始末書
NEO
始末書
代表取締役最高神
創造と破壊の神 シヴァルツシルト殿
源始138億年2月22日
営業部 胎動の神 オルカ 印
始末書
源始138億年2月17日 天の川銀河オリオン腕太陽系第3惑星日本、現地標準時間時17時35分頃。異世界転送対象Aに、ブレーキに細工をしたトラックを当て損ね、そのまま歩道に乗り上げたトラックの行く先にいた猫……にも避けられ、不運にも誰も轢く事なくルイ・ヴィトンのショールームにダイナミック入店……あっ、伏せ字にするの忘れましたが急いでいるので。ともかく、誰も殺す事なく店内だけを破壊し、店舗の反対側に飛び出た所にたまたまいたパトカーに激突させてぶっ飛ばし、盛大なカーチェイスの末に、本来転送予定ではないトラックの運転手が射殺されたので、仕方なく代打で転送するという事故を起こしました。
本件は正規転送対象A、並びにその場に居合わせた者の強烈な運の良さに加え、トラック運転手のヘボな運転技術と運の悪さのため起こりました。結果、下記の損害が発生しました。
このことは、私のトラック選択眼の甘さが原因であり、深く反省しております。以後このようなことのないよう、大型トラック運転手の運転技術を厳選してまいる所存です。
この度の不始末に関しまして本始末書をもちまして深くお詫び申し上る次第です
記
ルイ・ヴィトン商品代金 考えたくありません。伏せ字にする暇ありません。
同、店舗修理代金 考えたくありません
パトカー修理代金 あれは廃車ですね。いくらするんでしょう?
トラック修理代金 これも廃車ですねぇ。
運転手葬儀費用 生命保険で何とかして下さい。
損害賠償金 神は関せず、ただ見守るのみ。支払うわけないでしょ。
合計 0円
以 上
始末書 NEO @NEO
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます