第5話
俺たちは目的地の大学の近くに着いた。
「ふぅ。着いたな。思ったより遠かった。
ホテル予約してあるからとりあえず向かうぞ。」
「うん…」
「どうした?なんか元気ないな。疲れたか。」
「ううん…。なんか心配になってきちゃって。」
「なんだよ今さら。大丈夫だよ。2人で頑張ろう。おっ、あれだ。着いたぞ。」
手早くチェックインを済ませ、部屋に向かった。さっき不安そうだったるみも心が決まったみたいだった。
「今日はもう遅いし寝るか。俺はこのベッド使うからるみはあっちのベッドで寝てくれ。じゃ、おやすみ。」
「おやすみ。」
2人とも疲れていて、すぐに眠りについた。
────翌日。俺らは家探しのために不動産屋に来ていた。なるべく家賃が安い物件ということを条件に探しているとちょうどいい物件が見つかり、トントン拍子に話が進んで明後日からその部屋に住むことになった。そのあとそれぞれバイトを探し、またホテルに戻ってきた。
「今日も疲れたなぁ。明日はここでゆっくり過ごすか。そういえば、バイト見つかったか?」
「うん、来週からここの地元のカフェで働かせてもらえるって。」
「おぅ、良かったな。俺もラーメン屋で働くことになった。これからたくさん迷惑かけると思うけど、よろしくな。」
「うん、こちらこそ。もう疲れちゃったから寝るね。おやすみ。」
これから新生活が始まることに俺は大きな期待を膨らませていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます