第6話

2人で暮らし始めてからしばらく、俺は学業とバイト、るみはしばらくバイトをして生活に慣れてきたらしっかりした働き口を探すと言っていた。


そんな同棲生活を始めてから約2ヶ月。

るみはとある小さな着物の製作所に就職し、また新しい生活にも少しずつ慣れてきたみたいだった。



そして明日は2人が付き合い始めた記念日だった。だから俺は明日と決めていた。



───「ただいま。」 「おかえり、るみ。ちょっと大事な話があるんだけど、いいか。」「うん、いいよ。なに、大事な話って。」

「俺、頼りなくて迷惑かけてばっかだけど…

結婚してください!」

「……はい。私こそ迷惑かけてばっかりだけど、こちらこそよろしくね。」

「ありがとう、るみ。今はまだお金もあまり無くて、結婚指輪も買ってやれないし、結婚式も挙げられないけど、いつか絶対叶えるから。」

「うん、2人で頑張っていこう。」



こうして俺たちの結婚生活が始まった。

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