幕間【誕生と発見】





   6章 幕間【誕生と発見】




   誕生編


 ◆◆◆


 天界一てんかいいち武闘ぶとう大会たいかい3日目。

 1日目は試合、2日目は観客席かんきゃくせきで次の相手の研究けんきゅう、そしてさらなる次の試合のために3日目の試合を見に行こうと、魔術まじゅつ研究会けんきゅうかいに入った瞬間しゅんかん出来事できごとだった。


 パンパン!

 と空砲くうほうの音がして一瞬いっしゅんてきか!と思った矢先やさき、俺は今日が何の日だったのかを思い出す事となる。


「ゆうーまくーん!誕生日おめでとー!」


「・・・ぁ?(おどろきで声が出ない)」


「おいおい悠真ゆうま、まさか自分の誕生日をわすれたとか言わないよな?」


 目の前には今さっき中身をはなたれたばかりのクラッカーが2つ。

 そしてそれを持っているのは俺のおさなじみの埜口やぐち縷々るる新庄しんじょう君丈きみたけだ。


 そう、今日は俺の誕生日。

 夏も終わり、秋がきはじめている月の初めごろ、俺は生まれたらしい。


「あー・・・ありがと」


新生しんせいオーディン、まさかと思うが貴様きさま、本当に自分の誕生日を忘れてたのか」


 おくにはいつものように椅子いすでふんぞり返るロキ。

 ロキの言うとおり俺はすっかりと今日が何の日だったのかを忘れていた。


「まあ最近バタバタしてたししょうがないと言えばしょうがないわね。私からもおめでとう」


 パン!

 一つおくれてクラッカーをらしたのは姫野川ひめのがわありす。


 現状げんじょうではオーディンとなった俺の眷属けんぞくの女の子だ。

 最近は事あるごとにありすと行動を共にすることが多い。


 騒動そうどう発端ほったんである蒼希あおき優斗ゆうとの死からもすっかりとっ切れたようでいつもの調子ちょうしを取り戻しつつあった。

 それでも心配の種であることには違いない。


「オーディン!おめでと!早く食べようぜ!」


 そうはやし立てるのはロキの眷属のフェンリルこと葉月はづき

 今回の大会でロキのパートナーとして一緒に戦うはずの男勝おとこまさりな少女だ。


 フェンリルは魔術研究会の真ん中にずらりとならんだ料理の前でよだれをらしていた。

 そういえばなんとなく魔術研究会が広く感じるのはパーティー用に神の力で広く拡張かくちょうしてあるのだろうか?


「もうオーディン来たんだし食べてもよくね?いっただっきまーす」


「あ!那覇なはずるい!僕も食べる!」


 俺の事なんて興味なさげに料理をつまみ食いしたのはロキの眷属のヨルムンガンドこと那覇。

 那覇はどことなくロキにている気がする。


「こら!葉月!那覇!お行儀ぎょうぎ悪いよ!ごめんなさい、悠真さん。一応私達3人からのバースデープレゼントで用意させてもらった料理なのでよかったら食べてください」


 丁寧ていねいな言葉を使うのはロキ一派いっぱ唯一ゆいいつ良心りょうしん、ロキの眷属、ヘルこと椿つばきさんだ。

 ちなみに椿さんだけ俺達と同学年の二年生で、他のロキふくめロキの眷属達は一年生である。


「いつも騒がしいな、あいつらは。まあ悠真、お前が主役なんだ、とりあえず席つけよ」


「お、おう、ありがとな君丈。・・・って試合とか見に行かなくていいのか?」


「いいんだよ。どうせ今日の試合で勝ちあがったやつはヘルメスに負けるんだから。それともこの俺様が一緒にいわってやっていると言うのに貴様は試合を見たいと言うのか?」


「そういうわけじゃないけどよ・・・」


「悠真くーん?1年に1度何だよー?今日くらい神の事とか忘れて楽しもーよー!って事でこれプレゼントね」


「ありがと。これはお守りか?見たことない神社のだな」


 縷々から渡された小さな布にはくくりつけられるひもと真ん中にお守りと刺繍ししゅうされてあり、周りには可愛かわいらしいイラストまでもが刺繍されている。

 まさか手作りのお守りなのか?


