五幕 【二人の道】
「その
ニーシャはそう言い残し、
ただでさえ
そんな相手に俺は一体どうやって立ち向かっていけばいいんだ。
5章 5幕【二人の道】
早くも
探せども探せども気配は
だが相手は
なら、目で
「ブルーランス!」
先ほどの数本ではなく、今回は100本近くを出した。
その
これで地上に立っているなら必ず当たる。
そして
「空中だ!」
俺はグングニルを空中に
すると予想していた通り近くにいたらしく、
「うわぁ!」
そのままニーシャが見えるようになり、少し
こんなものは相手が
「ニャシシ!いいね!」
あくまで上から目線なのがむかつくが、そんな事を言っている
あちらの手の内もわかった。
こちらの手の内もさらした。
後は
「今度はこっちから行くぞ!」
相手のペースのままでは
なんとしてでも
なんとかニーシャだけでも。
俺は
槍の
人間の俺ならできなかった素早い
「はああああ!」
「ニャシシシシ!」
通常の攻撃も素早い攻撃で来られたらこの時に決着はついていただろう。
だが、ニーシャの
感づかれない
これならおそらく千里の
一度戦った時は千里も手を抜いていたのだろう。
それが今なら確実にわかる。
「ここだ!」
「あっ!」
槍が防御をすり抜け、ニーシャの体を
一度でも貫いてしまえば俺の勝ちだ。
これで何とか2対1から1対1までは持ち
そう
能力は使えないはずじゃ・・・
「上だよ!」
声と同時に上から高速で近づいてくるニーシャを気配で
だが、あの素早さでは槍の
なんとか足を
ニーシャの
「
「がぁはっ!」
世界が黄色く
剣から雷が
俺はその攻撃を
本来ならある
だが、雷は防御魔法をすり
なんだ、何が起こった。
「くっ・・・そ・・・なんで・・・!」
「ニャシシ!甘い、甘いよお兄さん!インドラジット様の攻撃は防御魔法なんてすり抜けちゃうんだから!」
「すり抜けるだと・・・それじゃまるで
「オーディン!防御魔法は結界と
遠くから飛んでくるロキの声に対して、ロキの横で
「
「てめぇはいつもいつも
「ロキ、
「いえ、おっしゃる通りです。今回の事は全面的に
後ろの方でぎゃーぎゃーと
なんにせよ防御魔法に頼れないのはかなりの
あのスピードを防御魔法で一瞬でも遅らせられるなら攻撃の
攻撃は
「さーて、
やっと立ち上がった所に近距離からの
グングニルで攻撃を吸収するには槍の
だめだ、この近距離では間に合わない!
「くっ!」
槍の
「っ・・・かっ・・・ぁ・・・」
なんとか目の前の
「終わりだよ!」
その攻撃を体を無理やりに動かして躱す。
「雷々!」
「させ・・・るか!」
雷とグングニルの
「はぁぁ!」
グングニルを両手で握り直し、そこから高速の突き。
ニーシャもそれに何とか
「すごいすごい!久々に楽しいよ!雷々!」
「
ニーシャは攻撃の
そんな
「ニーシャ!」
「はい!」
俺の攻撃をはじき、その衝撃で
そしてその横には今まで観戦しかしていなかったインドラジットがいつの間にか
「楽しそうではないか!そろそろ
くそ!
インドラジットが出てくるまでにニーシャを倒せなかった!
もう少しだったと言うのに。
だが、ニーシャより
問題なのは一人でも相手をするのが大変なのが二人に増えた点だ。
どうにかしていっぺんに二人と戦わないようにするしかない。
しかも、インドラジットの手には二つの
おそらくニーシャの剣
「ニャシシ!インドラ様が参加したら
「ヒハハハ!だがあまりにも
どこまでもなめられている。
それに腹が立ったが、同時に今なら
全身に力を入れてグングニルを片手でしっかりと握る。
そしてそのまま二人の元に高速で距離をつめにかかった。
「ブルーランス!」
「ぬっ!」
「ニャ!」
昨日は背中以外だと3本くらいが
それを避ける二人に向かって
そしてグングニルを振り回した時―
「
目の前を雷が
そこにいたはずのニーシャは消え、俺のグングニルは空を切った。
「くそ!」
「ヒハハハ!なかなかいい手だったが、
今の一瞬、インドラジットは自分に飛んできたブルーランスを
速すぎる。
ニーシャの周りを囲んでいたブルーランスにかすりもしないでニーシャを運べるほどの速さだ。
ニーシャの
完全に想像の
こんなんじゃ
どうしたらいい、考えろ、考えるんだ。
「インドラ様、ありがとうございます!」
「余にかかればたやすいもんだ!さて、では次はこちらから行くとするか!」
「了解です!インドラ様!」
まずい!
