寿命
「にゃあ、アダム」
「何でしょう」
「久々につまらないお話を、しようにゃ」
「しかしですね」
「?」
「今更言うのも何ですが、つまらないお話は、しようと思ってするものではないのです」
「ふみゃあ」
「イヌくんのバントのように、気づいたらしているものです」
「なるほどにゃあ」
「だからいつだって、しているものですよ。ほら、今だって」
「そうだにゃあ。だけどもう、話の種が枯れそうだにゃ」
「枯れたって、いいじゃないですか」
「?」
「元々咲いていたようには思えません……」
「そうだにゃあ。だけど……」
「そうですね。我々機械にも、寿命があるのだと思います」
「にゃあ、アダム……」
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