第六章 【天界一武闘大会】

一幕 【開幕】



準備じゅんびはよろしいですかねぇ?」


 合宿がっしゅくから1週間、9月1日。

 なんとか風力ふうりきとブルーランス、そして絆力はんりょくを使える所までは持ってくることができた。


 最初こそできなかったものの、元々使えて当たり前のオーディンの魔法まほう、そしてインドラジット戦での感覚かんかくがコツをつかむきっかけになったのだろう。

 ・・・と思う。


 修行しゅぎょうを終えた俺とありすは、学校の授業じゅぎょうを終え、魔術研究会まじゅつけんきゅうかいに集まっている。

 目の前にいるのはずっと修行に付き合ってくれていた神、ヘルメスだ。


 どうやら眷属けんぞくである千里せんりの方はいないようだが、ロキ達も先に行っているらしいし、おそらく天界てんかいで待っているのだろう。

 そのわりではないが、魔術研究会には俺達とヘルメス以外にいつもの二人がいた。


悠真ゆうまくんー、頑張がんばってねー!」


「まあ大会中はゼウスの目があるから命にかかわるようなことはないだろうが、充分じゅうぶんに気をつけろよ」


 いつもの、つまりは俺のおさななじみの新庄しんじょう君丈きみたけ埜口やぐち縷々るるだ。

 二人はトールとフレイヤなわけだが、今回の大会には出ないらしい。


 縷々に関しては神としての性質上せいしつじょう出られないし、君丈にいたっては眷属を作るのがめんどくさいと言う理由だが。

 まあ二人と戦う事はないのだからそれはそれで安心だけど。


「私達もすぐ応援おうえんに行くねー!」


「ってゆうか二人とも一緒に行けばいいんじゃないのか?」


「別にそれでもいいんだけどよ、俺と縷々はちょっと違うとこってから行こうと思っててな」


「ふーん。そっか」


「では悠真君、そろそろ行きますよぉー」


「わかった。・・・って、天界ってどうやっていくんだ?」


 俺は天界に行く姿を一度だけ見た事がある。

 それはロキ戦の後、あお達がロキを天界に連れ帰った時だ。


 その時は手をかざしただけで天界へのとびらが開いたが、あれは誰でもできるのだろうか?