まずい!!!
この二人には勝てないと。
「雷鳴疾駆!」
そして、次の瞬間、なんとか防御したにも関わらず、俺の体はまさに雷のような一撃を受け、そして二つの雷によって俺は猛撃されて行った・・・
◆◆◆
これは雷の音だろうか。
かすかに聞こえる
さらにか
体がふわふわと
だが、体は重く、
本当にこんな苦しいのが夢なのだろうか。
永遠に聞こえてくるこの音と声はなんなんだろう。
そこで初めて自分が目を開けていないことに気づく。
目を開けるのしんどいが、ゆっくりとその
少し
だがチカチカと目の前を
そして、その雷は一人の男を
夢にしては変な夢だ。
だが、なんとなく雷に襲われている男に
あれは確か・・・
「・・・ゆう・・・ま・・・?」
悠真がやられている。
違う。
これは夢なんかじゃない。
悠真が敵の神と戦っているんだ。
きっと悠真は私を助けに来てくれたに違いない。
だが、なぜ悠真だけが戦っているのだろう。
少し顔をあげると奥にはロキ、フェンリル、ヘルメス、
ヘルメスは
フェンリルは
そこで初めて自分の状況にも気づくことができた。
体には
私は宙に
だが、それだけで悠真に戦わせるだろうか。
見た所悠真はボロボロだ。
それを
それともヘルメスもロキもそろって私達をはめたのだろうか。
(インドラ様のナーガの
そうだ、確か
その毒のせいで悠真だけが戦う状況になっているのだろうか。
だとしたら完全なお
想像していた最悪の結果が目の前で起こっている。
だめ、私の為なんかにそんなボロボロにならないで。
私はもう
そんな私を助ける意味なんてない。
悠真・・・逃げて・・・
「に・・・げ・・・・・・て・・・」
その
悠真がインドラジットの一撃によって地面にたたき落とされたのだ。
「ヒハハハハ!やはり
「やい!インドなんとか!二人でよってたかってんだから当たり前だろ!俺達も戦いに入れろ!そしたらお前なんかぎったんぎったんのばったんばったんなんだからな!」
「ヒハハハ!確かに余の
フェンリルの一言にインドラジットは
それほどに悠真はボロボロなのだ。
「・・・ありす・・・起きたのか」
その
「だめ・・・に・・・げて・・・」
「
「ニャシシ!オーディンの眷属が起きたみたいですねぇ!」
「感動の対面ではないか!」
腕を広げて
この
「ゆうま・・・こいつは危険・・・だか・・・ら・・・私の事は・・・いいから」
「何言ってんだ。俺は
悠真はふらふらと立ち上がり、グングニルを両手で力強く
なんでそんなに・・・
私が
なんでそこまで・・・
「
私の頭の中にふと優斗の
小さな
それでも私の村は
(お前・・・もしかして一人か)
そんな中に優斗が
私の世話をしてくれて、神だと
神様と戦う事はあまりなかったけど、旅をしながら悪いやつらを
私の事をマフィアから助けてくれたこともあった。
(
何度も助けてくれた。
優斗の言葉に何度も
(お前が助けたいと思うやつがいたら、全力で助けてやれ。俺がお前に守られるには100年・・・いや、400年くらい早い)
そんな事も言われたっけ・・・
でも優斗・・・私には人を守る事なんてできなかった。
助けてもらうばかりで、私なんて力になれない・・・
だからせめて悠真を助けてあげて。
(
今までの思い出の声ではない、はっきりとした優斗の声が聞こえてきた。
やっぱり優斗は生きてたんだ!
(
魔法・・・?
じゃあ優斗は・・・
(あぁ。俺は死んだ。
じゃあ・・・今聞こえてるのは
私が作り出した
(ちゃんと話を聞けよ。魔法を残したって言っただろう?まあ俺の死を知って強く生きてくれるなら俺はこうやって現れることはなかったんだけどな。
そんなこと・・・ある・・・けど。
(俺はもういない。だからこのピンチはお前ら二人で
でも、私は
(それでもなんとかするんだよ。お前は確かに弱いやつだが、すぐ諦めるようなやつでもないだろ?)
それは優斗がいたから!
(
守り・・・たい・・・だから私の事なんて―
(ばーか。お前は誰の眷属だよ。俺と、悠真の眷属、オーディンの眷属だろ?悠真がピンチならお前が助けてやれよ)
だって・・・どやって助ければ・・・
(オーディンはやろうと思えば何でもできる。ありす、お前だってその気になればいつでも力になれるんだぜ?して、お前は悠真を助けたいか?)
