女だ男だ

2017年10月29日日曜日


女だろうが男だろうが、人間は人間で、全ての人が「その人」として認識され、扱われるべきだ。

「女」「男」と認識した段階で、相手を「異性」とし始めたところから、多くの異性愛者にとって、相手に対する意識は「人間」から「モノ」に近いところに格下げされる。

かしこまって文字におこせば大げさに見えるが、異性と言葉を交わす機会を設ければ設けるほど、そのことを強く感じる。

一時の感情や性欲を満たす為の、自己顕示欲を満たす為の、自尊心を保つ為の、消耗品、道具として異性をみる。

そんな人権を無視したような人と人との関係性や、その関係性の根底にある性別を、私は嫌悪する。

女だの男だの、そんなものがあり続ける以上、「女」も「男」も愚弄され続ける。

一時の感情の為に情を弄ばれ、性欲の為に体を弄ばれ、自己顕示欲と自尊心の為に尊厳を傷つけられる。

性別は、扱う人によって、人を愚弄する道具に成り下がる。

性別で傷を負った人は、性別に犯され続ける。

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