四幕 【東・四回戦目「執念」】
◆◆◆
「ヒハハハハハ!
それに俺様の
「俺様も待っていたぜ。
「ヒハハ!
「ハッ!丸くなった?この俺様が?まあいい、今はどう思おうと勝手だが、この
「ニャシシ、インドラ様、空も飛べない虫さんが何かをさえずってますよ?」
「ニーシャ、そうロキの事をさげすむではない。あいつは
言いたい
このロキ様に
だがしかし、これは大会だ。
試合に勝って勝負に負けたなどという結果は俺様の名に
いや、半殺しなど生ぬるい。
99%殺しだな。
「さえずっているのはどっちなのか身の
「えええええええ!やだやだ!僕も戦いたい!何のために僕がここにいると思っているのさ!戦うためだよ!」
大会は
俺様の一回目の晴れ
相手は言わずもがな、
別に現オーディンに
だが、
まさかあの戦いで
そして今まさにぶちころしたいナンバーワンのインドラジットが目の前にいる。
さらに
それがどんな愚行なのか思い知るがいい。
どうでもいい神であったならフェンリルに
「フェンリル、ではこうしよう。俺様が五分でかたをつけられなかった時は存分に暴れろ」
「えええええええ!やだ!」
・・・。
「とにかく待て。俺様があいつをぶっころす」
「やだやだ!僕も戦いたい!」
「ええい!うるさいやつだ!とにかく待ってろ!お
「ロキの馬鹿!けちんぼ!おたんこなす!インドラジットに負けろ!」
かなりうるさいが手出しはしない事に話はついたようだ。
フェンリルはむくれて座ってしまった。
「ほんと、うるさく
「残念ながら殺虫剤は用意しておらんが、余の
「さすがインドラ様!」
本当によく
その
さあ始めようか。
ショータイムだ。
6章 4幕 【東・四回戦目「執念」】
「インドラジット、貴様はさっき俺様の事を偽りの羽すら作れない身だと言ったな?」
「ほう、その口ぶりだと今世で羽を作る方法でも見つけたか」
「俺様の天才さを
そう言って俺様が取り出したのは一つのメモリーカード。
ある場所では
「・・・ヒハハハハハハハハハハ!なんだそれは!そんな小さい現世の物で何ができると言うのか!」
「ニャシシシシシシ!インドラ様、やはりあの虫けらは頭も虫けらなんじゃないですかね!」
「ま、笑ってるといい」
俺様の持っているメモリーカード。
俺様が最近これで
最初は使えぬものと馬鹿にしていた事も、もう過去の事。
これはすばらしい神の代物。
とても人間がこんな発明をしたとは考えられない。
いやだがしかしだ。
これを使えるのも俺様の天才さがあって
「
SAチップは光を
それに
「・・・面白い。実に面白い。だがしかしロキよ、偽りの羽を得たからと言って余と
「ハハッ!そういうと思ってたぜ!まさにフラグってやつだな!いいだろう見せてやるよ、俺の神器レーヴァテインをな!」
俺は手に持つ光るSAチップをしまい、新たなSAチップを取り出す。
まだ発動前の光ってはいないチップだ。
「SA発動!
