第2話

紹介が遅れたが僕は、中高一貫校に通う、高等部二年生、常光進だ。

まぁよく[名前と性格が違う!]等と言われる。全くその通りかもしれない。

僕のキャラと言ったら、クラスに一人いるかいないかの

存在感が全くなく、授業中、置物のようにすわっている、

良くも悪くもない地味な奴だ。常に光るという名字と進と言う名前が、

僕の性格とマッチしていないように思う。

でも、別に今のキャラは嫌いでなく、むしろ望んでいたものに近いようなので

僕はいつも自分の世界にいる。僕は小6の時に東京から比較的少し離れた町に

引っ越してきた。小学校時代の方が、もしかしたら今より友達が多いかもしれないが、僕は大勢の友達より少数の親友が何人かいる今の環境がまぁまぁ好きだ。

そして、僕とは正反対の彼女の紹介をする。

僕とは正反対の彼女[佐野水希]は、中3の冬に転校してきて、

当時から、今のようにテンションが高く、三学期のクラス代表決定選

に早くも立候補した。勿論、落選だが、なかなかの度胸だと、

思った。


学級会では、次に、早速、劇の構成や、割り振りなどを

彼女を中心に考えることになった。僕は適度に頷いてるだけなので

楽なのだが、企画、脚本を担当する彼女は、忙しそうだった。

話し合いの結果、主人公は中学から5年連続クラスが一緒の親友、

新村悠斗が引き受け、ヒロインはなんと佐野自身が行うと言った。

これは大変そうだなぁと思った。

案の定、僕は、裏方の照明に回された。

もうすぐ夏休みだ。

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