「それはそーだよー私とフレイヤで作ったとてもとてもご加護かごのあるお守りなんだかねー。神様からもらえるお守りなんてすごく御利益ごりやくがあると思わない?」


「さすがは文芸部時期部長だな。ま、縷々は神様じゃないけど」


「むー!いいのー!私はフレイヤの眷属なんだから神様みたいなもの!それと今日は神様の話し禁止ー!」


 言い出したのは縷々の方ではないだろうか。

 と、縷々をからかっていると君丈も袋をよこしてきた。


「俺からはこれな」


「おう、ありがと。・・・お、これ新作のゲームじゃん!」


「前からやりたがってたけど買う時間なさそうだったからな」


「ありがと!君丈!」


「・・・なんか私のとよろこび方が違うー」


「あ、いや、縷々とフレイヤのお守りもすごく嬉しいぞ?」


「ふーん」


 縷々が少しむくれてしまった。

 お守りは本当に嬉しいが、ずっと買いたかったゲームの喜びには少し勝てなかったのは事実だ。


「悠真、私からはこれ」


「ありがとな、ありす。・・・手袋てぶくろか・・・ってこれめっちゃ高いやつじゃん!」


「聞いたのが急だったからそんなものしか用意できなかったけど。よかったら使って」


 ありすがずっとふさいでいたのは皆ももちろん知っていた。

 きっと今日の事を言うタイミングもなかったのだろう。


 そんな中きっとありすは律儀りちぎに色々考えて買ってきてくれたに違いない。

 ありすが街をうんうん唸りながら歩く姿が目にかぶようだった。


「・・・」


縷々るる


君丈きみたけ君に言われなくてもわかってるよー。次はもっといい物作ってくるんだから」


「俺様からは一昨日おととい渡したオーディンチップがプレゼントだ。さっそく使ったようだったがなにか不具合ふぐあいはあったか」


「あー、なんか俺の声じゃない声が聞こえたと言うか・・・」


「そうだろうな。あれは本来のオーディンとしての力を使うためのチップだ。声がしたと言うなら貴様きさまの中のオーディンの声だろう。貴様はそこのフレイヤとその眷属けんぞくのようにまだ完全に一体化はしてないだろうからな。時期に同化する」


