第51節 エデンの東




 オタクのための祭典さいてんが開かれている国際こくさい展示場てんじじょうの、人の切れ間などを到底とうてい見つけることができないような無数のざわめく群衆ぐんしゅうの中、俺は美登里みどりとせっかく仲良くなってくれたコスプレイヤーさんのために、兄として一生懸命になってオーディオプレイヤーの行方を追っていた。



 助けを求めてきた小雅しゃおやぁさんの話によると、あの親友しんゆうに作ってもらったというラグビーボールのような形をした特別のオーディオプレイヤーの姿かたちを知っているのは、少なくともこの日のコミマ会場では他には俺と美登里みどりだけであるとのことらしい。


 つまり、俺と美登里みどりだけがこのコミマ会場で一緒に探し物を探してくれる協力者たりえるのだとか。


 あともう一人、明日のコミマ三日目にブースにて写真集を一緒に売ってくれる日本で知り合った中国人留学生の友達もあのプレイヤーの外観を知っているらしいが、その友達は今日は用事があって来ていないとのことだ。 


 俺と美登里みどり小雅しゃおやぁさんの三人は、コミックマーケティアの事務局を訪れて落し物を扱っているスタッフの人に尋ねてみたり、小雅しゃおやぁさんが朝から立ち寄ったという同人誌売り場のブースとかにも行き探してみたりもしたのだが、あのオーディオプレイヤーはどこにも見つけることはできなかった。


 雑多ざったな人、人、人の群れの中ではそんな探し物を見つけることはとても無理そうであるという事実に、少なくとも俺は途方にくれかけていた。


 幸いなことに妹が昨日あのオーディオプレイヤーの写真をちゃっかりと高級なカメラで撮影していたので、その写真をデジタル一眼レフカメラに付随ふずいされている無線むせん通信つうしんデバイスである Blueteethブルーティース 機能きのうでスマホに送り、それぞれのスマホに表示しながら色々な人にたずね回ることができた。


 妹はオーディオプレイヤーのうつったスマホの画面を見ながら「……これ、SNSで拡散して探してもらえないかな?」と小雅しゃおやぁさんに尋ねてみたが、小雅しゃおやぁさんは「親切な人が見つけて届けてくれたらいいけど、わたしの持ち物だとわかったら売る人出るかもしれないよ。リスク高すぎる」と言っていた。


 なんでも小雅しゃおやぁさんはネット上にコスプレイヤーとしてのブログを開設しており、そのブログにはそれなりに固定ファンもついているらしい。


 妹は「……確かに、美人びじんレイヤーさんの大切にしている小物こものなんてオークションにかけたら高値がつきそうだもんね。……っていうかわたしも欲しい」という反応を返してきた。


 色々な売り子の人にも尋ね回ったが結局は見つからず、このまま徒労に終わるんだろうなとかそんなことを考えていたところ、高い天井の下での人行き交う会場の人の流れの隙間で、一緒に歩いていた小雅しゃおやぁさんが立ち止まる。


