第7話 ジョーカーズ
きょうすけが帰ってきたぞー
ついにこの日が来たか。言うなれば俺たちジョーカーズのメンバーが全員揃う時が。
その知らせを聞きつけて寮の食堂へと向かう。
「よお、お前ら。元気にしてたか?」
「もちろんだ。むしろ元気すぎて色々羽目を外したくらいだ」
きょうすけ、あきら、まさと。この3人でジョーカーズのメンバーだ。
たった3人という点がちょっとアレだが、ジンとりかさんも加われば
一気に5人というわけだ。
「ジョーカーを鍛えてたのか?」
「無論だ。俺は最強のデュエリストになるために修行してたんだからな。具体的には滝に行ったり、海でサーフィンしたりしてたというわけだ」
「あの、、、きょうすけくん。全く修行と関係ないんだけども、どっかで頭のネジが取れちゃいましたか?」
きょうすけが出て行ってから半年が経ってるというのに半年の間この人は何をやってたんだか。まぁきょうすけらしいといえばそうだな。
「そんなことより、お前の方こそジョーカーズのメンバーを勧誘できたか?」
「ああ、それはもうできたできた。先週2人その候補ができたからな」
「で、2人ともokなのか?」
「それは今からLINEで聞いてみるわ」
俺はスマホを取り出し2人にメッセージを送る。
どうもちはっす。二人ともジョーカーズという俺たちのグループには入らないかい?
怪しいところなんて全くないよ。むしろ超インジョイだぜ。
というわけで返事よろしく!
2人にラインを送る。そして5分くらいしてメッセージが帰ってくる。
「ジョーカーズですか?よく分からないのですが、今までのこともありますしいいですよ、入っても」
りかさんのラインに対しジンは
「はぁ?そんなよく分からない団体に入る気はねーよバーカ。バカは休み休み言え」
なんかムカつくなこいつ。いくらりかさんに振られたからってツンケンしすぎだろ。
あ、そうだ。ジンが乗り気じゃないので「そんなこと言っていいのかい?りかも入るんだぜ」と再びLINEを送ると「えっ、マジで!?まあ、お前がそこまで言うのなら入ってやらんでもないぞ」
何とわかりやすいやつだ。
「というわけでジンっていうストーカーとりかさんという超キュートな女の子もジョーカーズに入るぞ」
「あきらよくやってくれたな。我らジョーカーズのメンバーはたくさんいた方が盛り上がるからな。とりあえず飯にしよう」
「おう」
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