 それこそゼウスの許可きょかなりりそうな気がするが。


「そうですねぇ、では今回は悠真君に天界への門を開いてもらう事にしましょうか」


「俺でもできるのか?」


「天界所属しょぞくの神なら誰でも開けますよぉ。後はゼウスの許可がりている神ですねぇ。ちなみに開き方は簡単です。天界への門よ開けと心の中でねんじるだけですよぉ」


 心の中で念じるだけ・・・。

 俺はヘルメスに言われた通りに心の中で天界の門が開くように念じ、蒼がやっていた時のように右手を目の前に出してみた。


 ブウウウン。

 機械きかい起動音きどうおんた音と共に目の前に光の扉があらわれる。


 扉と言ってもなんとなく扉と感じるだけで、そこにあるのは2メートルほどの光のかたまりだ。

 俺が見た天界への扉と一緒だという事は、きちんと成功したのだろう。


「おぉー、できた」


「さすがにこれくらいはできてもらわないとこまるわよ。これから大会を勝ち上がって行かなきゃならないってのに呑気のんきなんだから・・・」


「しょ、しょうがねぇだろ。知らないことの方が多いんだし」


「ちゃんとオーディンとして眷属の私をフォローしてよね」


「お、おう」


 ありすはインドラジットの戦いの後からいつもの調子ちょうしもどっている。

 今日は大会初日という事もあって少しピリピリしているご様子ようすだが。


 なんにせよ、蒼の事からふっきれたようだった。

 おそらく俺とありすはお互いがお互いを蒼の為に守らないといけないと思っている。


 ピリピリしているのはそのせいだろう。

 ありすなりに考えてくれているのだ。


「さ、行くわよ」


 光の扉の中に消えていくありす。

 俺もその後に続いた。


 思わぬ戦いはあったが、ここから俺、桂木かつらぎ悠真ゆうまのオーディンとしてのたたかいが始まるのだ。

 今回の戦いで最後まで勝ち残れるとは思ってはいないが、なんとか他の神の目を引き、協力してくれる神を増やさなければいけない。


 不安しかないが、それでもやらなければいけないのだ。

 蒼の意志いしいで、俺とありすが今後生きていくためには・・・。




 6章 1幕【開幕】




 まばゆい光をけ、目の前の光景こうけい一瞬いっしゅん異世界いせかいのそれとなる。

 パッと見は古風こふう西洋せいようのコロシアム前。


 だが、周りでは日本の縁日えんにちのような屋台やたい蔓延はびこっていた。

 そして通る人は人ではない。


 普通ふつうの人らしい者もいるが、パッと見ただけでも天使のような羽が生えているものや、二足歩行している動物らしき者、そしてそれらの服は和洋わよう関係かんけいなく、まさに異国いこく、異世界と言う感じであった。


「ここが天界・・・」


「なんか天界って言う割には人と同じような生活感があるのは気のせいかしら」


「・・・ん?ありすも天界は初めてなのか?」


優斗ゆうとは天界までは連れてってくれなかったからね」


 それにしては堂々どうどうと天界にんだな。

 いや、ビビる方がおかしいのか?


「まあ神と言っても、私達は人と生活を共にしてきましたからねぇ。むしろ天界から流れてきた文化などもあるのですよぉ?天界の事は今度じっくり説明せつめいでも案内あんないでもしてあげます。今は大会のエントリーをませてしまいましょう」


 俺とありすはヘルメスについていき、コロシアムの中に入って行く。

 中も特に変わっている事はなかった。


 と言っても、俺自身がコロシアムを見た事があるわけではないので、漫画とかに出てきそうって感じだが。

 簡単かんたんに言ってしまうとこんな感じだ。


 大きな入口を抜け、かなり広いロビー的な物があった。

 天井てんじょう巨人きょじんでも入る事があるのだろうかと言うくらいに広い。


 もちろん入口も小さいビルほどの高さはある。

 そんな広いロビーを進んでいくと、コロシアムの大きさにはつかわしくないテレビのようなものがあった。


 その手前には台座だいざがあり、おそらくキーボードの役割やくわりを持つものが見える。

 台座自体は茶色い大理石だいりせきのような物でできていたが、その上のキーボードは昔ながらの押し込むタイプではなく、最先端さいせんたんの光のキーボードという感じだ。


 古風なのか最新なのか時代も国もじっている感じが半端はんぱない。

 ゆえに異世界だと感じるわけだが。


 というか天界って異世界なのか?

