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不死王の妃

不死王の妃

二条千河

おすすめレビュー

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★★★
★27
10人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • 石燈 梓
    817件の
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    ★★★ Excellent!!!

    人々が本当に望むもの――幻想と科学の融合の果てに

    善政を敷き、国に繁栄をもたらした賢王ナーダは、求められて不死王となり、二百年という歳月を民のために生きてきた。彼の声を伝える僧侶は、ある日、王が新たな妃を求めていると告げる。選ばれて王妃となったのは、十六歳の聡明な娘ジニだった。

    既に木乃伊となった賢王と、少女の王妃との間に、子どもが出来たところから、物語は始まります。権力を望む王弟が、王子の出生を疑うのは無理のないことですが……。

    科学と伝説、人々の信仰が試される物語の結末に、主人公ジニ、高僧ミッシカ、女医アジュラが、それぞれ本当は何を望んでいたのかが明かされます。老いたジニの見る幻の中に、物語の真の救いを感じさせて頂きました。

    • 2018年6月20日 05:04