第3話

7/14日。土曜日。高校でも帰宅部の僕は、朝9時びったしに起きた。

もっと早く起きて本を読もうと思ったのだが、今日は10時から何やら病院で検査が有るようで、本は病院の待合室で読むことにした。

病院と言うのは、小学校、或いは幼稚園から3ヶ月に一度ほど

通っており、母や医者には「足が悪いから検査をするのだ」と揃って言われるのだが、足なんかまるで痛くも痒くもないのに食後に薬を飲まされ、

体育も大半は見学、という生活が10年以上続いている。

部活をしないのもこの事からである。

そして最近、彼女も僕とは少しはなれた所で、体育を見学していることに

気付いた。最近何かと学校も休んでいるので僕が言うのも何だが

彼女らしくないなと思っている。


病院は僕の家から近からず遠からず、車で10分ちょっとのところにある

この町の大きさとは比例しない大きな敷地を持っている。

そこで僕がいつも行っているのは何故か内科で(足の怪我のはずなのに)

何やら検査を受けてその結果を母だけが何時も聞いている。

大したことではないと何時も言われるのにもうなん10年も

治っていないのはおかしな話しだ。

今日も何時も通り検査を終え、母が話を聞いている間に

朝読みたかった本を読むことにした。そうして母が戻ってくると検査の結果に

ついて聞いてみることにした。「来週、再検査があるって」母はそういって

会計に行った。

僕は今まで再検査になんかなったことが無かったので少し不思議だと思ったがそれと同時に不安な気持ちもあった。


家に変えると即刻、帰りにコンビニで買ったマンガを開いた。

本のことはほったらかしにして、、、しばらくマンガを読んでいると部活の終わったらしい親友の新村から電話がかかってきた。彼は劇の脚本をもうもらったらしく、3週間後に迫った文化祭の意気込みを僕に宣言し、劇の練習を手伝いに

明日、家に来てほしいと言った。

僕はいつでも暇人なのだが、少々意地を張り「気が向いたら」と返事をした。

すると彼は「待ってるからな」と言い残し電話勝手に切ってしまった。

'なんなんだよ'と思ったが長年の付き合いに免じて明日は行くつもりでいる。

高校の課題も終わり、買ったばかりのマンガも読み終えたあと昼寝をした。

起きた頃にはもう7時を廻っていたので6時からの見たかったテレビ番組を見逃してしまい落胆したが、夕飯は外食だという事なので気分は少し上がった。


夕飯を食べ家に帰ったらいつの間にか眠ってしまっていた。

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