 人のざわめくコミマ会場の中で、俺と美登里みどりがその立ち止まった小雅しゃおやぁさんに振り返ると、小雅しゃおやぁさんは再び手を合わせて謝辞しゃじべてきた。


「やっぱり無理だな。うぐうぐに太郎たろさん、無茶振りに付き合わせて悪かった。もうわたしきっぱりとあきらめることにするよ」


 すると、美登里みどりがあからさまに残念がった口調で小雅しゃおやぁさんに伝える。


「……でも、故郷こきょう親友しんゆうが作ってくれた大切なものなんだよね? もうちょっと探そうよ」


 俺も、その美登里みどり誠意せいいそろえるような態度たいどで口を開く。


「俺たちは別に構わないからさ、悪いなんて思わなくていいよ」


 すると、合わせていた手を離した小雅しゃおやぁさんがその整った顔を微笑ほほえませる。


你们あなたたち、いいひとたちだな。でもわたし協力きょうりょくしてくれたってだけでもううれしいんだ。わがままに付き合ってくれてとてもとても感謝かんしゃする」


 小雅しゃおやぁさんがそんなことを言うと、美登里みどりのお腹がきゅるると鳴り響いた。


 昼飯も食べずに会場中を歩き回って探していたので、正午を一時間半ほど過ぎたこの時間に至って、まだ三人とも昼食を食べていなかったのだ。


 小雅しゃおやぁさんが申し訳なさそうに言葉をかけてくる。


「せめて、めしおごらせてくれ。わたしからの礼だ」


 そんなことを言う小雅しゃおやぁさんに、俺も美登里みどりも力なく了承の言葉を返した。






 で、国際展示場の内部にある洋食屋さんに訪れていた俺たち三人は、レストランの行列に並んでいた。


 正午を一時間半くらい過ぎている時間帯だというのに、かなり並ばなければならないようであった。


 並んでいる最中、中国出身のコスプレイヤーである小雅しゃおやぁさんから色々な話を聞いた。


 まず、小雅しゃおやぁさんは日本の大学に通う十九歳の中国人留学生で、今年の四月に大学生になったばかりらしい。


 去年の七月、日本での高等学校に相当する中国の高級中学を卒業し、今年の四月に日本の東京にある私立大学に入学したとのことだ。


 なんでも中国の学校は欧米と同じく、秋に年度が始まって夏に終わる制度であるらしい。


 一緒に並んでいる妹が「……ひょっとして、お金持ち?」と尋ねたら、小雅しゃおやぁさんは「そうよ」となんの躊躇ためらいもなく返してきた。


 小雅しゃおやぁさんの実家は、中国の上海しゃんはい郊外にて衣料品メーカーとして大きな工場こうじょうを経営しており、いわゆる新興しんこう富裕層ふゆうそうと呼ばれるようなかなり裕福な家なのだということだ。


 その中で小雅しゃおやぁさんは、何故なにゆえ裕福ゆうふくな家の出のお嬢様じょうさまが、遠く離れた日本にほんでコスプレイヤーなんぞをしているのかも俺たち兄妹きょうだいに教えてくれた。


 小雅しゃおやぁさんのお父さんがまだ子供だった1980年代は、彼女の実家である衣料品メーカーは人力じんりきで動かす原始的なミシンが四台あるだけの小さな工場こうばであり、四人の年配の女工さんを雇って人民服じんみんふくの生産でつつましく暮らしていたのだという。


 そんな小雅しゃおやぁさんの家に転機てんきが訪れたのは、1990年代に入ってから。


 中国ちゅうごく市場しじょう経済けいざい開放かいほうの波を受け、上海しゃんはい中心部からかなり離れたところにある彼女の家に、日本の衣料品販売会社の人がやってきて投資話を持ちかけてきたのだという。


 妹が「……上海しゃんはいの実家って街の中心部からどれくらいの距離?」と尋ねると、小雅しゃおやぁさんは「くるまで一時間くらいだな」と答えた。


 美登里みどりが「……上海しゃんはいってそんなに広いの!?」と驚くと、小雅しゃおやぁさんが「上海しゃんはいは広いぞ。日本にほんで言ったら東京とうきょうの三倍くらいの広さあるね」と返してきたので、妹は「……さすが大陸、スケールが違うね」といたく感心した様子であった。


 で、日本の衣料品販売会社から投資話を持ちかけられたとき、公司かいしゃの責任者である小雅しゃおやぁさんのお祖父じいさんは随分と迷ったとのことらしい。


 周囲の人や一族の仲間は「日本にほんからの投資話なんかやめとけ。だまされるに決まっている」としきりに警句けいくはっしてきたらしいが、小雅しゃおやぁさんのお祖父じいさんは結局、日本にほん企業きぎょうからの投資話を受けるという決断をした。


