第4話 初来店と勘違いとこれからも。








夏の暑さがまだ残るとあるある日の昼下がり

平日の真っ昼間からおかっぱ頭の女の子は、

とある喫茶店の前で足を止めていた。

商店街の大通り。昔ながらのフランス料理店や、八百屋文具書店など

様々なお店が立ち並ぶ、新潟駅から少し脇に反れたところにある沼垂商店街の一角に友希はいた。香ばし香りが漂う通りの一角で一際、鼻腔びこうを刺激される喫茶の前で中々中へ自分の居場所を見出だせずに入れずに一人佇たたずんで。ついこないだまでBND48メンバーとして活動していたけど今は違うから。


【BND48】それは、若者の間で強い憧れの的となっているいつも会いにいけるアイドルとしてもう生活の中で身近な存在になっていたずっと憧れだったグループに入るも、その出会いは突然だった。ひょんなことから自分と瓜二つの姿の怜七と出会い入れ替わりを果たしてて気ままに年相応の女の子として。

たた、一つ彼女が周囲と違うこと。は職無しで引きこもりとゆう社会不適合者とゆう点を除いては。そんなこんなでら3週間が経ったある日、この先の生活を考えると頭の中が不安で押し潰されそうで何も手につかず途方に暮れる日々をおくっていた。だががそれも

3日で限界を迎え、今まで興味はあっても手を出すことのできなかったアルバイトの面接を日々生活する為に受けることにした。

だが......

不採用に次ぐ不採用で受け拒まれ続けてで社ここでも会人不適合者の烙印を押されてしまった。そして、嫌が応が如く自信不信に陥っていた。このままではアパートの家賃を払えずに追い出されてしまう!?とゆう崖っぷちに立たされてしまい

そんな気持ちを晴らそうとアパート周辺の沼垂商店街を散歩していたところ気になる喫茶店を見つけたのだった。



喫茶AfterBreakCafe。それがこの喫茶店の名前だった。中には仕事の合間にlランチを食べに入っている人。読書をしながらコーヒーを飲む人。友達とコーヒーとケーキを楽しむ学生など何かの合間の憩いの一時に利用してくるお客さんが多く見て取れた。


ひとまず、気持ちを落ち着かせる為にホットコーヒーでほっと一息つくのだった。

「はぁー」ホットコーヒーが冷えきった身体に染み渡り心が落ち着か、ない!!

駄目だ!このぐらいでは、気持ちが落ち着かない。未だにこの先に待つ絶望的な展開が

頭の中で堂々巡りしているのだった。


「すいません、お姉さん、コーヒーのおかわりをお願いします。」


どうしよういきなり、そんなことを言われても自分にはどうしたらいいのか目の前の屈託のない笑顔を向けるお客さんを前にして

目の前のオーダーを断れずにいた。

その事態は突然に起こった。

ゆっくり無理やり落ち着けようとゆう気持ちの中チビチビとコーヒーを飲みながらこれからの先、自分はどうしたいのか自問自答しながら過ごしトイレに立ったあとの出来事だった。

いきなりお客さんからコーヒーのかおかわりの注文をされてしまったのは。

どうしたらいいか分からずにとりあえず、今目の前のお客さんの注文を受付の人に伝えるだけして後のことは任せよう。そう心に決め

受付カウンターへと向かった。

「すいません、コーヒーのおさわり、いやっ!おかわりをお願いします。」しまった!

間違えたっ!!コーヒーのおさわりってなんだ?!っとゆう顔をカウンターの男性バリスタはいぶかしげな視線をおくるが隣の黒いエプロンをした女の子は「あーっおかわりなんだね!わかったよ。」と言いコーヒー抽出の作業に取りかかろうとする。がガシッとその手を止められる。「おい!お前はコーヒー淹れるのか?!」「いや、今日はいけそうな気がするからっ!」ボブヘアーの女の子は頑として意見を譲ろうとしないまま結局、黒いパンツに白いブラウスをスタイリッシュに決めた男の人が無理やりコーヒーを淹れしまいそれが再びわたしの元へと手渡された。「それじゃあお願いね」

「へっ?!」いやそんなこと言われてもわたしはただコーヒーのオーダーを伝えただけで

どう見ても自分はお客さんのはず、だと思っていたのだけど今の自分の格好は白いブラウスに黒のロングスカート。ブラウンのローファーといった感じで言ってしまえば一見してみればありふれたバリスタ衣装だった。


なんとか、大忙しな仕事時間を終えてから

一息つく、怜七は酷い疲労感を抱えていた。

正直キツくてしょうがない普段のアイドル活動ならなんなく出来るのに今の接客業は直にお客さんと接しないといけないから気を遣い方が身に染みて辛い。疲れがダイレクトにくる。そんなこんなで改めて自分には大変過ぎる仕事だと身に染みて感じでいた。

そこではっと気付く。だから今まで不採用続きだったのかと。

「はぁー疲れたー。」辺りがすっかり暗くなったころに最後の後片付けでテーブル拭きを

しているところで身体が悲鳴を上げていた。

「お疲れさま!よく頑張ったね。」気付くと後ろから奈緒子がねぎらいの言葉を

かけてきてくれた。『うっあぁー。つ・か・れ・たー』と大袈裟過ぎるオーバーリアクションで腰をらす。「アホか。お前はただお客さんと喋っただけだろが!」

とカウンターから顔を覗かせた恐らくこの店のバリスタがツッコミを入れてくる。

「まぁなにはともあれ、今日は本当によくやったよ。」『ちょっと、待ってっ!今日来るはずだったバイトの子から連絡が来てたんだけど、今日は急用でバイトに行けなくてすみませんだって!』とキッチンから慌てて出てきた当店のスイーツ担当のグレーのストレッチパンツに白いブラウス。腰にショートエプロン姿の物静かな印象の中に静かな闘志を宿した女の子ががホールへとかけ込んできた。

駆け込んできた。

「え??じゃあ、今まで働いてくれていたバイトさんは?!」と奈緒子は、恐る恐る横を見る。「すいません。実は、わたしは、ただのお客なんですけどなかなか言い出せずに...」ダメだ怒られてしまう。だって

店員でもないのに喫茶店で働くなんていいはずが......


「うーん。でも今日の仕事と調子良く運べたよなぁ」とこの喫茶店のバリスタは何気なく皆の意見を誘う。「まぁ、確かに青山君の言う通りに今日のお客さんのはけ方は良い感じだったね。」奈緒子は今日の仕事を思い返して合致がいったのか一人頷く。

「どうもありがとうございます。」でも今日の仕事が終わったらわたしは、また何者にもなれない日々に戻るんだ。どうしようもなく

寂しく顔をうつむける。

でも、これから先、不安を抱えたままの毎日で自分はいったいどうなるんだろう。

毎日、堕落した日々をおくるより必要なのは......とこの世の終わりといった顔をあげる。『あっあのっ!』

「ごめん。ちょっといい?今日、バイトを休んだ子が一身上の都合で今日限りでアルバイトを辞めたいって今、LINEが。。。」と沙織の呆れた物言いで報告する声にさえぎられてしまった。そこで奈緒子は怜七に微笑みかけるように向き直り

「と、ゆうことでどうかな。明日からもここで働いてみない?」と同意を求められた。

明日からもここで働けるそれは良かった。

でも、気になることがもう一つだけあったことに気が付いた。「あの、ここに住み込みでもいいですか?」と怜七は図々しいお願いをするのだった。

















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