第2話 ちょっとした説明と地下鉄について

簡単に台湾という国の説明をしたい。


と言ってもプロローグでアレコレ能書きを垂れたので、ここでもくどくどと説明ばかりするとテンポが悪くなってしまう。


なのでごくごく簡単に済ませてしまおう。


台湾。中華民国。紆余曲折色々とある国だが、中華民国として設立してからは今年で106年だそうだ。意外と歴史は浅い。


首都は台北たいぺい


公用語は台湾語。中国語。だがこの台湾語というのはついぞ耳にした覚えがない。もしかすると聞いているのかもしれないが、我々に中国語との違いが分かるとは到底思えない。


何しろ人々の見た目がほとんど中国人と見分けがつかない。もちろん若者に関しては日本人や韓国人とそう変わらない時代センスをしているが、正直オバちゃんやオッさんとなると我々からすれば全く同じ人種に見える。


性格は穏やかでややシャイな人が多いが、観光地で接したほとんどの人々が親日で優しい人ばかりだった。年齢に関係なく親切な人が多い印象を受けた。


通貨は台湾ドル。表記はNT$。小さい飯屋などでは「元」という表記をする店もあるが、何故かNT$での支払いも可能である。


1NT$は約⒊6円(2017年9月現在)くらいである。だがややこしいので滞在中は四捨五入して4円で計算していた。


気候は常夏。まとにかく暑い。沖縄にほぼ似た気候だそうだ。



先ほども述べたがこの国は我々が思うアジアのイメージよりもずっと先へ進んでいる。


例えば電車である。


通称『台北MTR』と呼ばれる地下鉄は都市台北駅を中心として合計五つの路線が走っており、それ以外にも空港直結の電車や新幹線、様々な用途別に数多くの電車が走っている。特に地下鉄ことMTR。これに乗れば大概何処にでも行くことが出来る。


地下鉄の中心となっている台北駅だがとにかく広い。いわゆる駅ナカも充実していてお土産屋や飲食店などが相当な数、軒を並べている。東京駅顔負けの店舗数だ。


それ以外の施設も揃っていて、なんと駅内各所に無料のスマホ充電コーナーが設けられている。もちろん充電コードは持参しなければならないが、日がな一日そこでスマホをイジっている地元の人を何人か見た。何しろフリーWi-Fiはあるしエアコンもきいている。漫画喫茶なぞいかなくても、ここでネットを見ていれば一日はアッと言う間だ。


地下鉄の凄いところは施設だけではない。


驚くべきは初乗り料金である。


台北駅からの初乗り、隣の駅に行くだけならなんと16NT$、つまり64円なのだ。このガリガリくんが買えるかどうかの値段で電車の乗れてしまう。物価の安さを痛感する。


乗車方法も簡単である。


何しろ現代日本に生きる我々だ。切符なんざ買っていられない。流石にPASMOやSuicaは使えないだろう。と。


確かにPASMOやSuicaは使えない。だが侮るなかれ。台湾にはEasyCardなるものが存在する。ま、完結にいうとPASMOやSuicaと変わらない。駅ナカの店はもちろん、台北市内に無数に存在するセブンイレブンで買い物も可能だ。オマケにEasyCardで電車に乗ると安い電車賃が更に二割引になる。なんという親切さ。使わない手はない。


実際私も、滞在中の移動手段はほぼ地下鉄だった。タクシーもあったが圧倒的に便利で安い。何しろ駅名は全て漢字なので我々日本人には非常に馴染み安い。地下鉄の造りも日本と似ているので乗り換えも簡単だ。


到着初日にEasyCardを買い、滞在中は全て地下鉄を使った。流石にチャージした金は余ったが駅内にある店でお土産を購入し残った小銭はセブンイレブンで飲み物を買った。無駄の無い買い物が出来てちょっとした台湾通になった気分だった。最近ではチャージ機に日本語の表記が追加されたので是非使って見てほしい。ちなみに購入は自動券売機ではなく窓口のみだが、台北駅の駅員たちはほとんど英語が通じるので簡単な単語を覚えておけば購入は容易で出来る。


そんなところで今回は一旦終わりにさせてもらう。


次回はいよいよ市内のことと、最重要項目であるローカルグルメについて書きたい。


それでは、ここまでご精読いただいて感謝します。また。


再見


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