・・・助けたい。
(じゃあ
ねぇ・・・また会える?
(・・・すまんな。俺がお前に残したのはこれ一回きりだ。だからこれが
・・・そっか。
(まあ落ち込むな。俺はお前らの心の中で生きてるんだぜ!)
ばか・・・。
ねぇ優斗。
(なんだ?)
・・・今までありがと。
好きだったよ。
(・・・あぁ。俺よりいいやつ好きになって幸せになれよ)
「・・・
私の
自分が作り出した
でも、きっと優斗ならできると思う。
だから今のは本物の優斗がくれた最後のプレゼントなんだ。
「私に・・・できること・・・」
何を考えたって思いつきはしない。
神になってしまった悠真とは違って、私は人間だ。
いくらオーディンの眷属と言っても本当に何でもできるとは思えない。
ただ一つ私にできること。
こんな私にもできる事。
それは、諦めない事!
「悠真っ・・・勝って!」
今出る精一杯の声で
体は重いし声を出せばさらに具合が悪くなっていくのも感じる。
それでも、私は諦めない。
悠真の気持ちに、優斗の気持ちに
私と悠真は、諦めちゃだめなんだ!
「まかせろよ」
声が聞こえた気がした。
私と悠真の
だが、悠真の表情は
ボロボロになりながらも諦めない。
そんな表情だった。
悠真、頑張って・・・。
「うおおおおおお!」
「ヒハハハハ!
「ニャシシ!
インドラジットと、ニーシャの
それはきっと
私が諦めない事によって強まった決意。
悠真は負けない。
だって、優斗に続くオーディンなんだから!
「な、なんだこれ」
「ほう、まだそんな
私の中で思い出されるのは
だが、今回の光はなんだか
それに光の中になぜか優斗を感じることができる。
「あれは・・・まさか、
「ロキ、なにその絆力って」
「神と眷属の間に
「へぇ、絆力ねぇ。なんか蒼とありすの力を感じる。これなら負ける気がしないな」
ロキの
そして悠真の光で気づくのが
「
新しい力の使い方をわかっているように
そして、悠真の体は青白い光に
「ヒハハハ!絆力を解放した所で槍が二本増えただけとはな!」
「小さい槍が二本なんて使い勝手悪そうですね、ニャシシシ」
「悠真!」
「
速度はあまり変わっていないように思えた。
「ブルーランス!」
悠真は手から10本の青い槍をだす。
その行動を知っているかのようにインドラジットとニーシャは
「同じ
ブルーランスによって
だが、一度使ったことのある手なのか、
「いけ!グングニル!」
悠真によって投げられた一本のグングニルがニーシャを
だが、ニーシャは
「そんな攻撃意味ない!・・・ニャ・・・?」
だが、ニーシャは弾くとふんでいたグングニルを弾けず、グングニルは
そのままグングニルの
「ニーシャ!」
これにはインドラジットも
「インドラ様・・・すみません」
「大丈夫だ。後は余がなんとかしよう」
インドラジットはニーシャを地面に寝ころばせると、悠真の方を
振り向く前、悠真には見えなかっただろうが、インドラジットの顔は
「ヒハハ!やるではないか。だが、少しの運で余の
「さて、それはどうかな」
違う。
あれは運なんかじゃない、実力だ。
グングニルを投げた後、悠真は
グングニルを風の力でさらに早くし、ニーシャの手すらも風の力で
それをわかっていないインドラジットなら、
「ヒハハハ!次はこちらからだ!」
「
インドラジットと共にグングニルが動き出す。
だが、わずかにインドラジットの方が早く、悠真はそれをもう一本の槍で防ぐことになる。
インドラジットの剣は二本。
ニーシャは一本だけだったが、二本となると
悠真はそれをわかっていたようで、なんとか攻撃をしのぐと、戻ってきたもう一本のグングニルを手にし、
「むむ、やるではないか。ならこれでどうだ!」
「また
「
「なっ!」
消えたはずのインドラは悠真の前から急に雷として現れた。
さすがに
悠真は二本の槍でインドラジットの剣を
「ブルーランス!」
「雷鳴疾駆!」
悠真が
五本のブルーランスを
だがインドラジットはそれすらも
さすがに動きが早すぎて悠真は防御するのが精一杯という所だろう。
「
だが、そんな事は私には関係がない。
勝つのは悠真。
悠真を信じる。
「悠真!頑張って!」
自分の体に
だが、そんなもの知るか。
今は少しでも悠真に力を
叫びと共に悠真に力が行くように
すると悠真の体の
悠真はインドラジットの攻撃をはじき、こちらを見てきた。
何も言わずともわかる。
心配するなと言っているんだろう。
「インドラジット!そろそろ決着をつけようか!」
