第2話 中二病の高校生
「行くぞ兄者!!出陣ッッ!!」
「わーったって...ったく」
ポニーテールをぽんぽん弾ませながら玄関を飛び出して行く妹の背中を追いかけていく。
おっと鍵かけたっけな....よしOK。
「おっと兄者すまない、忘れ物をしてしまった」
「はぁ?もう高校生になって3ヶ月も経つってのに...」
施錠を確認したばかりの玄関を再び開ける。
1つ下の妹は、いつまで経っても成長しないようだ。...変な知識ばっかり付けてくけど。
「すぐ戻る!」
「はいはい」
出陣時と同じスピードで玄関を駆けていく妹の背中を見送り、俺はスマホをいじるくらいしかする事が無くなったのであった。
〜10分後〜
「すまない兄者、探すのに少し手間取った」
「遅えよ。もう走んないと電車間に合わんぞ?何探してたんだよ」
「ああ、コレだ。指抜きグロー」
俺は妹の顔面目掛けてエルボーを飛ばしてやった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます