第2話 異世界へ嫁にいってた姉が出戻りました


「ちわーっ、出戻りで~す」

「出前じゃねえよ! って、姉ちゃん!」

「はい、トラックにはねられて、異世界転生してたお姉ちゃんです。あんときは、パンモロの半ケツで果てちゃってたし、純白のパンツがおしっこでよごれてるし恥ずかしかったわ」

つらがグッチャでケツだけ無事なんて、ごく一部の連中ヘンタイにしか需要ねえよ」

「えーっ、顔はそばかすだらけの眼鏡ブスだけどお尻は自信あったのにー」


「ところでなんで生きてんだ」

「うん、死んだんだけど、また死に戻った」

「わかんねえよ」

「異世界転生したら、現代知識チートにめをかけられて魔王の側室めかけになってたんだけどね」

「あんたそれでいいのか」

「イケメンならゆるされるよ」

「こころざし低いな」

「るさい、ほっとけ! まっ、それはいいんだけど、そいつが王女に撲殺された」

「はあ?!」

「そんでもって、あたしは魔族に腰をふった恥しらずの淫売だって処刑されてこっち戻った」

「――」(残念すぎて言葉もでない)


「なに、お通夜みたいな顔してるよ」

「姉ちゃんのお通夜だったんだよ!」

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