第22話 デート

「おはようあきら。今日は美しい筋肉の夢でも見てたのかい?」


「まさとか。何がどう転んだらそんな夢見られるんだよ?」


「だってよ俺、お前の耳元で筋肉いえいいえい筋肉いえいいえいと言いまくったんだぜ!」


「何、気色ワリィことしてんだよ!ほら、さっさと飯行くぞ」


「ガッテム!」


今日の朝はいつもよりも静かだ。というのも今日は日曜でしかも朝遅くに来たから学食が空いているのである。そんな中まだ朝食を食べてる奴がいた。それはさやだ。


「なに?あなたたち今から学食食べんの?」


「ああ、そうなことだな」


「さやはこれから用事あるのか?」


「いやないけど?」


「そっかなら俺とデートでも行かないか」


「ぶー」


さやはおもわず味噌汁を吐き出す。


「あなた一体何のつもり!?そうなのねいつも通りに私をからかってるのね!」


「おい、あきら、お前デートにいくのか!?それじゃ今日お前とジョーカーズバトルで遊ぼうっていう俺の計画が台無しじゃねぇか!どうしてお前は俺を邪険にするんだよ!」


「お前はきょうすけとでも遊んでろ、なあ、さやデートに行かないか?」


「え、そこまで言うなら構わないわ、昼からでいいわよね」


「オッケー1時に校舎前な」



俺とさやはヒョンとしたことから一応恋人関係になった。あくまでも形だけだが。だが俺も何となくと言っちゃ何だが、そろそろはっきりさせよっかなって思ったんだ。

まあ、いつもの気まぐれだけどな。


「お待たせまった?」


「イヤ、オレモイマキタトコロダヨ」


「超棒読みね…私そんなに来るの遅かったかしら?まだ15分だっていうのに」


「15分も遅れるとか、遅すぎだろ!貴様は何やってんだよ!」


「ちょっと準備に手間取ってさ、ごめんね」


「礼は身体で返せよな」


「いやー!!やっぱりあなた私の身体目当てなのね!そうなのね!だって全身ベタベタ触ってくるような人だから、そうあってもおかしくないわよね!」


「うわー…なんかひどい被害妄想を受けてるな…」


「とにかくいこーぜ」


俺たちは街へと向かう。街には商店街があって、他にゲーセンなどがある。人も賑やかな活気ある街だ。


「私クレーンゲーム好きなんだ、ちょっとやってくわ!」


「お、おう」


さやは驚くほど夢中にゲームに夢中だ。

…このままスカートを持ち上げてパンツを公開したらどうなるのか?

気付いたら一生口聞いてもらえないだろうが、もし持ち上げられたら、俺は勇者になれる!


えい!


スカートをめくる。ピンクのシマシマのパンツだ。

というか俺!?ここまでやっちゃっていいのだろうか!?

さやはまだ気づいてない。このままパンツに触りまくる…や、ヤベェめっちゃ興奮するが、俺はそこまでの変態じゃないので、元に戻す。


「あきら!そろそろ食事にしましょ」


「おう、場所どこにする?」


「そうね、じゃ大きな木下でいい?」


「大きな木下…」


また頭痛が…一体何なんだ…この脳裏から伝わってくるものは…









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