Prologue2 異世界
あれからどれだけの時間が経ったのだろうか?
いや、そんなことはもう関係ないか。
恐らく俺はあの事故で死んだのだから。
周囲から音が聞こえる。
人の話し声、鳥が羽ばたく音、風が通り抜ける音。
あの世と言う感じではない。
まさか、俺は生きている?
疑問に思い、目を開けると見知らぬ天井だった。
俺はベットに寝かされているようだ。
立とうとするが身体にあまり力が入らない。
まぁ、あれだけ派手に吹き飛ばされればそうなるか。
俺が目を覚ましたことに気が付き、近くにいたナースと思われる女性が近づいて来る。
「あ!起きたようですよ」
ナースがその場にいたもう一人を呼ぶ。
そうして視界に顔が入ってきたのは髭を蓄えた年老いた男性だった。
「おぉ起きたか」
誰だ?その顔にはまったく覚えがない。
「少し心配じゃったが元気なようじゃなユーウィス」
誰のことを言っているんだ?まさか俺のことか?
そして男性はあろうことか俺を抱きかかえた
どういうことだ!?男性は見た目からしてあまり力が強いという感じはしない。
それよりも不思議なのは自分の視点である。まるで自分が小さくなったようだ。
そして1つの答えに辿り着く。
どうやら俺は記憶を保持したまま新たな生命に生まれ変わったようだ。
昔の人は言っていた『すべての不幸は未来への踏み台にすぎない。』
これもそういうことだったりするのだろうか・・・?
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