32話 朝訓練と女騎士達と訓練?

 明くる日やはりヒサのベットはギュウギュウ詰めだった。


 右腕にウサミもうこれは定位置、左腕にはワカバこれはシルフィと交代制、ヒサ正面上にはシルフィ。


 今回は、昨日の訓練にへこたれなかったウサミとワカバはいるし、これはこれからも、続くなと思うヒサだった。

 そしてシルフィが目を覚まし目があった。


 もうお互い何も言わず、おはようのキスをした。ていうかヒサは動けず、キスをされた。


 そして見つめ合いながら離れ、もう一度きすされた。


 「おはようございます。ヒサ様。今日も素敵な一日になると良いですね」


 「あぁ。おはよう。シルフィ。どうだがな、女騎士が騒騒かもな」


 「うふふっ楽しそうでいいではありませんか?」


 「そうかな。成るように成るだろ」


 「うふふっそうですね」


 と話していると珍しくウサミとワカバが起きた。


 「うーん。ん!おはようございますぴょん!」


 「むにゃ、むにゃむにゃ。にゃ!おはようございますにゃ!」


 「おはよう。偉いぞ!自分で起きられるようになれたのか」


 「おはようございます。ウサちゃんワカちゃん。」


 「分かんないぴょん。自然と起きたぴょん」


 「ワカバもにゃん。不思議と起きたにゃん」


 「そうか、自分で起きられるといいな。と言う事だからそろそろ離れろ!」


 「はいぴょん「はいにゃん「はいですわ」」」


 とやっとヒサから離れ解放されたヒサだった。


 そして朝の訓練の準備をしてみんなくっつきながら転移した。


 「よし!朝の訓練開始!」


 とヒサの合図で軽い走り込みからの軽い素振りと今回はヒサがウサミとワカバに打ち込みをさせることにした。


 「ウサミとワカバ、俺に打ち込んで来い!最初は自分なりに考えて、打ち込んで来い!」



 ヒサは、木刀を二本持ち二刀流でウサミとワカバを指導するみたいだ。


 「はいぴょん!「はいにゃん!」」気合いを入れウサミとワカバは打ち込んで来た。    


 「えい!やあ!とお!それ!いけ!」ワカバは声を上げ猫の柔軟性を活かし打ち込んで来た。


 ウサミは相手の隙や後ろを取る攻撃が多いな隠密剣士らしいのか忍者なのか、でも正面からも打ち込むし訳がわからんウサミと蒼守の連携か不思議な戦法で打ち込んで来る。


 ヒサはウサミとワカバの打ち込みを受けながらシルフィを見ると流れるような綺麗な技を繰り出していた。


 「よし!今日は、ここ迄!」


 ヒサが終了の合図でウサミとワカバは座りこんだ。


 「ウサミとワカバ、だいぶ動けるようになったな。これからは、打ち込みやお前らの技をみがくといい。」



 シルフィが終了の合図を聞きヒサの所に来ると、ウサミとワカバを抱き、シルフィが背中に抱き付き転移した。


 転移した後、[クリーン]をみんなに掛け少し休憩してから宿屋の食堂に向かった。


 「おはよう!あら。今日は、遅かったね。」


 「ああ。おはよう。今日は冒険者ギルド行かないしな。」


 「おはようございますぴょん!」


 「おはようございますにゃん!」


 「おはようございます。」


 「みんな元気だね!さあさあ座って食事持ってくるよ!」


 「ああ。頼む。」


 ヒサ達は席に向かい座った。


 食事をケーラが運んでくるとみんな食べゆっくりしていると



   “バターンッ”


 「ヒサ殿ー!起きているか!ヒサ殿ー!」


 女騎士団長クリスが勢い良くケーラの宿屋に入ってきたが



 “バシーン”


 とケーラに鉄トレイで叩かれた


 「イタタタ、ん〜、痛いよ!ケーラさん!」


 「静かに入り、静かに確認しなさい!クリス!」


 「ごめんなさい!ケーラさん」


 「あんたら知り合いなのか?昨日は何も話して無かったが?」


 ヒサが聞くと、


 「昔、ちょっとね、クリスは少し考え無しだからね、少し教育して、昨日は黙って確認してたんだよ」


 「そうだったのか。ていうか、クリス、まだ時間早くないか?」


 「ケーラさんは怖い!ヒサ殿、いやぁ。待ちきれなくて来てしまったよ。アハハ」


 「はぁ。分かったよ。いくよ」


 「今すぐに行くぞ!そらきた!」



 ヒサ達はクリスに連れてかれ、クリスの騎士団に今から行くことになった。



 「ご主人様〜今から訓練なのぴょん?」


 「そうだ。もしかしたら、ウサミの方が強いかも知らないな。」


 「ヒサ殿それはあんまりだぞ!私達だって凄く頑張っているからな」


 「そうなのか?ふーん。楽しみだな」


 「そうだ!楽しみにしてくれ!」


 話しているうちにリューゲル伯爵邸に着いた。


 そして入ろうとすると



 「クリスティアそいつらはなんだ?」


 伯爵邸の門番に止められ話しかけられた。


 「私達の騎士団の訓練相手だ!」


 「ふん!お前らに訓練いるのか?お前ら身分証出せ!」


 態度の悪い門番だなと思いながらギルドカードを出した。


 「はん!Eランクじゃねぇか!笑えるな!ワハハ!」


 「済まないが、どうでもいいから通してくれないか」


 少し苛立ちながらも早くここから去りたいヒサは門番に話した。


 「ふん!犯罪歴も無いし、指名依頼じゃないいぞ通れ!」


 「ヒサ殿こっちだ!」


 門番に許可を嫌々ながら貰い、クリスに連れられ着いた場所は何処か寂れた宿舎に着いた。


 「ここで、ちょっと待っててくれ!すぐに連れてくる!」


 宿舎の前でクリスに待機させられ待っていると、


 「こいつらをよろしく頼む!」


 「「「「よろしくお願いします!」」」」


 クリスが連れて来たのは女騎士十人だった。


 「ねぇ。あの人カッ良くない!いい男だよね!」


 「うんうん!ここの騎士達より格好いいよね!」


  ヒサの事を褒めているとクリスが激を飛ばす


 「みんな静粛に!これから指導して貰うヒサ殿だ!ケドーガを剣も使わず倒した男だ!ヒサ殿挨拶頼む!」


「相変わらず熱い女だな。ああ。俺は。ヒサだ。よろしく頼む。どんな訓練してるか見て決めるからいつも通り訓練してくれ。以上だ!」


 「「「「よろしくお願いします」」」」


 ヒサの訓練?が始まるのだった

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