第3話 せめてカノジョと

電車に揺られて数分。

妹は二度寝タイムに入り、俺は何もすることが無いのでスマホを弄っていると、


「栄斗君、おはよ」


「お、ライ。おはよう」


神奈部かなべ らい

俺が1番仲が深いと言っても過言では無い人物だ。あ、妹はノーカンで。


「珍しいな、こんな時間に電車なんて」


ライは毎日学校まで歩いて来ているらしい。なんでも、体を鍛える為だとか。


「う、うん。ちょっと...寝坊しちゃって...」


サラサラの銀髪を揺らしながら、バドミントン部のエースは苦笑した。


「おっと...あと一駅か...おい起きろー」


俺の肩を枕がわりに眠りこけている妹に、連続チョップを叩き込む。こんだけしても起きない時があるのは俺が悪いのかな?


「ん...兄者...着いた?」


「もう着く。あと重いから頭退かせ」


「ふふっ、妹さんと仲良いんだね、栄斗君」


「俺からしたら迷惑なだけなんだがな」


毎朝寄りかかられるせいで右肩だけ凝りそうだぜ。


「....兄者」


妹からいきなり耳打ちされる。なんだよ。


「この女、兄者のツガイか?」


「ツガイとか言うな!!」


「?」

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Crazy Days!! Ponkotsu @ponkotsu0612

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