第2話
落ちこぼれ第七部隊の怠け者。
アイクに対する周囲からの認識はそんな感じだった。
しかし、そんなアイクのいる部隊に唐突に任務が言い渡される。
会議室に呼ばれたアイクは、上官の命令を無視するわけに行かず渋々足を向けた。
室内には同じ部隊のメンバーである、情報収集や索敵が得意なアニスと治療行為(物理で)が得意なサテンがいた。
空気を読まないお気楽発言が目立つアニスに、デバイス使いが下手なサテン。
第七部隊は、そんな出来損ないの集まりだ。
アニス「やっほーアイク君、仕事頑張ろうねー」
サテン「アイクさん、お仕事頑張りましょう」
部屋に入るなり、二人の隊員からのる気に満ちた言葉を受けて、アイクは曖昧に返した。
アイク「あー、悪い仕事じゃなかったらな」
アニス「まぁた、やる気消滅させちゃって。あたし達のやってる事に悪くない事なんてあるの?」
サテン「でも、今日のアイクさんは少しおかしいです」
アニス「そう? あっ、でも確かにいつもより集合するのが速かったね」
いつもやる気のなさそうなアイクだが、少しだけ緊張していることに、隊員二人は気が付いた。
しかし二人がそれについて尋ねる機会は訪れず、訝しんでいる内に上官がやってきてしまう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます