎんこうやノンバンクなどから構成こうせいされる債権者さいけんしゃ団体だんたいは、江戸えど時代じだい中期ちゅうき享保きょうほう時代じだいからやく300年間ねんかんながきにわたってつづいてきた秩父ちちぶ歴史れきし一部いちぶである、その温泉おんせん旅館りょかん外資がいしろうとはしなかった。


 ずっとずっと、身元みもとたしかな日本人にほんじん購入者こうにゅうしゃあらわれるのをっていたのだそうな。


 温泉おんせん旅館りょかん元女将もとおかみさんである幸代さちよさんと、もと嬢様じょうさまであるかなでさんには、いま現在げんざいは俺のうちやとってお手伝てつだいさんとしてはたらいてもらっている、という事実じじつ弁護士べんごし島津しまづさんから債権者さいけんしゃ代表だいひょうかた説明せつめいしてもらったところ、温泉おんせん旅館りょかん購入こうにゅう契約けいやくはわりとすんなりと決まった。


 デパートやスーパーやコンビニなどで展示てんじされて売られている物品ぶっぴんのような量産品りょうさんひんなどとことなり、不動産ふどうさんはそのどれもがたったひとつしかないユニークな一点いってんものだ。


 ケーキやアイスや、はたまたおさけなどの、売り場に陳列ちんれつされてある量産品りょうさんひんは買い手が『買いたい』と言ってお金を払えばそれで買えるが、そのどれもがことごとくユニークな一点物いってんものである不動産ふどうさんではそうはいかない。


 不動産ふどうさん所有者しょゆうしゃである売主うりぬしも、買いたいと言ってくる買主かいぬししつ見定みさだめてから、この相手あいてになら売っていいと判断はんだんして、はじめて売買ばいばい契約けいやくが成立するのである――


 つまり、俺がただたからくじがたって億万長者おくまんちょうじゃになったというだけの、どこのものかわからないうまほね高校生こうこうせいにすぎなかったとしたら、鳥之枝とりのえ温泉おんせん旅館りょかんをこんなにすんなりと購入こうにゅうできるというわけにはいかなかったであろう。


 明日香あすかねえちゃんと美登里みどりが俺にたのんだことで、かなでさんと幸代さちよさんをにて去年きょねんからやとっていたという実績じっせきともべる事実じじつがあったからこそ、俺は債権者さいけんしゃ団体だんたい鳥之枝とりのえ温泉おんせん旅館りょかん購入こうにゅう契約けいやくをスムーズにむすべたのである。


――本当ほんとうに、どんな過去かこ偶然ぐうぜんが、未来みらいにどんな影響えいきょうあたえるかなんて。


――まったくもって、わかんねーんだな。


 そんなことをおもいつつ、俺は制服せいふく着替きがえるために自分じぶん部屋へやかった。





 部屋へやもどった俺は、いつものようにジーンズとスウェットシャツに着替きがえてリクライニングチェアーにこしかけていた。


 つくえうえには、俺のあおいカバーのスマートフォンと、ねえちゃんのあかいカバーのスマートフォンがいてある。


 電話でんわ番号ばんごうえてスマホを機種きしゅ変更へんこうしたねえちゃんから、いらなくなったほうふるいスマートフォンをもらったのである。


 一応いちおう電話帳でんわちょうにある番号ばんごう公的こうてき機関きかん番号ばんごうから以外いがい電話でんわすべてブロックするように設定せっていしてあるので、いまのところねえちゃんのスマホには悪戯いたずら電話でんわなどはかかってきていない。


 両方りょうほうとも ai-Phoneアイフォン で、一応いちおう両方りょうほうとも無線むせん充電じゅうでん方式ほうしき充電じゅうでんできるタイプのスマートフォンである。


 俺は、北欧製ほくおうせい勉強机べんきょうづくえうえいてある青色あおいろのカバーがついたスマートフォン、すなわち俺のほうのスマートフォンをった。


 目的もくてきはというと、バレンタインデーというこの特別とくべつにチョコレートをはじめてプレゼントしてくれた、小学生しょうがくせいのころずっとおとこだと勘違かんちがいしていたライオンのような金髪きんぱつギャルの親友しんゆうにおれいうためである。


 俺は、スマートフォンの暗証あんしょう番号ばんごう入力にゅうりょくしてロックを解除かいじょして、 SMS の画面がめんひらいてその相手あいてにフリック入力にゅうりょくでメッセージをおくる。


『電話いい?』


『いーよ』


 びょう開封かいふうみがついてメッセージの返事へんじかえってきたので、俺は可憐かれん電話でんわをかける。


 プルルルル プッ


「もしもし、可憐かれんか?」

『はいはい、どしたのケータ?』


 そんなご機嫌きげんこえ通話口つうわぐちかいしてはっしてくる可憐かれんに、俺はかえす。


あらためておれいおうとおもって。今日きょうチョコレートありがとな」

『いーっていーって! アタシも今日キョー、ケータにはじめてチョコあげれてうれしかったし!』


 可憐かれんこえがなんとなくれているようにかんじるのは、のせいではないだろう。


可憐かれん、いっつもチョコもらほうだったもんな。萌実めぐみから」

『まーねー、じつおんなしかいなかった小中しょーちゅー学校がっこうでも、バレンタインデーにはチョコもらってバッカだったし』


 そんな電話でんわこうの親友しんゆう言葉ことばに、小学生しょうがくせい時代じだいにはまだ金色きんいろめられてなかったその黒髪くろかみ少年しょうねん漫画まんが主人公しゅじんこうのようにツンツンととがらせた、さながら美少年びしょうねんのような風貌ふうぼうであった可憐レンのボーイッシュな姿すがたが俺の脳裡のうりかぶ。


