33話 クリス女騎士団の訓練内容
女騎士団に来たヒサ達は、騎士団の練習が始まるの見ていた。
クリスの掛け声で始まった!
「一同整列!剣構え!掛け声!やあ!で剣をフレ!」
「「「「「はい!」」」」
「やあ!」
クリスがやあ!と叫びながら剣を振ると
「「「「やあ!」」」」
女騎士達がやあ!と叫びながら剣を振っていた。
それ見たヒサは
「はぁあ?何してんの?こいつら!意味分からん?」
「にゃあ?ワカバと一緒にゃん?」
「違うぞ!あれは何も分からず振っているだけだ。」
初心者のワカバの訓練の素振りは、体力向上と剣に慣れる為にやっている。
この女騎士達は慣れてないのか?それとも統制を取る為なのか?分からないヒサだった。
暫く見ていたヒサは痺れを切らしてクリスに疑問を言った。
「なあ。クリス、何の為に今の訓練なのか知らんが、何の為やっているのだ?」
「ん?強くなる為だろう。何を聞くのだ?」
クリスは何の躊躇いも無く言った
「はぁ。なぁ。意味ないぞ!」
何を今までやって来たのか、わからないヒサは、取り敢えず、体力を見る事にした。
「まずは走れ!朝の訓練は!走れ!お前ら体力あるのか?」
「な、何を言う!有るに決まっているだろう!」
「ふーん。では俺等も走るから付いて来い!」
そうして意味の分からない素振りは終わりヒサの訓練が始まった。
「シルフィ、ウサミとワカバ!走るからお前等も走るぞ!」
「はい。「はいぴょん!「はいにゃん!」」」
「クリス!女騎士達!俺達が先頭走るから付いて来い!」
「分かった!みんな行くぞ!」
「「「「はい!」」」」
ヒサ達の後にクリス達女騎士達が着いて来るが初めのうちは、付いてこれたが10分ぐらいでバテた。
「ん〜?体力有るのではないのか?クリス」
「はぁ、はぁ、え?何だって?はぁ、はぁ、はぁ」
「体力ないな。まだ走るが付いてこれるか?」
「はぁ、はぁ、はぁ、む、無理!、はぁ、はぁ」
女騎士達も無理と言う顔をヒサにしてきた。
体力も無いのにどうやって犯罪者捕まえるのだ、と思うヒサは仕方なく少し休憩する事にした
「はぁ。少し小休憩する。息を整えておけ。次は素振りだ!人に合わせなくても良いが、自分の力いっぱいに剣を振れ!倒れる寸前までだ!」
この事にクリス達は反抗した
「ちょっと私達倒れちゃうわ!無理です!」
反抗する女騎士がいて、クリスは、
「みんな一緒に強くなるのだ!合わせ無くてどうする!」
「何を言っているのだ!お前等は強くなりたいのでは無いのか?騎士団は遊びなのか?」
「遊びでは無い!強くなりたい!だがみんな一緒に強くなるのだ!」
「だから昨日聞いたのだろう?仲間が得意な事を?クリスは強制して強くするのか?」
「否!そうだったな。済まない!」
「で?解決したんだろ?」
「え?みんなに聞いたが。解決?え?どう言う事だ?」
「何してんだお前は!得意な事を伸ばしてやるのが、リーダーだろ!」
「そうなのか。知らなかった。教えてもらって無いのだ。」
「はぁ。昨日教えてやっただろ!まぁいい。俺が教えるからやれ!」
だんだんと元気が無くなってきたクリスはしょんぼりしていた。
「うん!教えて下さい。ヒサ殿!」
なんか素直になり過ぎだろと思いながら、素振りをさせる事にした。
「シルフィ、ウサミとワカバ!みんなも素振りしててくれ。クリス騎士団!休憩終了!素振りをしろ!」
まだ息苦しいのかのそのそと動くクリス騎士団、因みにクリス騎士団は、ヒサが呼ぶのが面倒くなった為、作った。
「ちょ、ちょっとヒサ殿クリス騎士団とは、どういう事だ?」
「ん?クリス女騎士団のがいいか? 」
「えっと。もっと格好いいのが良いな。セーバーソードみたいな!」
「無理!今のお前らに強い犯罪者から誰かを助けたり、捕まえる事出来るのか?ん?」
「出来そう、かな?」
「できるか!俺らも捕まえられないじゃ、話しにならんぞ!しかも、俺達はお前らに合わせただけだぞ。いつもはもっと速く走り、長い間走れるぞ!」
「え?みんななのか?えと、ワカバちゃんもか?」
「ん?あたりまえだろ。クリス、ワカバ捕まえてみるか?」
「えっと、今は、止めとく」
「よし!クリス女騎士団!素振り始め!」
と言う残念なクリス女騎士団を鍛えるヒサだった。
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