第2話 中二病の高校生

「行くぞ兄者!!出陣ッッ!!」


「わーったって...ったく」


ポニーテールをぽんぽん弾ませながら玄関を飛び出して行く妹の背中を追いかけていく。

おっと鍵かけたっけな....よしOK。


「おっと兄者すまない、忘れ物をしてしまった」


「はぁ?もう高校生になって3ヶ月も経つってのに...」


施錠を確認したばかりの玄関を再び開ける。

1つ下の妹は、いつまで経っても成長しないようだ。...変な知識ばっかり付けてくけど。


「すぐ戻る!」


「はいはい」


出陣時と同じスピードで玄関を駆けていく妹の背中を見送り、俺はスマホをいじるくらいしかする事が無くなったのであった。


〜10分後〜


「すまない兄者、探すのに少し手間取った」


「遅えよ。もう走んないと電車間に合わんぞ?何探してたんだよ」


「ああ、コレだ。指抜きグロー」


俺は妹の顔面目掛けてエルボーを飛ばしてやった。

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