2章 転生者、出会う。
第15話 魔術の王の記憶
初めは誰かの為に自分の持てる力を振るった。
願いを聞き、弱者を虐げる者を屠り、悪しき心を滅した。
願いを聞き届けた筈なのに、いつしか願った者たちは私を奇異の目で見るようになり、怖れているようにも取れた。
何故私をそんな目で見るの
そんな私を周りは魔の王と呼ぶようになり、
私の周りには何もなく、あるのは滅んだ大地と大量の死体だけ。
―――私はいつから間違えてしまったのだろう。
あの時、持てる力の全てを貸した誰かの名前すら覚えていないことに気付いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます