第9話準備のため元の世界へ戻るそうです。
ティナベルを利用し、ルミエルを殺そうとした人物ティナベルの実の兄であった。
ティナベル曰く、兄は、自分より優れる者が嫌い、だから見つけ次第殺せ。と命令されたらしい。
だから……という訳では無い。
ティナベルは、拒否したと言った。
それについて何故か?と聞くとモジモジしながら、こう言った。
「だ、だって…可愛い妹を殺すなんて……出来るわけないじゃない…」
顔を赤らめ、チラチラとルミエルの方を見る。
どうやらお姉ちゃんは重度のシスコンらしいです。
まぁね?妹が可愛いなって思うのは俺もあるよ?ルミエルみたいにほんとに可愛い妹いたらもうやばいよ?けどね?
妹を見て目がちばしりよだれを垂らしハァハァ言ってる奴は…ほんとにやばいと思うんだ……俺は。
ほらもうルミエル引いちゃってるじゃん、目がすごいよ!汚物を見る目だよ!
キモいくらい妹を好きなのになぜ殺そうとした?という疑問は俺だけでなく、ルミエルにもあったらしい。まぁあるだろうね。
汚物を見るような目をしたルミエルは危ないお姉ちゃんに問うた。
「あのキモいです。それとなんでそんなやばいくらい私の事好きなのに殺そうとしたの?やばい人さん」
キモいですと言われた瞬間全てが終わったかのように燃え尽きた、そう……真っ白にな……
「早く言ってくださいよォ~」
「そうだなぁ~俺も早く聞きたいなぁ」
ほとんど関係の無い俺まで話に加わっている。特に文句も言われないしいいよね!
「うぅ~、えっとねぇ、簡単に言えば、 脅されたのよ」
「え、あれに脅されたんですか?あのいつもひょろひょろしてたあの人に?」
「今は……もうあなたの知ってる兄じゃないわ」
「ほぉ~、例えば?」
「悪魔を、取り込んだのよ」
「あ、そうなんですか?何入れたんですか?チュパカブラですか?」
え、え?なんでそんなマニアックなものおりこんできたの?もっとなんつーかルシファーとかベルゼブブとかいなかった?
「なぜそんなマニアックに行っちゃったの?」
「あの人にあった感じのがチュパカブラだったからです」
「んー、違うなぁ、てか兄さん可哀想だな……」
「じゃあ何なんすか」
「聞いて驚け!ルシファーとサタンなのだァ!」
「あぁ~結局雑魚じゃないですかぁ」
えぇ~?この世界ではルシファーもサタンも雑魚なのぉ~?
それともルミエルさんが強すぎでいらっしゃるのですかァ~?
「えぇ!?そんなことないでしょ!両方とも最上位クラスの悪魔だよ!?」
はい最上位クラスの悪魔でしたぁぁぁあ!
そんな悪魔と聞いても口角をピクリとも動かさないなんてほんと強い!頼りになる!
「まぁ杖もなんもないから今やったら負けると思うけど……」
「あ、じゃあ取り行くか?俺も学校行かないと行かねぇし」
「あぁ、そうですねぇ、学校…私も行かないと」
え?こいつも学校行ってんの?
まぁ英語とかも知ってたしね?行ってても不思議ではないんだけども……
「お前学校行ってたの?ちなみにどこ高?」
「それはもちろん神風様と同じ学校ですよォ!」
「ちっ」
おっと、つい舌打ちが出てしまった。
ルミエルは「なんでぇ!?」と目をうるうるさせて言っている。そんなことは無視し、俺は言った。
「ここ来て何時間経った?」
「5.6時間程でしょうか?」
「そんなもんだなぁ、てかもう夜開けてきてんじゃん。ガルちゃん達もおうちへ帰ろ、でんでんでんぐりがえってばいばいばいだよ」
「明けてきましたねぇ~、そろそろ街に戻りますか」
そんなこんなで俺らは街へ行くことにした……
道中、ガルバスの群れに何度か襲われたがルミエルの軽い風魔法で一網打尽。
俺はといへば……ティナベルに剣の振り方や基礎などを教えて貰いつつ残ったガルバスを処理していた。
「ほう、なかなかスジがいいな」
「あぁ、覚えるのは得意なんだ、大抵の事は見たら覚えれる」
数少ない俺の特技です。
運動とかは結構色々出来るのは分かっていたがまさか剣まで出来るとは……自分の才能が恐ろしいぜ全く。
などと自画自賛しているうちに街が見えてきた。
「おぉ~!やっと着いたか!長い間なんも食べてないから腹減った!お腹すいた!ハングリー!」
「そうですねぇ~私もお腹すきました……」
「あたしもお腹空いた……あと魔力の消費がえげつないから回復したぁぁぁぁぁあい」
などとダラダラ喋りながら街の入口へと俺らは入っていった。
~王宮~
「そうか、ルミエルを見つけたか……見つけ次第ここへ連れてこい」
「御意」
俺らが街へ入った頃、王宮ではルミエル、ティナベルの兄が二タニタとしながら俺達が王宮に出向くのを楽しみにして、待っていた。
俺達が1度俺の世界に戻り、準備してくることも知らずに……
「ふふ~ん、まだかなぁ~♪」
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