【意外!!】クールな美女剣士はモフモフのモンスター好きだった!?
皆さん!おはようございます!今日も元気な文屋です!
今日は前回お約束していた通り、モンスターに関する取材をしたいと思います!まずは情報集収です!
「へくちっ!」
すみません!昨日の冷水シャワーが効いてるようです!
まずは情報収集のためにモンスターに詳しい人たちがいる所へ行きましょう!
うーん……自分で言い出してあれですが、どこを探せばいいんでしょう?こういう時ってどこに行くのが普通なんでしょうか?とりあえず、小父様に聞いてみましょう!
「すみません!少し宜しいでしょうか?」
「ん?どうしたの?」
「モンスターに詳しい人達ってどこに集まりますかね?」
「詳しい人か……だったら、ここを出て右に真っ直ぐ行った所にあるバーによく剣士やらが集まってるよ」
なるほど!本職の人がいるんですね!考えてみれば当然ですね!
「分かりました!ありがとうございます!」
ではでは早速!行ってみたいと思います!!善は急げです!
皆さん!今、文屋はバーの前にいます!何だか独特の雰囲気です!文屋緊張しちゃいます!
お店に入りました!朝なのにアルコールの匂いがプンプンします!ここにいるだけで酔っ払いそうです!
早速お話を伺ってみましょう!
「すみません!そこのお姉さん!」
「私ですか?」
文屋が声をかけたのは銀髪美人のお姉さん!文屋は読者サービスも欠かしません!
「はい!少しお話を伺いたいんですが宜しいですか?」
「はい、いいですよ。私で良ければ」
優しいお姉さんです!
「えっとですね、文屋、モンスターの事について聞きたいんです!」
「モンスターの事ですか?色々いますが……どれの話をすればいいのでしょう?」
むっ!文屋としたことがうっかりしておりました!
「そうですねぇ……お姉さんの好きなモンスターは何でしょうか?」
「私の好きな……?そうですね……やはりウサギ系でしょうか?」
ウサギ系!可愛い!クールな見た目とのギャップで余計に可愛いです!
「どんなのがいます?」
「どんなの、ですか?スイーツラビットとか、後はクリスタルラビットとかですかね?」
おお!気になる名前が出てきました!個人的にはスイーツラビットが気になります!じゅるり……!
「じゃあじゃあ、そのスイーツラビットはどんなモンスターなんですか?」
「全体的にフワフワしていて、甘いものを積極的に食べる傾向にありますね」
名前そのままですね!でも元いた世界でも動物の命名はそんなものなので、気にしすぎちゃ駄目ですよ!
「あのぉ、もし良ければですが、見せてもらうことって出来ますかね?」
「それはいけません!意外と凶暴なんです!私も小さい頃、怪我しましたし……」
それでもウサギが好きとは!最早、恋ですね!
「どうしても駄目ですか?」
「駄目です!」
「どうしてもても?」
「どうしてもてもです!」
ふふふ!なるほどなるほど!今ので分かりました!このお姉さん、文屋のボケに気付かず、そのまま返してました!つまりは真面目人間なんです!これならいけそうです!
「どうしても……駄目……ですか……?」
必殺!上目遣いおねだーり!!
これならいける筈です!こんな真面目人間なお姉さんは困ってる人を放っておけない性格の筈です!ましてや、文屋みたいに可愛い子に頼まれたらもうイチコロです!
「う……その様な目で見られても……」
いける!もう一息!もう一息!
「うぅ……分かりました……分かりましたから……!」
やりました!これで取材が進みます!ではでは、現場までカットします!
やって来ました大平原っ!!
いやぁ!広いですね!大きく深呼吸!スゥーーーーハァーーーーーっ……。気持ちいです!胸の中が浄化されるようです!
「いいですか?絶対に私の側から離れては駄目ですよ?」
「はい!大丈夫です!」
連れて来てもらった身分なので、迷惑かけないようにしなければ!
む!?あれは!?噂に聞いたスイーツラビットじゃないでしょうか!?皆さん!ちょっと行ってみます!
「あっ!待ってください!」
待つわけにはいきません!スクープネタを前にして立ち止まるのはブンヤの恥です!今の文屋のスピードはUFOも上回ります!!
