◯修学旅行 3日目
僕は、ぼうっとしていた。
なぜなら、水族館、隣に彼女がいる。
でも、どうしてだろう、仮面のせいか、
全部彼女に合わせてしまう。
「次ここ行こうよ」
「うん。」笑顔で。
「ここ行きたくない?」
「うん。」笑顔で。
そうやって全部笑顔で合わせている。
でも彼女は、
「前も言ったけどさ、もっと自分の意見出せば良いじゃん。どこ行きたいー?」
「そうだなあ、僕は君に任せたい。」
結局、彼女に合わせたまま、飛行機へと向かった。
そして、何事もないまま、修学旅行を終えた。
あ、そうだ、ここで思い出ができたんだ。
水族館で、イルカの大ジャンプを、
目の前で見た。水しぶきが、眩しかったんだ。
キラキラキラキラ、綺麗だったなあ。
それだけ。
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