 冥界めいかいもそうだが。


おそい。ヘルメス様に案内をさせているのだからちゃっちゃと歩きなさい」


 そこで待っていたのはヘルメスの眷属けんぞくである千里せんりだった。

 いつものように軽装けいそうの私服、首にはヘッドホン、そしてかみみじかめのポニーテールだ。


「千里、ここにいたのか」


「ヘルメス様にたのまれて用事をませてきた所よ」


「では皆そろった所でエントリーしてしまいましょうかねぇ」


「ロキ達がいないぞ?」


「あのいけかない悪鬼あっきならさっきエントリーを済ませてどこかに消えたわ。当たった時は全力でぶっころす。だそうよ」


 ロキらしい・・・。

 というかロキは神器じんきもなしに戦うつもりなのだろうか。


「では悠真ゆうま君、ここの台座に手をかざしてエントリーと言ってもらえますか」


 俺は言われた通りに台座に手をかざし―


「エントリー」


 と言うと、画面にオーディンと名前が表示された。

 そのまま伏字ふせじになり、参加者さんかしゃ一覧いちらんくわわる。


「・・・え、これキーボードの意味いみは?」


「もちろんそのキーボードも使えますよぉ。でも使う必要はありませんねぇ」


世界観せかいかん統一とういつしてほしいわね・・・」


 ありすに同じく。


貴様きさまら、そろっているようだな」


 不服ふふくな俺とありすの元に聞きなれた声がやってくる。

 先ほどいなくなったと言うロキだ。


「あれ、ロキはエントリー終わってるんだろ?」


「貴様にわたしておきたいものがあってな。本当はここで待つつもりだったが、フェンリルがうるさくてな」


「はっへ、ほいひほうはっはひ」


 何かをもぐもぐと食べながらしゃべっているフェンリルは、手に虹色にじいろのわたあめを・・・いや、わたあめじゃないな。虹色のソーセージ?

 あまり美味おいしそうな見た目ではないが、もぐもぐと食べるフェンリルは実に満足まんぞくげだ。


虹色竜にじいろりゅう尻尾しっぽ焼きですねぇ。見た目の凶暴きょうぼうさにはんして味はかなり美味しいのですよぉ」


「わたしは食べる気にはなれないけど、なかなか売ってない物だし後で買ってみたら。通貨つうかは何でも使えるから」


 千里と同じく食べたい感じではない。

 だが、味よりもそもそもどうやってソーセージ的な肉が一本のくしに巻き付いてわたあめのように形を維持いじしているのかが疑問ぎもんだった。


「まあ、それは置いといて、渡したいものって?」


「これだ」


 ロキは俺の方に小さい何かを投げてくる。

 手でキャッチすると、それは俺がもう必要ないだろうと思っていたものだった。


「これって・・・SAえすえーチップ?」


「そうだ。貴様専用せんようのな」


 SYSTEMシステム ARMORアーマー、略してSA。

 体の一部をサイボーク化し、外からでは普通に見えるが、チップをインストールしてSAを発揮はっきさせると手からバーナーを出せたり、驚異的きょういてきなな力を発揮する成神市なるかみし最先端さいせんたん技術ぎじゅつ


 俺は右腕みぎうでをSA化している。

 だが、オーディンとなった今の俺には無用むよう長物ちょうぶつだ。


 今の俺にはSAの比較ひかくにならない力を出せるのだから。

 それにSAは俺がオーディンとして力を暴走ぼうそうするきっかけになった物。


 正直言ってもう忘れようとしていた。

 それをロキがなぜ?


「まあ貴様の考えている事はほぼわかる。とりあえずその中身から説明すると、それはオーディンシステムというチップだ」


「オーディンシステム?前にあおからもらったオーディンチップとはなんか違うのか?」


「主に違うのは力の大きさと作り方だ。貴様の持っているオーディンチップと、俺様に一撃いちげきを与えたフレイムアローは、いわば魔法まほうを入れただけのチップ。SAという機能きのうを使ってSA保持者ほじしゃが魔法を発動できるチップだ。だが、今回渡したオーディンチップはSAチップのプログラムを使って魔法を組み込んだ。普通のSA保持者が使えばシステムはできないものだと判断はんだんして使えない。だが、オーディンの体である貴様なら普通のSAのシステムが認識にんしきしないプログラムも発動できるはずだ」


「よくわからないが、これはオーディンでSAを持っている俺だから使えるチップなのか?」


「そういう事だ。プログラムの中に一般人ではわからない神の言語を入れてある。他の神でなく、オーディンの汎用性ぼんようせいを使ったプログラムだ。ゆえにオーディンシステム。オーディンチップは本来ほんらい身体強化しんたいきょうかやり生成せいせいする魔法が入っているだけだが、オーディンシステムはオーディンの力そのものをプログラムしてある」