 そして、ミシンが四台しかなかったその小さな工場こうばを、投資されたお金で機械化された大きな工場こうじょうに拡張し、日本の衣料品販売会社にその工場で縫製ほうせいした衣料品を買い取ってもらう形となったとのことだ。


 その日本の衣料品販売会社は成長に成長を重ね、日本にほんへの輸出品としての衣料品の売り上げは天井知らずの業績になったらしい。


 その結果、青年になっていた小雅しゃおやぁさんのお父さんは言うまでもなく、四台のミシンを動かしていた四人の女工さんもそれぞれメーカーの幹部になり、みんなお金持ちになったのだという。


 そして、四人の年配の女工さんのうちの一人の、その人の娘さんが、小雅しゃおやぁさんのお母さんだったのだということだ。

 

 その四人の女工さんの孫世代である小雅しゃおやぁさんを含めた五人は、ほとんど兄弟姉妹同然に育ってきた朋友しんゆう同士であるのだという。

 

 そんなことを教えてくれた小雅しゃおやぁさんが俺たちと一緒に洋食店の待機列に並びながら、どことなくなごやかに伝える。


「だからな、わたしたちはわたしたちを豊かにしてくれた日本にほんにいつも恩義を感じていた。アニメや漫画のような日本にほん文化に触れることで、もっともっと日本のことを知る努力を重ねた。コスプレもその一環ね。だけど、日本にきて吃驚びっくりしたぞ。こっちでは本当にアニメや漫画が好きな人はあまり良くは見られてないんだってな」


 そんなことを言う小雅しゃおやぁさんの隣で、美登里みどりが少しだけしょぼくれる。


「……うん、そうだね。作品としては深いテーマで描かれた凄くいいものもあるんだけど……日本ではそういうのはいまいちパッとしない文化で……アニメや漫画が好きなオタクはとことん残念な目でしか見られていない」


 すると、小雅しゃおやぁさんほがらかな笑顔を浮かべて美登里みどりに告げる。


「心配いらないね。日本の文化で優れたものはみんな、初めは身内の間では劣ったものだったけど、ちゃんと世界では評価されて素晴らしいものと認められてきたよ。だからいつかきっと、オタク文化が日本の伝統的で高尚な文化だと認められる日が来るね」


 そんな小雅しゃおやぁさんの気遣いの言葉に、美登里みどりが微笑む。


「……うん、ありがと。小雅しゃおやぁさん」


 そして、レストランの待機列が進んだので、俺たち三人はトレイを手に手に取って台に並べられた料理を乗せる段取りになった。


 このレストランの注文はカフェテリア形式らしく、コミックマーケティアの開催中だけなのかはわからないが、大量に用意されている出来合いの料理皿をそれぞれが手に持つトレイにせ、まとめて精算せいさんする格好となっているらしい。


 手にトレイを持っていた美登里みどりが、台の上に置いてあったオムライスを一皿乗せる。


 俺も、置いてあったカレーライスをトレイに乗せる。


 そして最後に、小雅しゃおやぁさんが慣れた手つきでひょい、ひょい、ひょいとを器用に己のトレイに乗せる。


 その光景に、俺は唖然あぜんとする。


 同じく固まった美登里みどりが、小さな声で尋ねる。


「……小雅しゃおやぁさん、そんなに食べられるの?」


「ん? わたしはいつも、これくらい食べるぞ」


 そんな小雅しゃおやぁさんの言葉に、俺は改めてその仙女せんにょのような風貌ふうぼう小柄こがら中華ちゅうかむすめの引き締まったスタイルを確認する。


――マジ?


