第2話

「なぁ、俺らさ、中学からずっと付き合ってるじゃん。もうすぐ高校卒業だし、結婚…とか、しない?」

「え、いきなり!?まぁ、いいよ。」

「ほんと?やった!」

(まぁ、私も前からその気だったしなぁ)

「今なんか言ったか?」

「いや、何も。」


このまま全てが上手くいくと思っていた。

今までみたいに。

でもそんな考えは通用しなかった。



「るみの親に挨拶しに行かなきゃな。親に結婚の事言った?」

「まだ言ってないよ。海斗は?」

「俺も言ってない。まぁ、るみの親の所行ったあとに俺の親にも言うよ。」

「ふぅーん。家来る時緊張とかしてガチガチにならないでよ。」

「余計なお世話だ。」



本当はこんな楽しげな会話をしてる場合じゃなかったんだ……。

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