第6話
人間に出来る事は、何もなかった。
人を助けようにも時間がないし、人数が多すぎた。
風が目に映った。
ガラスの破片、外壁のコンクリート片、粉砕した数えきれない程の物が風の流れを作った。
瞬間的に物を噛み砕き、バリバリバリと音を立てていく、人間が目にする所々を超極細バーコード模様化して見えなくしていく。
壺の内側をそこかしこに剥がれ落としていくように浸食してゆく。
真上は、青空が見えていた。
見上げれば《神》が居て、顔を戻せば、目の前に《悪魔》が居た!?
いや!? 悪魔が消えた!? 何も起こらなく成った。
風も止んだのである!?
夢を見ているか、キツネに摘ままれたようだった。
安堵と同時に緩やかな風が頬をかすめた、右手で右頬を触ると同時にゆっくりと天を見上げた。
ドーンという身が縮まる程の凄まじい音に周りの人々は、離れて行った。
SWAT隊の一番威勢のいい男が雷に射たれた。
一瞬にして体中に細かい電気が走る、両手を広げた、炎が上がり膝から折れ、そして背中から倒れ落ちた。
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