――確実に、高広たかひろがいつも食べる分より多いんだけど。


 太っちょで大食漢である悪友の姿を頭の中で思い返し、目の前にいる小柄こがら細身ほそみうつくしい女性の体格とを比較しながら、俺は世界の広さに思いをせていた。






 で、小雅しゃおやぁさんが精算せいさんを済ませた後に三人でそれぞれ料理の乗ったトレイを手に、空いていたテーブル席へと座る段取りとなった。


 四角いテーブル席を囲むように、俺と美登里みどり小雅しゃおやぁさんの三人がイスに座っている。


 美登里みどりが食前の挨拶もせずにいきなりスプーンを手に取ったので、隣に座っていた俺は妹をいましめる。


「こら美登里みどり。まず、いただきますだろ」


「……はいはい、お兄ちゃんは厳しいなぁ」


 妹はそんなことを言いながらスプーンを置き、オムライスを前に軽く手を合わせる。


 俺もカレーを前に手を合わせて、妹と二人で声を合わせる。


「……「いただきます」」


 すると、俺の向かい側に座っていた小雅しゃおやぁさんがじっとその眼で俺たちを見つめていたことに気付く。


 そして彼女が口を開く。


「それよ、日本人にほんじん不思議ふしぎなところ」


 そんな小雅しゃおやぁさんの言葉に、妹がきょとんとして返す。


「……それって何が?」


「その挨拶あいさつよ。『いただきます』っていう挨拶あいさつ。前々から気になっていたけど、日本人はなぜ食べる前にわざわざ挨拶あいさつをするのか?」


 そんなことを言う小雅しゃおやぁさんの前で、美登里みどりが疑問を返す。


「……え? もしかして、中国ちゅうごくには『いただきます』に当たる挨拶あいさつ言葉ことばってないの?」


没有ないよ


 小雅しゃおやぁさんの簡潔かんけつ返事へんじに、美登里みどりが応える。


「……中国ちゅうごくにはないんだ。そういえば、なんで食べる前にわざわざ挨拶なんか言うんだろ?」


 美登里みどりが首をかしげたので、兄である俺は、かつて父さんと母さんから教えられていた食前の挨拶あいさつに関する行儀ぎょうぎ作法さほう根拠こんきょを妹に伝える。


「あー、それはな美登里みどり。『いただきます』っていうのは『あなたの命をいただきます』っていう意味いみなんだ。つまり、食べ物になってくれたうしとかぶたとか、おこめとか野菜やさいとかのいのち感謝かんしゃするって意味合いなんだ」


