告白

「ゲシュタルト崩壊と言いたかったのですね。まったくもう、イヌくんってばぁ!」


「にゃんだその雰囲気は……」


ベリ子「あっ、お帰りなさい!」


エース「ただいま、戻りました。この星もだいぶ再生へ向かっているようだね。しばらくは宇宙食物に頼るかもしれないが……」


ベリ子「何か見つけることはできたの……」


 ㅤザッザッザッ。


「行ってしまったにゃ」


「きっと昼食を、おとりあそばせるのでしょう」


「ちょっと耳が故障したにゃ」


「……ハァ」


「どうしたにゃ。まだ気分が優れないにゃか」


「ワタクシにも、よくわかりません。昨日の夜も、上手く眠れず……」


「眠れず……にゃ?ㅤどこかで、そんな話を聞いたようにゃ。故障じゃないと良いんにゃが」


「故障かもしれませんね。いや、むしろ正常なのかもしれません」


「さっぱりわからにゃいな。まぁ、いつでも相談に乗るにゃ」


「アイ、かもしれません」


「AI?ㅤ 確かに、わがはいたちは」


「そうでは、ないのです。アイしてしまったのです、イヌくん」

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