目標まで距離10m!もふもふの物体が見えます!ここですかさずカメラを取り出します!これは是非、撮っておかなくては!
「危ない!!」
んぎゃっ!?お姉さんが文屋にタックルを仕掛けてきました!皆さん!決してこれはラグビーではありません!!
おお何と言う!小脇に抱えられております!速い!速い!!ぐんぐん離れていきます!あーっ困ります困ります!せめて写真だけでも!
パシャッ!撮りました!どんなに揺れていても被写体は捉える!文屋の技の一つ!これが
大分離れてしまいました。むう……まあ今のは約束を破ってしまった文屋が悪いです。反省です。
「駄目じゃないですか!勝手に離れては駄目だとあれほど……!」
う……心配かけてしまった様です。これは流石に心が痛いです……。
「もう離れちゃ駄目ですよ」
手を繋がれてしまいました。これではまるで文屋子供みたい!お恥ずかしい限りです!
おや!?一緒に歩いているとまたウサギみたいなのがいました!あれは、クリスタルウサギでしょうか!?体が水晶みたいです!!こうしちゃいられません!ブンヤ一筋、文屋千尋!行っきまーーす!!
「駄目ですよ。私と一緒に行きましょう」
一緒に?まあ、いいです。片手は開いてますからね。文屋は片手でもカメラを上手に扱えるのです。
ん?あれ?え?ちょちょちょっ!何ですか!?何で文屋を抱っこするんですか!?
「このまま行きましょう」
あ、あ、ううぅ……だ、駄目です!こんな……っ!こんなの、恋人同士がすることです!!こここ、こんな簡単にやるのは……!不健全ですっ!ななな、何でこの人はこんなこと出来るのですか!?あっ、まずいまずい!顔が暑くなっ……ええいっ!カット!カットですっ!!
ふぅ……ひ、久々に疲れました。何なのですか、あの人は……もしかして同性愛者の人なのでしょうか……?別に文屋はそういうの悪く言うつもりはありませんが、何事にも順序があると思うのですが……。
「どうでしたか?満足しましたか?」
う……この人、さっきのは素でやってるんでしょうか?……文屋が考えすぎなのかな?
「……は、はい。ありがとうございました……最後に、お名前をお願いします……」
「はい。私はリオンと申します」
リオンさんですか……。くっ、覚えておきましょう!私をここまで追い詰めたのはあなたが初めてです!
「ありがとうございました……ではリオンさん。文屋はこれで……」
帰りましょう。もう今日は帰って寝ます。疲れました。
「あ、待ってください」
うん?何ですか?まだ何か用があるというのですか?
「どこに住んでらっしゃるのですか?」
え!?これ、これ……本当に文屋の事……いやいや!そんな訳ありませんよね!
「一緒にいたのは少しの間でしたけど、正直不安です。また無茶をされるのではないかと……」
な、なんだ……そういうことでしたか。でも、そんな無茶しましたっけ?文屋的にはいつも通りでしたが……。
「大丈夫です!文屋にとってはいつもの事です!」
一応……宿屋も教えておきましょうか。
「今はあのバーを出て、真っ直ぐ行った所にある宿に泊めさせてもらっています」
さて、もうホントに帰りましょう。
「送っていきますよ」
……もう好きにしてください。文屋は疲れました。
リオンさんに送られて宿に着きました。ああっ、やっと着いた……。
「おかえり。大丈夫だった?」
「はい……すみません。ちょっともう寝ます」
ああ……階段一段上るのもきつい……しんどすぎです。
やっと部屋に着きました。角部屋がこんなとこで仇になるとは……。
あぁっ、ベッドが気持ちいい……今日はいつも以上にぐっすり眠れそうです。
皆さんおやすみなさい。モンスター取材の続きはまた今度にしましょう。リオンさんという強い味方を手に入れましたし……。
あれ……?何で眠れないんですか……?何か、変な感じです……。何なんでしょう……?何か、リオンさんが頭に浮かびます……。ま、まあ今日出会った人ですし、仕方ないですね……。
あっ……!すみません!ちょっとカットします!カット!おやすみなさいっ!!!
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