異世界で冒険の果てに。〜ハーレムは当たり前！果てに至るは天帝〜

31話 まったりと騒騒

　　女騎士団長が帰ったので俺達も帰ることにした。

　何時ものように待ちゆく人に話しかけられたりしながら宿屋に戻りケーラに挨拶をしてヒサ達は、部屋に戻った。

「何か疲れたな。あの女騎士根は良い奴だけど何処か抜け落ちているな。」

「そうですわね。何か目標でもあるのかも知れないですね」

「シルフィお姉ちゃんそこワカバの場所だにゃん！」

「うふ。たまには交代しましょ。背中に甘えてご覧なさい良い物ですわよ。うふふっ♪」

「うんにゃん！あっ！いいかも知れないにゃんお兄ちゃん思い出すにゃん♪」

「でしょう。私もこっちがいいわ。」

　ヒサは、今右にウサミ、左にシルフィでさっきワカバがヒサの背中に、合体した。

　ウサミはヒサの右腕に抱き付き寝ており、シルフィはヒサに寄り添い幸せそうに肩に頭を寄せ、ワカバは背中に凭れながらヒサの首に両手で抱き締めながら首の匂いを嗅ぎつつ舐める。

「ワカバ擽ったいぞ！やめい！」

「嫌にゃん♪ペロペロ♪かぷり」

「甘噛みするな！」

「うふふっ♪ワカちゃん好きね。」

「好きにゃん！大好きにゃん」

「はい！休憩終わり！ウサミ起きろ！みんな夕飯食って、稽古だ！」

「むにゃ。ご主人様おはようございますぴょん」

「はいにゃん！「はいですわ」」

「ウサミもはいぴょん！」

　やっと解放されたヒサは、少し体操しながら立ち上がり夕飯を食べに出掛ける。

「おや。今日は早くから夜の食事するのかい？」

「ああ。空腹だ」

「席に着いといで、今日はワイルドチキンとホーンラビットの料理だよ。今日大量に狩ってくれた冒険者がいたらしいよ。おかげで安く仕入れて来れたよ。」

「分かった。楽しみにしている。」

　注文も取らずそそくさと厨房に入って行った。

「楽しみだぴょん。シチュー出るかなぴょん？」

「ワイルドチキンの肉も気になるにゃん。あっ匂いがして来たにゃん！」

「私は、帰りに見つけて預けて置いた山菜料理と、街の八百屋のオススメ野菜のサラダのさっぱり鶏肉和えをこの秘伝のタレで食べます。料理が出来ないのが悔しいわ！」

　ヒサは思う、ウサミよ、ホーンラビットは、兎だぞ！良いのかと、ワカバは、肉食だからな、シルフィは、前もって預けていた野菜と、今日採って来た山菜を楽しみにしてたらしい。

　暫くしてでて来た食事をヒサ達は、美味しく頂いた。

「美味しいぴょん！」

「うまうまにゃん！」

「山菜の豊かな香りとこの美味しさ堪りませんわ！この野菜のうま味とシャキシャキ感にマッチしたこのタレ、あの露店に通い頂いたのを感謝ですわ！」

　とみんな満足な顔見てケーラとドルガは、満足げにヒサ達を見ていた。

　そんな和やかさが一瞬で消えた。

「ヒサ殿ーっ。ここにおるかーっ。あっいたな。訓練の件、皆の了解得てみんなの気持ちも知ったぞー！これで、ヒサ殿に訓練してもらうからなー！」

　とクリスは大声を上げ他の客の迷惑も考えずヒサの所に走ってきた。

「おい！今、ここにいる人飯食ってるだろ？静かににしろ！あっお騒がせしてすいません。」

　ここに泊まっている客は、ドルガの料理を楽しむ為に来ていて、静かな客ばかりだ。

　多分ケーラのせいだと思うが、一度騒がしい客にトレイで叩かれまくっていた客がいた。

「あっ。済まない。興奮してしまった仲間とは良いものだな！」

「だから、何のようだ？女騎士！」

「重ね重ね済まない。興奮すると、駄目だな！明日の朝九時に訓練を頼みたい！」

「そうか。分かった。俺らも訓練してもいいか？」

「おお！良いぞ構わない。明日は宜しく頼む！おっと門限に遅れる

さらばだ！」

「ああ。ゆっくり寝ろ。」

　クリスは騒がしく来て騒がしく帰って行った。

「これで飯食ったら修行だな」

　ヒサ達はゆっくり味わって食べ、部屋に戻った。

　少し休憩してからいつものように転移して訓練に行った。

「今日も昨日と同じだ、ウサミとワカバは小刀を振り続け、シルフィはどうする？」

「そうですね。もう少し私も剣技を練習するわ」

「そうか、取り敢えず一時間したら休憩する」

「はいぴょん！頑張るぴょん！」

「はいにゃん！頑張るにゃん！」

「そうですね。頑張ります」

「良し！みんな頑張れ!はじめ！」

　ヒサのはじめ！の合図で訓練を始めた。

「俺も訓練するか、緋里お願いする」

『はい。こちらこそお願い致します。では、此れから始めさせて貰います。』

「あぁ。頼む」

　緋里がヒサに流一刀流の剣技を教え始めた時、ウサミも蒼守の訓練を受けていた。

『ウサちゃん！今日の復習だよ!逆袈裟が駄目だったからひたすら訓練だよ。さあやるよ!やってやるだよ！はいそれ！いちにのさん！

え？名前みたい？そんなの関係者無いわ！はい袈裟斬り!からの逆袈裟！

手首の返しが駄目！はいもう一度！』

　ウサミは頑張って蒼守の訓練を受けていた。

　ワカバはとう言うと

　「それ！やあ！行けぇ！にゃん！」

　変な掛け声で小刀を降っていた！

　シルフィは静かに剣を持ち、技を思い出し振っていた。

　ヒサ達は一時間後休憩してまた訓練してと部屋に戻って寝た。

　明日はクリスの団員達との訓練かぁと思いながらヒサは眠りについた。