「……おお、なるほど」


 美登里みどりがそう呼応こおうすると、小雅しゃおやぁさんがポカンとした顔をする。


「おこめとか野菜やさいって植物しょくぶつだろ? 植物しょくぶつにまで感謝かんしゃするのか?」


 小雅しゃおやぁさんの疑問ぎもんに、美登里みどりこたえる。


「……ま、植物しょくぶつも一応、いのちだしね。うしぶたとはちがって、意識いしきとかないけど」


 すると、小雅しゃおやぁさんは感心したような表情になって何度も何度もかるうなずく。


原来なるほどね、そこにも日本人としての考え方が入っているわけね。とてもとても興味深いよ」


 小雅しゃおやぁさんは、目の前のビーフカツなどの料理皿が三つ置かれているテーブルに対して、片方の拳を握ってもう反対側の手のひらで軽く包むように握る仕草をした。


 そして、その感謝を捧げるような中国人っぽいジェスチャーと共に、胸の奥から響くような声を発する。


「いただきます」


 そんなことを言って、小雅しゃおやぁさんは改めてフォークとナイフをその手に取る。


 美登里みどりが、眼をぱちくりさせて小雅しゃおやぁさんに伝える。


「……小雅しゃおやぁさん? 無理してわたしたちの習慣に合わせる必要なんてないよ?」


「いや、気にするな。これはわたしが言いたいから言ってるね。入乡るぅしぁん゛随乡すぃしぁん゛とも言うからな」


「……なにそれ?」


中国ちゅうごく故事成語こじせいごことわざだ。日本では『ごうってはごうしたがえ』とも言うな」


「……ああ、聞いたことある」


 美登里みどりとそんなやりとりをして、小雅しゃおやぁさんは手にしたフォークとナイフでビーフカツを切り分け、口に運ぶ。


 そして、ご満悦の表情になって可愛らしい声で告げる。


好吃はぉちぃ!! なんだかもの感謝かんしゃして食べると、美味おいしくなった気がするね!!」


 美登里みどりが尋ねる。


「……そんなに違う?」


「そうね。わたしの住んでいた大陸たいりくではひとが生きるためにぶたひつじころしてべるのは当たり前のことよ。だから、ものいのち感謝かんしゃするってことが新鮮味しんせんみあふれるよ」


 小雅しゃおやぁさんはそんなことを言い、一口、また一口とビーフカツを切り分けて食べていく。


 そして、オムライスを食べ始めた美登里みどりの表情がゆるむ。


「……本当に好きなんだね。食べることが」


 すると、小雅しゃおやぁさんがほがらかな笑顔で俺たちに語りかける。


「もちろんそうよ。もの美味おいしくべるってのはきるのにとてもとても大切たいせつなこと。わたしたち中国人つぉんごーれんにとっては、きるのをたのしむこととしょくたのしむことは同じ意味ね。美味おいしいものをべてこその人生じんせいよ」


 その小雅しゃおやぁさんの心の底から湧き出るかのような爽快そうかいな笑顔は、とても魅力的だった。


 少なくとも俺は、そう思っていた。







 しばらくして、俺も美登里みどりも、そしてもちろん小雅しゃおやぁさんも一緒になって少し遅めの昼食を食べ終わった。


 テーブル席には、空になった皿が五つ乗っかっている。


 そう、小雅しゃおやぁさんは、本当に三人分の料理皿をぺろりと平らげてしまったのだ。


「ふーぅ、食べた食べた。満腹まんぷく満足まんぞくね」


 そんなことを言って小雅しゃおやぁさんは、そのくびれたウエストのおなかをさする。


――そんな細い身体のどこに、あんな大量の飯が入るんだろうな。


 俺がそんなことを考えていると、小雅しゃおやぁさんの振舞ふるまってくれた昼食をご馳走ちそうになった美登里みどりが、その仙女せんにょのような髪形の女性に尋ねかける。


「……そんなに食べて、よく太らないね。衣装コスチュームとかサイズ大丈夫?」


「安心するよろし。太ったとしてもコス衣装いしょう簡単かんたんにサイズ変更へんこうできるようにしてるね。ちょちょっと仕立て直せば男でも着れるようになるよ」


 小雅しゃおやぁさんがそこまで言って呼吸を区切り、再び口を開く。


「ま、いままでサイズが変わったことなんてないけどな。わたし、いくら食べても太らない体質みたいね」


「……おお、それはうらやましい」


 美登里みどりがそんなことを言い、少し沈黙する。


 そして再び、小雅しゃおやぁさんに話しかける。


「……ねえ、その話が本当なら、ちょっと作戦さくせんを思いついたんだけど」


计策さくせん? どんなだ?」


 俺の目の前で、美登里みどり小雅しゃおやぁさんに顔を近づけてもらってひそひそと耳打ちをする。


 当然のごとく、俺は美登里みどりがどんなことを小雅しゃおやぁさんに伝えているか、その内容はわからない。


 美登里みどりから耳を離した小雅しゃおやぁさんが伝える。


「できるぞ。でも、いいのか?」


「……うん、せっかくコミマに来てるんだからね。もちろんお兄ちゃんにとっても、いい思い出になると思うし」


 美登里みどりがそんなことを言い、北欧ほくおう神話しんわに出てくる悪戯いたずらきな神様かみさまのようなニヤリとした笑顔を俺に向けてくる。


 俺の兄としての直感は、そのわがままで自分勝手ないもうとの笑顔に、悪い予感を受け取らざるを得なかった。





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