あかりちゃん

桜庭かなめ

あかりちゃん

 あかりちゃん。

 あかりちゃん。

 あなたの笑顔はとても元気で可愛いわね。

 それはみんなを自然と明るくしていく太陽のよう。そのままでいてね、あかりちゃん。



 あかりちゃん。

 あかりちゃん。

 あなたを抱きしめると、とてもいい匂いがするのね。

 私の心を落ち着かせてくれる、甘い匂い。それがとっても好きなの。いつでも抱きしめさせてね、あかりちゃん。



 あかりちゃん。

 あかりちゃん。

 あなたは多くの女の子と話しているのね。

 そんなあなたを遠くから見ていると胸騒ぎがするの。いい気分になれないの。だから、他の女の子とあまり話さないでね、あかりちゃん。



 あかりちゃん。

 あかりちゃん。

 あなたはずっと泣いているのね。

 そんなにあの子のことが好きだったのね。でも、私はそれ以上にあなたのことが大好き。だから、あの子を消したのよ。私がいれば大丈夫よ、あかりちゃん。



 あかりちゃん。

 あかりちゃん。

 あなたはずっと私のことを見つめているのね。

 私のことが好きなのかしら。その想いを言葉で伝えてくれて良いのよ。でも、なかなか言わないのね。恥ずかしくて言えないのかしら。でも、可愛いからそれでいいのよ、あかりちゃん。



 あかりちゃん。

 あかりちゃん。

 あなたの唇はとても柔らかいのね。

 この感触は私だけが知っていればいいの。それは私だけの特権なの。あなたの魅力で他の人を虜にしないでね。唇、あげないでね。でも、あなたはとても良い子だから心配よ、あかりちゃん。



 あかりちゃん。

 あかりちゃん。

 あなたは本当に何も知らないのね。

 それでいいのよ。お友達が次々に消えちゃって寂しいだろうけど、悪いのはあなたを好きになった子達なんだから。ほら、今日も私の胸の中で泣いて、私に笑顔を見せてね、あかりちゃん。



 あかりちゃん。

 あかりちゃん。

 あなたは私のことが好きなのね。

 やっと言葉で伝えてくれた。口づけよりも告白が後だなんて。その気持ちはずっと前から分かっていたわよ。でも、告白してくれたのは、私が血と汗と涙を流しながら努力をしたおかげなのかしら。恋をすることには何かを犠牲にしないといけないし。とっても嬉しいわ、あかりちゃん。



 あかりちゃん。

 あかりちゃん。

 あなたは私の恋人になったのね。

 あなたを幸せにするために、何があっても私が守るわ。あなたの笑顔を見ることができるのなら、何だってするわ。だから、ずっと側にいてね、あかりちゃん。



 あかりちゃん。

 あかりちゃん。

 いつでも可愛い、愛おしい私のあかりちゃん。

 あなたがいないと生きている意味はないの。あなたが先に死んじゃったら、私もすぐに逝くからね。私が先に死んじゃったら、あかりちゃんもすぐに来てね。約束よ。だって、ずっとずっと一緒だもん、あかりちゃん。



 あかりちゃん。

 あかりちゃん!

 あかりちゃん!!



「……今日も口づけ、して」

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あかりちゃん 桜庭かなめ @SakurabaKaname

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