「ちょっと待って、それってつまりオーディンの力を使えるってだけよね?オーディンである悠真ゆうまが使っても意味ないんじゃないの?」


「これはいわゆるテストだ。貴様がSAの力をかいしてオーディンの力を引き出せるかって言うな。それに今の貴様はオーディンの力を100%引き出しているわけではない。もちろんそのチップを使ったからと言って引き出せるわけではないが、通常の力よりはオーディンの力を引き出せるはずだ」


 つまり大会で少しでも活躍かつやくできるようにって事か。

 ロキってやっぱり案外あんがいやさし―


勘違かんちがいするなよ。あくまで俺の実験の一環いっかんでもある。それと、絆力はんりょくはオーディンの力じゃねぇ。貴様と眷属けんぞくの力だ。もちろんオーディンシステムを使っている間は絆力は使えない」


 なんだかんだ口で言ってもロキは俺達の事を考えてくれている。

 自分のためと言いながら今までも力をしてくれたんだ。


 今回のけん信頼しんらいしていいだろう。

 だが、SAとなると話が別だ。


 俺が次暴走してしまえば俺もありすも命がないかもしれない。

 単純たんじゅんこわいんだ。


「ありがとよ。これは受け取っとく。でも多分これを使う機会は先になりそうだ」


「もう一つだけ言っておく。元オーディンは優秀ゆうしゅうだが、機械きかいをいじる話で言えば俺様の方が上だ。オーディンチップも暴走ぼうそうする危険性きけんせいはそもそもなかったはずだが、今回は魔法を入れるだけではなく、プログラムを組んで正規せいき手順てじゅんんでいる。前回より強力な力が入っているとはいえ、自分と同じ力を発動して暴走するわけがない。後、貴様はすでに俺が作ったプログラムから作り出した魔法を使ってるからな」


「俺がロキの作ったチップを?だって俺の持ってるチップって・・・」


 ザ・パワー、フレイムアロー、オーディンチップの三種類。

 その内、フレイムアローとオーディンチップはフレイヤと蒼からもらったものだ。


 まあフレイヤは仲介ちゅうかいしただけだが。

 残るチップはザ・パワー。


 でもこれは蒼達と会う前に知り合いにもらったチップ。

 ・・・?


「あれ、ザ・パワーってだれにもらったんだ?」


 知り合い。

 そもそもチップを持っている知り合いを知らない。


 なぜなら俺がSAの事を話しているのは君丈きみたけ縷々るるだけなのだ。

 SAを持っている事は知っている人もいるだろうが、だからと言ってチップをもらうほどなかがいい人に話した事はない。


 では、知り合いとはだれか?

 記憶きおくがない。


「まあ貴様には記憶はないだろう。俺様が魔法で記憶を消したからな」


「消したって・・・なんで」


「そもそも俺様はSAがどんなものか気になってザ・パワーを作った。でも俺様には不要ふよう判断はんだんしたから道にいた貴様にたまたまくれてやっただけだ。今となってしまえばそれも必然ひつぜんだったのかもしれんがな」


 そんな偶然ぐうぜんってあるのか?

 だとしたら俺はロキの作ったチップをもう何回も使っていることになる。


 たしかにそう考えるとシステムとしては使えるのかもしれない。

 というか俺には蒼が作ったチップと何が違うのかさっぱりだが。


「・・・ロキも必然とか運命とかそういうの信じるんだな」


 なんとなく言葉に出たのがその言葉だった。

 そもそも神様は転生てんせいしているもの。


 確かに運命や必然性と言うのはあるのかもしれない。

 ロキからそんな言葉が出たのがなんとなく意外いがいだったが。


「ふん。俺様は信じてはいない。俺様は俺様の道をつねに作り出しているつもりだ。ただ、ゼウスの野郎やろうには手のひらでころがされている気がしてむかつくがな」


「皆さん。歓談かんだんはそれまでにしましょう。時間になったようなのでトーナメントが発表されますよぉ」


 ヘルメスの言葉に俺ははるか頭上を見上げた。

 エントリー用のテレビのようなモニターより遥かにでかいモニターがロビーの頭上にはあるのだ。


 そこにうつし出されるオーディンの名前。

 だが、後はそのまま伏字ふせじのままだ。


「今回は東西に分かれての16チームですかぁ。意外と少なかったですねぇ」


「意外とって言うか俺の想像より遥かに少ないんだが」


悠真ゆうまと一緒で私もこれの何倍もの参加者がいると思ってた。それともこれは地区予選的な感じなのかしら。それと私達の名前だけ出ているようだけどあれはなに?いやがらせ?」


