第3話

「ここがるみの家かぁ。」

「そうだよ。さぁ、入って。」


俺はこのとてつもない緊張を押し殺しながらるみの家へと入っていった。


「私は、るみさんと中学の時からお付き合いさせていただいている本間海斗と言います。唐突になってしまうのですが、るみさんと結婚させていただけないでしょうか。」

「まだ高校生の君がるみを幸せにして、家庭をきちんと守っていけるのか。それにもし子供が産まれたらその子供の責任もとれるのか、君に。」

「やってみなければ分からない事もたくさんあると思いますが、きっと幸せにしてみせます。るみを守ってみせます。だから、どうかお願いします。るみさんと結婚させてください。」

「だめだ。高校生の君にるみの事を守れるわけがない。もう話したくない。帰ってくれ。」

「そこをなんとか、お願いします!!」

「私はだめだと言ったんだ。帰れと言ったら帰れ。」



「仕方ないよ。結構うちの親頑固だからね。あと、海斗の親にも結婚の事ちゃんと言っておいてね。私達は本気なんだから。」

「おぅ…。」



「ただいま。」

「おかえり。遅かったじゃない。」

「いや、ちょっと。話あるんだけど、るみいるじゃん。俺あいつと結婚するから。」

「はぁ、何言ってるの。あなたまだ高校生でしょ。なのにるみちゃんと結婚だなんて…だめよ、許さないわ。もっとちゃんと現実考えなさいよ。って、どこ行くの?もう。」



“なんだよ、まだ高校生、まだ高校生って……。俺だってちゃんと責任持ってるし。”



そんな時、俺の頭にふと一つの考えが浮かんだ。



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