「そういうもんなのか」


「それとこれはヘルメス達からだ。天界の用事でいけなくてすいません、だとさ」


 俺は君丈からヘルメスのプレゼントをもらうと、それは一冊の本のような物だった。

 というか古文書こもんじょのような古臭ふるくささがあり、紙束を紐でくくっただけの簡素かんぞな本。


 表紙には指南書しなんしょ、と書いてあるため、おそらくは武術ぶじゅつ指南書、つまりは稽古けいこの続きだろう。

 中を軽く見てみると基礎きそから書いてあるようで、今の俺にはなかなかありがたいものだった。


「さ、皆のプレゼントも渡したし、食べますか!悠真ゆうまは一番食えよ?」


「誕生日って大食いしなきゃいけない日だったか?」


「今日からそういう風に義務ぎむ付けられたらしいぞ」


「さらっとばればれのうそをつくなよ」


 君丈の軽口かるくちをよそ目に、料理の方は和・洋・中と様々な料理が並んでいた。

 どれも美味しそうで、実際口に運んでみると今までに無いような美味しさが込み上げてくる。


 いっそのこと食事処しょくじどころいとめば大儲おおもうけできるレベルだろう。

 ロキの眷属の料理の腕に感嘆かんたんしつつ、俺の誕生日は楽しく過ぎて行った・・・。


 誕生編 完




 発見編


 ロキの準決勝も終わり、残るは東西の決勝、そして真の決勝の3試合となっている。

 俺とありすは決勝戦の前日が休息日となっている為、街に一緒に気分きぶん転換てんかんに出ることにしたのだった。


「そういえばさ」


「ん?なによ」


「なんで神様って皆日本語話してるんだ?明らかに外国人だらけだよな?」


「あー、そっか、そういう基礎知識とか知らないわよね。神様は魔法で自動的に翻訳ほんやくしてるのよ。それぞれ本当は日本語じゃない言語を話してるのよ。なんならヘルメスとか地球の言葉ですらないでしょうね」


「そういうことか。不思議ふしぎだなーとは思ってたけどまあそうだよな」


「ちなみに無意識むいしきで発動してる魔法みたいなものだから意識すれば解除かいじょすることも可能だけど、やってみる?」


「やってみるって、ここでやっても日本人しかいないだろ」


「あれ、言わなかった?私日本の生まれじゃないんだけど」


「・・・あー」


 それはヘルメス達からげ、冥界めいかい洞窟どうくつにいた頃の話しだ。

 確かにありすはどこかの小さな国の出身だと言っていたおぼえがある。


 だが、そこら辺の記憶はなかったこととして記憶にふうをかけていたせいもあり、今まで忘れていたのだった。

 気まずい気持ちになる俺だったが、ありすはもう気にしていないのか、それとも都合のいい所だけを忘れるようにしたのか、平然へいぜんとこっちを見てきている。


「・・・じゃあためしに。どうやってやるんだ?」


「翻訳しない事を意識するだけよ。私は勝手にやるから悠真ゆうまが意識すれば日本語じゃない私の言葉が聞こえるはずよ」


「意識ねぇ」


 翻訳しない。

 それだけを意識する。


「・・・こんなんで変わるのか?」


「uin arubn dnw ndi yhanwido?」


「・・・はい?」


「arubu rhbuhi。どう?私の母国語ぼこくごは」


「・・・適当てきとうしゃべっただけじゃないのか?」


「まあそうなるわよね。多分なまりみたいのが強く出てるだろうし、そもそも自分で聞いても何言ってるかわからないもの」


「なんだそれ」


「この魔法って意味がちゃんと伝わるように翻訳されるんだけど、たとえばクレープと言う単語を覚えた時、私には母国語で聞こえてるんだとは思うけど、そもそも母国でのクレープの言い方なんて知らないのよ」


「ん?どういうことだ?」


「つまり、元の発音も言い方も知らないのに私はクレープと母国語で発音できてしまうの。でもそれって私は理解はしていても知ってるわけではないのよ。なんなら母国語で喋っているのかもあやしいくらい。だから私はこの魔法を切ったら言いたい事は自分自身理解しても、同じ言葉を相手から聞いたら聞き取ることができないってわけ」


