第12話 新メンバー
朝食時、きょうすけがみんなの前に立つ。
「今日から新しくメンバーになったさやだ。みんな仲良くしてやってくれ」
「あのさ、きょうすけさんよ〜。さやを勧誘したのは俺なんだけどな」
実質勧誘したのは俺なのに、まるで自分が勧誘してきたみたいに言われると
腹が立つしチンコも立つ。
これでメンバーは6人、俺、まさと、きょうすけ、ジン、りかにさやだ。
「おい、ジン。お前の恋人候補だぞ、嬉しいだろ」
「けっ、俺はりか一筋だぜ。こんな女には俺の恋人は務まらんな」
「そのセリフ聞き捨てならないわね!」
ほおを赤くしてさやはジンに切れた。
「ジンくんだっけ、そのふざけたセリフを2度と言えないようにしてあげようかしら」
「ふん、事実を言ったまでさ。お前ではりかの代わりにはならない」
俺はさすがに止めた方がいいかなと思い、二人の話に割って入る。
「さやちゃんよ。まあ、この程度の男に務まらんだのどうだの言われたら腹も立つしチンコも立つわな」
「あなたの人間性と神経もどうかと思うけど…」
「まあ、ここはお互いに一定の距離から関わるのはどうだ?近くにいすぎたらお互いの魅力も気づかないだろう」
「いや、あなたの発想もどうかと思うけど…」
「まあまあ、さやは彼氏とかいないだろ、相手としたら俺とか俺とか俺とかがいるじゃないか。地道に付き合ってこうぜ」
「だから何で私がこんな男と付き合わなきゃならないの!ていうか途中からあんたと付き合うことになってるし!もういいわさよなら」
「ちょっとさやさん」
さやは席を外した。まあ、無理もないか。
俺たちは食事を済ませた。りかが心配そうにさやのところへと向かう。
俺たちはそのまま教室に。
教室のドアを開くと、自称異端審問会の連中が待ち構えていた。
「あきらに問う、貴様はさや殿によからぬことをしたと言うが、お前は心当たりはないか?」
心当たりと言えばしつこくさやを勧誘したことだ。
「えっと全身あちこち触りました」
「何だとー!」
クラスの男どもが騒ぐ
「なんとうらやましいことを!!」
「全くなぜあきらばかり」
「全身だと!?こいつらどこまで行ってるんだ!?」
「極刑!死刑だ」
クラスのみんなが一斉に襲いかかる。
「まさとくーん。お前の自慢の筋肉でなんとかしてくれ〜!」
「悪いなあきら!今日の分の筋肉はもう貸してるんだ」
「ふざけるなー!」
今日もみんなに襲われた。蹴られる。殴られる。まあ、手加減してるけど冗談抜きでこれはきつい…。ああ、余計なこと言わなければよかったな〜。
俺、死にました…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます