第10話残り時間は剣と酒(ジュース)で済ませるそうです。
ティナベルが仲間になりたそうにこちらを見ている。
→仲間にする
仲間にしない
即答だよな
神風は仲間にするを選んだ!
「という訳でこれからヨロシク」
「あぁ、よろしくお願いしますぅ」
んー?すっごいよそよそしくされた気がするんだけど気のせいかなぁ?
でも、心強い仲間が加わったのには間違いない!
ここでルミエルは水を差す
「え、あなたも来るんですか?私を殺そうとした人なのに?危なくて近くに置いとけませんよ!神風様この人はいた所に戻してきましょう!」
犬みたいな言い方やめたげて!ほらもう泣きそうじゃん!義お姉ちゃん泣きそうだよ!ぐっと堪えてるよ!可哀想だよ!一緒に行こって誘ってあげて!
心の中で叫んでいるとルミエルはそっとティナベルにてを差し出し言う
「まぁ、今回は馬鹿兄貴をぶっ潰しに行くということでなら……手を組んでも良いですよ…」
ツンデレ発動!
頬を少し赤らめているルミエルをニコニコと満面の笑をし見つめているティナベル、さっき争っていたとは思えなぜ……全く。
ともかく今日は争っていた姉妹が手を取り合っためでたい日だ!パァっと行こうぜ!
金無いけどな!
同じ事を思っていたのかティナベルは俺がそれを口に出していう前に俺とルミエルに言い放った。
「今日は最強パーティ(ひとりを除いて)が結成されためでたい日だ!ぱぁっといっぱいやろうよ!」
「え、今ひとりを除いてってこそっと言わなかった?」
「え?何のことかなぁ♥」
ニッコリと不気味な笑みを浮かべぐるりとこちらの方を向いてくるティナベル……怖い。
ここで言い返したら塵も芥ものっこさっない♪って感じにされそうだったので言い返さず謝って置いた。
「失礼いたしましたごめんさいあなた様は何も発しておりませぬ私の空耳でした」
「はい宜しい♪」
前まで同い年だと思ってたけど少し年上だと知って怖くなった…まぁ全然ビビってないけどね?ホントだよ?俺が本気出せばこんなのひとひねりだよ?
と、1人で思っているのもあほらしくなっのでぱぁっと行くかルミエルに聞くことにした。
「なぁルミエル、お前もぱぁっとしに行くか?」
「私と神風様は未成年ですので飲酒はできませぇん♥ですのであちらのホテルへ行って色々と楽しんできまぁす♥」
「ルミエル……」
「神風、様……?」
「残念だがあれはホテルではない、小さな宿だ、あ〇ぎ声とかだしたら丸聞こえだぞ。その声を聞き周りの客がお前をおかずにするけどいいのか?」
全くもってやる気はないのだが、少しやる気があるふうに見せて少しおちょくってみる。
「あ、あぇ…ふぇ……」
あ、やばい泣いちゃう……目に涙浮かべちゃってるよ…なんか子供みたいだよォ
目に涙を浮かべながらも彼女は、ルミエルは言った。
「だ、だいじょうぶ…だもん……!」
「ごめん俺が悪かった!嘘です全部嘘ですから!とりあえずあの店行ってジュース飲もう!?」
「うん……」
まさか泣くとは……
これからはからかうの止めてもっと優しくしてあげよう……。
かくして俺らは酒屋に入っていった。
結局酒屋なんだな……まぁいいか。異世界だし…
店に入り、1人ずつ飲み物を注文する。もちろん20歳を超えていない俺とルミエルはジュースを頼んだ。
「では、えぇ~ティナベル救出&新たなパーティ結成ということで、かんぱーい!」
「そんなんいいから早くのも食べよお腹すいた」
「え、あ、すんません……」
「いいから早くのみな」
進められて飲むのは『シャーマル』という見た目はコーラ!お味は不明!の飲み物だ
とりあえず恐る恐る一口飲んでみる。
「なんだこれ…コーラっぽくて、コーラじゃない…なんて言うかコォ↓ウゥ↑ラァ!みたいな感じ……」
「なんだそれ……それは『シャーマル』というジュースだぞ?」
あぁ、実にうまい。絶妙な甘さに適度に刺激の効いた炭酸、全てが計算され合わせられている!これを最強の飲み物と言わずしてなんと呼ぶ!否!そんなものは存在しない!これぞ理想!アイディール!ふぅいえっへぇい!
「ティナベル……これは、美味すぎる、な!」
この味に、俺より感動している人が隣にいた。
「ふわぁぁあ!ホント!美味しいですね神風様ぁ!口に広がるシュワシュワとした炭酸!そして丁度いい甘さ!なんっばいでも行けそうです!」
俺と全く同じ感想だがルミエルの方がなんか熱くなっているような気がする。
俺達は数時間そこで飲み食いし、ほろ酔いしたティナベルと酒は飲んでないが何故か酔っているルミエルを連れて近くの宿を借りた。
もちろん俺の金ではない。ティナベルのものだ。
部屋を2つ借り、片方の二人部屋の方にティナベルとルミエルを放ってきて、もう片方の一回り小さい一人部屋に俺は入った。
正直何かをしたという訳では無いがどっと疲れた気がした。ほんとになにもしていないのになんでだろね?
その日俺は、すぐに眠りについた……と思ったのだがほろ酔いしたティナベルが俺の部屋に入ってきてこう言った。
「かぁ~ずきぃ~剣をぉ教えてやるぅからぁそこの演習場まで、来なさぁい!」
断る猶予もくれず俺は連れていかれた。
眠い。行きたくない。誰か助けて。
こうして俺は24時間までの残り時間、剣の基礎の基礎を叩き込まれた。
時間は経ち、再び『異世界転生』のアプリがインストールされていた。
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