「ヒハハハ!言ってくれるではないか!ならこれでしまいにしてくれる!」
そう言うと、インドラジットは右手を天に
そして右手に持った剣が雷を
「
この洞窟はかなり広めだ。
おそらく
そんな洞窟の天井に、いくつもの黄色い
おおよそに攻撃の手段がわかるが、おそらくインドラジットは防御魔法を無視してくる。
結界をすり抜け、
それを伝えようにもかなり毒が回っていてさっきほどの声がだせない。
もしかしたらロキやヘルメスが伝えてくれているのを信じるしかないが、それだとしても悠真にこの魔法を何とかする方法があるのだろうか。
いや、信じると決めたんだ。
ここでもし私が
悠真・・・お願い。
「
インドラジットが叫ぶと同時、魔法陣からは大量の雷の矢が
その数は千はくだらないように見える。
だが、悠真を
全ての
「ブルーランス!」
悠真はそれに
背中から数百と言うおびただしいブルーランスを
その
「いけ!グングニル!」
近くなってきた所で悠真はグングニルを投げた。
だが、インドラジットは当たり前のように魔法を中断し、少しの距離を動いて
「
さすがにインドラジットもただ単にニーシャが運悪くグングニルを弾けなかったわけではないことに気が付いていたのだろう。
だが避けていても
「それでいいんだ」
「なにをっうおおおおお!」
グングニルを避けたインドラジットには雷の矢を避けながら進むブルーランスの
インドラジットの背中には何十本ものブルーランスが直撃していた。
「くっ!だがこれしき!」
「
勝敗は決した。
それもそのはず。
ブルーランスが数十本当たった
「よもや速さで
「お前らが
「好きにするが良い」
悠真は、グングニルを
落ちていくインドラジットをよそ目に、私の元に飛んでくる。
「遅くなった」
「ううん。ごめん・・・いや、ありがとうよね」
私の体を片手で支えると、持っていたグングニルで
すると鎖は
「おっと」
「重いとか言ったら・・・
「んな事言ってないでこれ飲んどけ」
ゆっくりと
下にはロキやヘルメスたちが集まってきていた。
「ありすさん、大丈夫ですか?この
「ううん。私がもっとちゃんとしてればここまでひどい事にもなってなかったと思うから」
「その通りよ。ヘルメス様が
「はっ!確かにオーディンの
「なんだと!貴様、今すぐ決着をつけてやる。ヘルメス様、
「なりませんよ、
こんな会話を聞けるのも
「体はどうだ?」
「・・・うん。薬
「そっか」
「・・・悠真、本当にありがとうね」
「別に・・・ありすは俺の眷属だしな」
顔を
悠真には
「では、
「
落ちた所ではなく、いつの間にか眷属であるニーシャの元にいたインドラジットは、動くのも
グングニルを
「ヒハハ。今回の勝ちはゆずってやるとしよう。だが、天界一武闘会で当たった時には勝たせてもらうぞ。ヒハハ!」
その言葉を言った直後、インドラジットは自分の
「負け犬の
「それをお前が言うか」
「俺様は本調子ではないからな。だが、天界一武闘会では貴様らに負けんぞ」
「ほら、インドラジットと言ってること同じじゃないか」
悠真に言われてもなおドヤ顔なロキも
「そんなことより、なぜ貴様ら
「んー、よくわかんないけど、なんとなく
「私も。きっと
やっと立ち上がれるくらいに回復した私は、立ち上がりながらそんな事を言ったが、もしかしたらと考えるところもあった。
優斗と会話したのは私だけだから皆に言ってもしょうがない事。
でも、きっと優斗の最後のプレゼントは私を
そう、信じたいだけかもしれないけど。
「んな簡単なものじゃないんだがな」
「ねぇロキ、俺達も絆力だかってやつやろうぜ!」
「フェンリル、聞いてなかったのか?だからそんな簡単なもんじゃ―」
「ほら、
フェンリルはロキの手を
あまりの速さに空中で
「では私達も行くとしますかねぇ。今日の修業はとりあえず休みと行きましょう」
「ううん。
「そうだな。俺も
「あなた達、そんなボロボロの体でよく言えるわね」
「戦いで使えた
ヘルメスに
「はぁ・・・じゃあ私が
「
「よろしく」
そして私達は洞窟を出た。
かなりの
今回勝てたのはまぐれかもしれない。
そして私も
私達の道は
五章 【完結】
・・・・・・・・・
◆◆◆
その後、俺とありすは
そして戦いの
ちなみに
本当に
でもすぐにものにしてみせる。
蒼、俺達の事はもう大丈夫だ。
だから
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