第9話 Fクラス

ちーす、おはようさん。教室に入る。俺のクラスはFクラスである。FクラスはSS、S、A、B、C、D、E、Fと並ぶうちの最低クラスで落ちこぼれのダメダメクラスだ。


「よぉ、あきら。今日の課題やったか?」


俺のルームメイトのまさとだ。まさとも俺と同じFクラスである。


「そんなのやってる訳ないだろ。そんな面倒っちいことしなくても俺は強いんだからな」


「おいおい、それじゃお前の課題を写せねぇじゃねえか」


「それじゃうまい言い訳を考えるしかねえな」


「なら先週みたいに宇宙人がノートを焼き払っていきましたはどうだ?」


「いや、そいつは二度も通用する技じゃねぇ。だって2回も宇宙人に襲撃されたらおかしいじゃねえか」


「なら関西人がビームでノートを焼き払っていきましたならどうだ?」


「なるほどな!…だが何故俺が関西人に恨みを持たれたって話にならねえか?」


「いや、それ以前の問題だろ」



「ほら、みんな席につけ。授業を始める」


授業は主に計算力を身につける数学、テキストを読むのに必要な国語、ジョーカーズバトルの実践授業、後はデッキの構築理論の講義である。

朝はとにかく眠いので、まともに授業を聞いてない。

午後からの授業はそれなりに話を聞いている。


「なあ、あきら。午後の実践授業で俺とデュエルしないか?」


「そうだな。じゃあ夕食のプリンをかけて勝負しようぜ」


まさと相手なら負ける気しないし、こいつ馬鹿だから今まで全敗だというのに勝負に乗ってくる。まあ、後から俺のプッチンなプリンを汚さないでくれ〜というものいつものことだ。


「ちょいちょいあきら。俺たちに付き合ってもらおうか」


Fクラスの自称異端審問会の連中である。


「あきらはりかどのと恋人関係であるそうではないか?」


「あれれ〜その噂どこから聞いたのかな〜」


「ふふふ、我々の情報網を甘く見るな。ジンどのから聞いたのだ」


げっ、あの野郎よりによってこいつらにその情報を流しやがったのか…しかもなんか色々間違いがあるし。


「ちょっと待てよ、お前ら。それは誤解だって…」


「異論は認めぬ。お前たちやつを取り抑えよ!」


5人くらいにとり抑えられる。


「で、再び問おう。貴殿とりかどのとの関係はどこまで進んだのだ?」


「チューしてぱふぱふしてもらいました」


「なん、、、だと」


「ななな、、、なんだと」

「それはなんとも羨ましい」

「俺は俺は、、うわ〜なんてことだ」

「このリア充め爆発しろ」



「っていうのは冗談で、、実は…」


「死刑」


Fクラスの全員が俺に襲われ、俺はその日昇天した。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る