 確かに俺達の名前だけ出ているのは嫌がらせにもほどがある。

 そんな俺とありすの疑問ぎもんにヘルメスはすぐに答えた。


「嫌がらせではないですよぉ。私には私達の名前しか見えない。と言ったら状況じょうきょう理解りかいできますかねぇ?」


「なるほど、相手の情報じょうほうがすぐわからないように魔法がかかってるって事か」


「その通りですねぇ。それと、地区予選などではなく、これで全員ですよぉ。これは一種のもよおし物の一つなので、観戦かんせんする神の方が多いのがその理由ですねぇ」


「ねぇ、もしかして私達、一回戦目?」


「みたいだな」


 ありすが言うように、俺達は西のトーナメントの一番左上に名前がある。

 普通通りなら俺達は西トーナメントの一回戦目と言うわけだ。


 左が西、右が東。

 中央に向かって東西のトーナメントは収束しゅうそくしていき、おそらく最後には西と東の勝者しょうしゃが戦うのだろう。


「悠真君たちは左上ですかぁ。ちなみに私達は左下にいますので、当たるのは西の決勝という事になりますねぇ」


「たかだか二回勝てばいいだけなら、あなた達と戦う事もありそうね」


 まあでもそこで負けてしまうのね、可哀想かわいそう

 という副音声ふくおんせい千里せんりから聞こえた気がした。


 まあ正直な所、ヘルメス達と当たって勝てる見込みはないが。

 千里の戦い方は何度か見ているが、ヘルメスの戦い方はまるでわからない。


 俺は一度戦っているらしいが、記憶がないから参考にはならない。

 逆に言えばヘルメス達はこちらの事を熟知じゅくちしているわけだ。


「ロキ達はどこなんだ?」


「右下ー」


 いつの間にか虹色竜の尻尾焼きから焼きそばのような物に食べる物を変えたいたフェンリルが答える。

 右下という事は東の一番最後の試合だ。


 ロキ達とは合っても東西の最終決勝。

 順調じゅんちょうに勝ち進めば最後に皆とそれぞれ戦う事になる。


 ・・・これも必然性なのだろうか。

 いや、それよりまずは第一試合だ。


 これに勝たなければその先はない。

 二回勝つことがとりあえずの目標だな。


「試合は一日一回ですし、私達は観客席で悠真君達の勇士ゆうしを見守らせていただきますよぉ」


「これってどこいけばいいんだ?試合はすぐ始まるんだろ?」


「心配しなくても勝手に転送てんそうされる。チップは使いたかったら使え。ま、すぐ使う事になると思うがな」


 ヘルメス達とロキ達はのんびりとどこかに行ってしまった。

 おそらくおくに観客席への入り口があるのだろう。


「悠真、大丈夫?」


「大丈夫って何が?」


「いや、なんとなく」


「心配するなよありす。なんにせよ勝たないと話は始まらないんだ。オーディンになってから初めての共闘きょうとうだ。気合入れて行こうぜ」


「そうね。悠真、勝つわよ」


「おう」


天界一てんかいいち武闘大会ぶとうたいかい。西、第一回戦目が間もなく始まります。第一回戦目のチームは転異てんい魔法まほうをそのままお待ちください』


 アナウンスが流れてほどなくして、俺とありすの足元には魔方陣まほうじんかびがる。

 そして徐々じょじょに光が強くなり、俺とありすは戦いの場に召集しょうしゅうされたのだった。


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