第2話これが青天の霹靂じゃな
ここまで思い出すままに書き進めてきたが少しまとめてみる。聞けば2012年4月22日16時頃、自宅でワシの心臓が突然痙攣(心室細動)を起こし停止。カミさん、娘2人の居る前で白目剥いて倒れた。長女は119番に連カミさんは救急が来るまでずっと心臓マッサージしてくれたそうだ、丁度ワシの携帯電話に得意先の先生から電話、出たカミさんが気が動転し泣いてるのを落ち着かせて下さった様で有難う御座いました。救急車は近くの北署でなく東署から来たため到着に少し時間がかかった様子。AEDは効かず、そのまま救急病院に搬送、何とか心臓再鼓動したが、先生は「1時間は止まってたので目は見えなくなると思ってください」と言われどうしょうかと落ち込み悩んだそうだ
4月23日・経皮的心肺補助法・大動脈バルーンパンピング法
25日・動脈形成術吻合術、カミさんのメモによると
29日・ヘッドギア外して散髪して坊主になる。
30日・入院してからずっと熱があったが下がった
5月1日・痰を取るとき少ししんどそう。
2日・手も足もしっかり動いてきた。
3日・義理の妹が来てくれた。
4日・分かってるのかバイバイをした。7日・呼吸器が外れた、少し暴れた、義理の弟家族が来てくれた。
8日に目が覚めのた。「お早う」って言ってない少し話した。
9日・時々しっかりして見える。
11日・循環器受診、手術説明。
15日・カテーテル手術、体外ペースメーキング術。
17日・ICD埋入手術(植込型除細動器移植手術)
19日・一般病棟に移る。ここまでメモを残してくれて有難う。
20日・社長が来てくれた。倒れた前日21日に商業施設敷地内の店で社員全員とミーティング兼ねて食事会をしたそうでとても良い会だったそうだが全く覚えてない。残念…
22日・ベッドから降りることを許可される、やっとトイレに自由に行ける。1ヶ月ぶりにベッドから降り立つ、何かコードや点滴チューブでごちゃごちゃしとる、周りの心配を気にしながらも案外いける、大丈夫だ。病室横の洗面台に行き鏡を見る、丸坊主になっとる…(何度も丸坊主になっとるけ別に驚くことはないが…こんな頭じゃったっけ?…分からん覚えてない。)腹を見る…(こんな腹じゃったっけ?…分からん覚えてない。)体重計に乗る70kg…(じゃったっけ…分からん覚えてない。)少し足が上がりにくくヨロケそうになる。リハビリのつもりで病院内を歩き回って新館から本館へ移動し探検する。一周りくらいしたところで戻ろうと連絡路を探すが解らず彷徨い広い病院内を迷子になり泣きそうになりながらも1時間過ぎてやっと戻ってきたら、ワシが居らんことでバタバタして騒ぎになってた。
看護師さんに「もう!知りませんよ!!」って怒られた。(看護師さんも怒られたんじゃろうな…御免なさい。)だって迷子になっとんたんじゃもん…それでも懲りることなく4階の病室から1階への階段の登り降りが日課になった。
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