「あー、なんとなくわかる。多分たぶん可憐かれん小学生しょうがくせいころまわりの女子じょしたち王子おうじさまにられてたんだとおもうぞ」

王子おうじさまねー、そーいや小学生しょうがくせいころわれてたなー、まわりのおんなたちに』


「でも多分たぶん、お嬢様じょうさま学校がっこうじゃはまりやくだったとおもうぞ? 学芸会がくげいかいとかでもしあわせな王子おうじさまのやくとかやってたんじゃねーのか?」

『そーそー! しかも三年さんねん連続れんぞくだったし!』


 そんな、気安きやすかんじでいかにもむかし馴染なじみのなか友達ともだち同士どうしらしくはなしをしていると、話題わだい可憐かれんねえちゃんのはなしうつった。


「そういや、可憐かれんねえちゃんの真希菜まきなさん、大宮おおみや駅前えきまえのアーケードがい目撃もくげきされてたってはなし生徒会せいとかい先輩せんぱいからいたんだけど。なん格好かっこういいおとこひと一緒いっしょだったって」

真希菜まきなねえちゃん? いつ?』


「このまえ土曜日どようび。そのおとこひと、もしかしたら真希菜まきなさんの彼氏かれしじゃないかってその先輩せんぱいはなしてたんだけど」


 俺がそう電話口でんわぐちしゃべりかけると、可憐かれんこうです。


『ぷぷっ、それはおねえちゃんの彼氏かれしとかじゃなくって一緒イッショらしている従兄いとこ良夫よしおにいちゃん。東京トーキョー芸能ゲーノープロダクション経営ケイエーしてて、契約ケーヤク文章ブンショーをチェックするためについていってくれたの』


 俺はゆるめてたずねる。


彼氏かれしとかじゃなくって従兄いとこだったのか。可憐かれんたちと一緒いっしょらしてんだな?」

『そーそー、真希菜まきなねえちゃん、ねこカフェですケーキの定期テーキ購入コーニュー契約ケーヤク正式セーシキわしたってってたし』


「なんか、その先輩せんぱいはなしだとその良夫よしおさんって人、すっげーイケメンで真希菜まきなさんと恋人こいびと同士どうしえたらしくってな」

『まーねー、良夫よしおにいちゃんと真希菜まきなねえちゃん、ソトからたら普通フツーにお似合にあいだし。普通フツー恋人コイビト同士ドーシ間違まちがわれても仕方しかたないかな。あ、あともう一人ひとり同世代ドーセダイだと良夫よしおにいちゃんのおとうと織馬おりまくんっていう従弟いとことも一緒イッショらしてるよ』


 そんなかんじの会話かいわ電話口でんわぐちこうの親友しんゆうわしい、しばらくしてりのいいところではなしえる。


「じゃー、可憐かれん、また明日あしたな」

『んー、じゃーねー』


 プッ


 自然しぜんながれで電話でんわって、まどそと見上みあげるとすでそら漆黒しっこくくらがりをせていた。


――とうさんとかあさん、今頃いまごろ太平洋たいへいよううえかな。


 そんなことをおもいつつ、かなでさんと美登里みどりからもらったチョコレートばこのラッピングをほどく。


 そしてはこけると、チョコペンでデコレーションされたまるいチョコレートのかたまりがいくつかはいっている様子ようすであった。


 どうやら、トリュフチョコレートのようであった。


 俺は、その手作てづくりのまるかたまりであるチョコレートをくちなかほうみ、とりあえずはまないようにふかあじわう。


 そして、ある程度ていどあじわったらんで、そのバレンタインデーにメイドのかなでさんといもうと美登里みどりからおくられた様々さまざまおもいのまったチョコレートの感触かんしょくあまさを、したたしかめてあじわう。


 そのチョコレートのあじは、あまさのなかにほんのりとにがみがあった。


――ビターチョコだな。


――多分たぶん美登里みどりかなでさんに俺のこのみをつたえてくれたんだろうな。


 そんなことをおもいつつ、あまくもほのかなにがみのある、美登里みどりかなでさんが俺のこのみに仕立したててくれたトリュフチョコレートを感慨かんがいぶかあじわっていると、かなでさんの実家じっか温泉おんせん旅館りょかん大地主おおじぬしのお嬢様じょうさまである可憐かれんとの連想れんそうでこんなことがあたまなかかぶ。


――多分たぶん、だけど。


――この豪邸ごうていも、おそらくは花房はなぶさ紹介しょうかいがなかったらえなかったんだろーな。


――こんな駅前えきまえちかくのちょう優良ゆうりょう物件ぶっけんが、一年いちねんちかくもあらわれなかったってのはどうかんがえても不自然ふしぜんだ。


――おそらくは、可憐かれんっつーか。


――歴史れきしある大地主おおじぬしである花房はなぶさ紹介しょうかいがなかったら、俺たち家族かぞくはこんな物件ぶっけんがあるってこともらないままだった。


――可憐かれんには、しっかりと感謝かんしゃしとかねーとな。


 そんなことをおもいつつ、あい言葉ことばうたであると世間せけん一般いっぱんにおいてひろひろられているバレンタインデーであるこのに、メイドのかなでさんといもうと美登里みどりからもらった、デコレーションされたビターチョコをふかふかあじわっていた。


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