「なんかむずかしい話だな」


「そもそも考える必要がないのよ」


たしかに、それもそうだな」


 ・・・。

 俺とありすはちなみにぼーっと街のベンチに座ってるだけである。


 最初は前に食べたクレープをまた食べたいという所から始まったのだが、それ以降いこうやる事もなく、ただひたすらにこんな雑談ざつだんかえしているだけであった。

 折角せっかくの休日に老人のようにぼうっとベンチで過ごす二人を周りはどんな目で見ているのだろうか。


 ふと気になって周りを見渡みわたす。

 するといつからそこにいたのか小さな女の子が俺のななめ前で俺の事を凝視ぎょうししていた。


「・・・どしたんだい?」


 なんとなく声をかけてしまったが、女の子にとっては昼間っからベンチでたたずむ俺達を観察かんさつしているだけだったに違いない。

 俺が数秒目を合わせていると、女の子が唐突とうとつ噴水ふんすいがある方へ指をさし始めた。


「あそこに迷子まいごの子がいるの」


「迷子?」


 噴水の方を見てみると、確かに女の子と同い年くらいの男の子が見えた。

 おそらく小学生くらいで、親と買い物に来てはぐれてしまったんだろう。


 男の子は斜め上くらいに頭をあげて空を見ているようだ。

 特段とくだんこまってもなさそうだが、女の子が言うには迷子らしいし、ここは神様として人助けでもしてみますか。


「あの子かい?・・・っていないし」


 女の子は興味がなくなったのか親元に戻ったのかいつの間にか俺の前からは姿を消していた。

 子供の気まぐれとはおそろしい。


悠真ゆうま、なにしてるの・・・?」


「いや、女の子があそこに迷子がいるって」


「女の子?」


「女の子はどっか行っちゃたよ。それよりあの噴水のとこ」


「・・・確かに迷子に見えなくもないかも」


「俺ちょっと言ってくるわ」


「じゃあ私も行くわ。悠真だけだと泣かれた時絶対あたふたしそうだし」


 そんなことは・・・あると思うけど・・・。

 俺とありすが男の子の前にかがみこむと、男の子は俺とありすを交互に見てありすの方を向いた。


 まあ男の子だしさすがに女がいいか。

 会話もありすにまかせようとありすの方を見ると、ありすはその意図いとを受け取ったようだ。


「こんな所でどうしたのかな?迷子?」


 男の子は再度俺の方を見て、ありすになおった。

 なぜ一回こっちを見た。


「・・・わかんない」


「そっか、わかんないか。君、名前は?」


「・・・ゆうき」


「そっかーゆうき君かー」


 男の子は首を横に振る。


「ゆうきは上の名前。下の名前はそうた」


 男の子はバックなどは持っておらず、代わりにタグのようなペンダントをありすに見せる。

 そこには結城ゆうき蒼太そうたと書かれてあった。


「そうたくんねー。・・・そう・・・た?」


 何か違和感いわかんを感じた。

 きっとありすも何かを感じ取ったのだろう。


 何故なぜか聞き覚えのありそうな名前。

 いや、原因はわかっている。


 蒼太。

 あおの事を嫌でも思い出させるのだ。


 蒼という漢字だけが共通点のはずなのに。

 それだけでも今の俺達には充分じゅうぶんだった。


 立ち直ったと言ってもまだ1か月くらいしかっていないのだ。

 俺はありすが心配になり、ふとありすを見ると―


「お、おい、ありす、何も泣かなくても」


 少し目に涙を浮かべるくらいはわかる。

 それくらいは予想よそうしていた。


 だが、ありすの目にはとめどなく涙があふれ続けている。

 またふさんでしまうのではないかと心配になったが、ありすは俺の言葉を受けてぶんぶんと首を横に振った。


「違う!違うの!悠真、気づかない?この子の名前」


「そうたの蒼って漢字だろ?それなら俺も―」


「違う!そこだけじゃないの!だってこの子の名前っ―」




 ありすの話しをまとめるとこういう事だった。

 ゆうき そうた


 あおき ゆうと

 2つの名前を前後2文字変えるとあまりにも似てい過ぎていると言うのだ。


 【そう】(蒼)き 【ゆう】た

 確かにそうは蒼という感じからも蒼希あおきが想像できる。


 下の名前も最後のた行までは一緒だ。

 母音ぼいんが違うだけ。


 だがそんなのはよくある他人の空似そらにならぬ空文字そらもじではないだろうか。