SAが光ると、そのチップと変わるように手には
もちろんチップがそのままレーヴァテインになったわけではない。
チップは一番安全な
柄を
「まさか・・・神器を
「そう見えないんだったら貴様の目は
俺様の体は
服には意味はないが、マントと頭の王冠は個人的に気に入っている。
貴族の服はそれに合わせたオマケだ。
「さあ始めようか。どっからでもかかってくるがいい。すぐに終わらせてやる」
「
「了解です!インドラ様!」
このレーヴァテインが本物かどうかなど、本物を知るインドラジットならわかるだろう。
そもそもインドラジットと俺様の相性は悪い。
言うならトールもだ。
トールはまだ
俺様は
それを
もちろんそれも俺様の計画のうちだったわけだが。
だが今回は力技ではなく、速さ重視の神。
インドラジットの場合、
トールのように遠距離で多方向から連続で雷での攻撃を
「
インドラジットは
だが―
「甘いな」
俺様は力を入れずただ身を任せて
レーヴァテインはその
インドラジットの雷鳴疾駆の雷も合わさり、
「インドラ様!」
「
「ニャ!」
インドラジットが吹っ飛ばされたことにより、動きを一瞬止めたインドラジットの眷属は、動きを止めた事により爆炎の煙から
同じく凄まじい音と爆音によってインドラジットの眷属は地上に叩きつけられることとなる。
地上では新たな
おそらく眷属はもう
「ふん。大口叩いてた
「・・・ロキ、
「知るか。貴様らが弱いのがいけないんだろ。俺様にその
「答える
「ハッ!くそざまあない質問だな!いいだろう、乗ってやるよ!俺様はお前らに見せる前からもう一つSAチップを使っている。言うなら
「そんな物で余のスピードが上回れるとでも言うのか」
「気になるならもう一度突っ込んでこいよ。ネタがわかれば貴様にも
一直線に突っ込んで来ればまた
だが、俺の言った通りの察知するだけの魔法ならタイミングをずらせばいいだけの事。
インドラジットの雷鳴疾駆は移動中、
つまりはまっすぐではなく、方向を変えて俺様の後ろにでも回り込めばインドラジットにも攻撃の
ま、言った通りなら、だがな。
「いいだろう。試してみようではないか。雷鳴疾駆!!」
とことん馬鹿な奴め。
インドラジットは俺様の思惑通りに俺様の後ろに回り込んできた。
だが、真後ろならば俺様に気取られる可能性がある。
もちろん俺様のレーヴァテインと言えど、一度近づいた敵に大技で
つまりはオーディン達と戦った時のような大技での
できるのはさっきのような爆炎を起こす
しかもこの技は
「ま、当たるんだけどな」
「ヒハ・・・」
三度目の
インドラジットはそれを
だがダメージは
もう一度喰らえばゲームオーバーという所だな。
「ヒハハハハハハハハ!
「まあ
「ヒハハ!
インドラジットの頭上、晴天だったはずの空は一瞬にしてよどみ、数多の
魔法陣から
だがこの俺様にそんなものは通じない。
俺様には敵を近づけさせないほどのレーヴァテインの大振りの技がある。
「悪あがきとはよく言ったもんだ」
俺様はレーヴァテインを大きく振りかぶる。
それに
技と言うよりもレーヴァテインの持つ
まあ
それでもオーディン達と戦った時と同じくらいの
降り注ぐ雷の矢を一瞬にして焼き尽くし、それでも降ってくる矢をさらに焼き尽くした。
「こんな
「ヒハ・・・ヒハハ。中々に手ごわいではないか。だが、辺りは暗くなった。ここはもう余のフィールドぞ」
「だからつべこべ言わずに向かって来たらどうなんだ。貴様の
「いいだろう。
インドラジットは言った通りに暗闇に
インドラジットの目的は
「
俺様は
インドラジットは
だがそれでいい。
全ては俺様の
「
「な!なんだこれは!」
二重防壁の代わりに
二重防壁と違う所は
「甘いんだよ貴様は。とことんな。貴様にはあまり意味をなさないが、
「くっ・・・貴殿、いくつ魔法を同時展開できると言うのだ!」
「いい質問だねぇ」
俺様はゆっくりとインドラジットへと近づいていく。
捕縛陣の中から攻撃はできないが、そこからたやすく出てこれるインドラジットに近づくのは自殺
なんせある
だがしかしこいつはそんなことをしないだろう。
今こいつが言った通りだ。
インドラジットは俺様が複数の魔法を同時展開できると思っている。
つまりインドラジットはすでに
俺様はインドラジットの目の前まで来ると、にやりと笑ってこう
俺様が同時にSAチップを展開できる数は―
「
「なに!ま、待て!」
俺様は
4度目となる爆音で、インドラジットは勢いよく地上に叩きつけられ、2つ目の土煙を作った。
「ロキ―終わったー?」
すでに空を飛ぶ
「
「ふーん。次は僕にも戦わせてよね」
「わかっている。次は貴様を存分にこき使ってやるから安心しろ」
「わーい、楽しみー」
あんまり楽しみそうではない声をあげたフェンリルだが、次の試合には俺様はあまり
次にどんな神が相手だろうとフェンリルに
『
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