第4話 雨の日の憂鬱。
雨の日は憂鬱だ。
雲が空を覆う。
僕の心にまで、雲が覆ったようだ。
そして、不幸を運んできた……。
「母さん…、母さん!」
手術室まで運ばれている母を、僕は縋るような思いで追いかける。
僕の前で閉められるドア。
同時に涙が頬を流れた。
僕が弱いから……。
僕が嘘つきだから……。
僕が…死ねばよかったのに……。
赤い光。
消えるのに、何時間かかっただろう。
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