 と、ありすに言っても聞く耳をもたず、俺達は蒼太君の親を探すついでに俺達の学校の魔術まじゅつ研究会けんきゅうかいに連れて行くことになった。


 学校はかなり近い場所だったし、ロキならそういうのを解析かいせきできそうとも思ったのだ。

 ありすには悪いが、ロキにはっきりといつもの軽口かるくちで違うと断言だんげんしてもらおう。


 ・・・と、思ったのだが。


可能性かのうせいはあるな」


「え」


「可能性はあると言ったんだ。この蒼太とか言うガキは前オーディンの生まれ変わりかもしれない」


「いやいや、そんな。ロキもたまには冗談じょうだん言うんだな」


「俺はそんなくだらない冗談はいわねぇ」


「いや、だってよ?生まれ変わりだとしたら蒼が生きてる間に生まれてることになるんだぞ?」


 蒼太の年齢はあきらかに乳児にゅうじのそれではない。

 1か月どころか10歳くらい下手へたしたら年を取っている。


 そんな子供が蒼の生まれ変わりであるはずがないのだ。

 そもそも蒼は完全に死んだと言ったのはロキではないか。


勘違かんちがいするな。そいつは前オーディンではない。あいつは完全に死んだ。だが、生まれ変わりならばあるいは―」


「その疑問ぎもん、私が答えましょう」


「うわっ!」


 ロキが喋っている最中に何もない空間からいきなりヘルメスが現れた。

 さすがにおどろいたが、何故なぜか俺以外の蒼太までもが平然へいぜんとしている。


「昨日ぶりですねぇ」


「なんなんだよ急に」


「実はですねぇ、先ほど時空じくうゆがみを観測かんそくしまして調査ちょうさしていたのですよぉ」


「なんだその時空の歪みって」


「言葉の通りとらえてもらってかまわないですよぉ。タイムトラベラーとか次元じげん破壊者はかいしゃとか色々あるのですが、今回の原因はその子のようですねぇ」


 タイムトラベラーはいいとしてもなんだよ、次元の破壊者って。

 なんにせよ、この子は異常いじょうな存在らしい。


「できるなら天界に連れて行きたいところなんですが・・・なにぶん子供ですし、現状げんじょうでは天界に関係かんけいしてるかもわからないですからねぇ」


「ちょっと待て、話しを進めるなよ。結局けっきょく答えてないぞ」


「あぁ、生まれ変わりかもしれないと言う話ですか?」


「そうだよ」


「そうですねぇ。さっきは登場に驚かせたくてそんな事言いましたけど、私もこれから調査するのでまったく分かりません」


「おい・・・」


「ただ、そこのロキと意見は一緒です。生まれ変わりの可能性はおおいにあると思いますよぉ。ただ、なぜ今いきなりあられたのか、そもそも本当に生まれ変わりなのかなど、くわしく調査してみないと断言はできませんねぇ。って事でさっきの話しなんですが、天界に連れていけないのでここであずかってもらえませんかねぇ」


「は?今なんて言ったくそヘルメス」


「言葉づかいがなっていませんよ、ロキ。もう一度言いますねぇ。ここで―」


「やなこった」


 聞こえてるじゃねぇか・・・。

 即答そくとうにもほどがある。


 それにしても生まれ変わりだなんて・・・。

 そんなことあるのだろうか。


 蒼太そうた君は何一つしゃべらずにありすの元で座っていた。

 ありすはありすでが子のようにずっとつきっきりで聞いてるし。


 立ち直ったと思ったらまた前途ぜんと多難たなん様子ようすだな・・・。


「ロキ、あなたお忘れではないですよねぇ?今世で現界げんかい迷惑めいわくをかけたかせとして魔法の制限せいげんをかけられているあなたが、SAチップで強力な魔法を使っている事を黙認もくにんしてあげているという事を。今すぐ危険とみなして封印ふういんすることもできるのですよぉ?」


「わかったわかった。預かればいいんだな。ちっ。そのかわりこいつに何させようが一切文句は言わせねぇぞ」


「それは今後の調査次第ですかねぇ」


「ちっ」


 かくして、あおの生まれ変わり疑惑ぎわくの蒼太は魔術研究会で預かる事となった。

 ありすには可能性はあっても生き返ったわけではない事を散々さんざん言い聞かせ、少ししゅんとなっている所を夜になって返したのだった・・・。


 発見編 完



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