第1章

1話 他の仲間

殺し屋...彼は顔を変えずそう言った


結香莉「なにを言って...」


?「信じないならそれでいい」


結香莉「誰にこの人を殺すよう依頼されたんですか?」


?「教える必要はない」


結香莉「警察に連絡しますよ」


?「別にしてもいいぞ、その時はお前がどうなっても知らないけどな」


結香莉「どういうこと?」


?「仮に俺が捕まっても他の奴らがお前を殺しにいくかもしれない」


結香莉「他にも仲間がいるの?」


?「あぁ、【 毒蛇】って聞いたことあるか?」


結香莉「あぁ、確か狙った獲物は必ず仕留めるとかなんとかでニュースとかネットでざわつかせてるあの...」


?「あぁその【 毒蛇】、俺が入ってるグループだ」


結香莉「へ?」


?「俺は毒蛇の仲間の雪斗ゆきとだ」


結香莉「私に名前を教えてもいいの?」


雪斗「ああ」


結香莉「なんで?私が警察に言ったらあなたは...」


雪斗「そうだな、でも...警察にだけどな」


結香莉「なにを言って...」


と言いかけた時だった


?「雪斗、喋りすぎだよー」


雪斗「そうか?」


他の仲間...かな?金髪で緑の瞳の美女だ


?「あっ私は来夢らいむ、雪斗と同じ毒蛇の仲間でーす」


この人も名前を...


?「来夢も喋りすぎだよー」


来夢「そうかな?名前しか言ってないけど?」


?「はぁー...来夢ってば...」


今度は黒髪で赤い瞳の青年が現れた


?「僕は晴太せいたって言います」


来夢「晴太だって名前言ってるじゃん」


晴太「まぁそんな事はどうでもいいじゃん」


来夢「いやいや、どうでもよくないよ!?」


晴太「どうでもいいじゃん、雪斗からもなにか言ってよー」


雪斗「2人ともいったん喋るな」


そう彼が言い放つと2人は静かになった


雪斗「他に仲間は隠れてる、それでも警察に言いたいならどうぞ」


結香莉「...っ」


...もし警察に言えば確実に...


結香莉「分かった言わない」


雪斗「賢明な判断だな」


結香莉「ということで、さよなら」


雪斗「待て」


結香莉「なに?」


雪斗「そんな口約束で俺が信じるとでも?」


結香莉「じゃあどうすれば信じるんですか?」


雪斗「簡単なことだ、お前を監視する」


え.........


結香莉「いや、そんな簡単に言われても...それにどうやって監視をするっていうの」


と言ったら彼は何かを取り出した


雪斗「これつけろ」


と、出されたのはなにか電子的なブレスレットみたいな腕時計みたいな...


結香莉「なにこれ」


雪斗「いいからつけろ」


カチャッ


ブレスレット?腕時計?が作動した


雪斗「それはうちで作ったものだ、こちらからでしか取れない」


ほんとだ取れない


雪斗「そのブレスレットには盗撮機能がついていて、もし、俺らのことを他の人に言ってみろ...すぐにお前を殺しにいくからな」


彼は無表情でそう言った


私、これからどうなるんだろ

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