今日も目が覚めた有難う御座います。

でん太

第1話思い出すままに書く

洗面台にメモが置いてある、里田先生に渡さにゃいけん…左足の小指が取れかけとるけど…痛くない…前乗りバスの車内、前から後部席を見てる、乗車したとこなのか、下車するとこなのか分からないが何人か乗ってる様だ、何処かの温泉施設の風呂に入ってる、島?海岸が見える、何処かでMRI検査してる、河本先生の薄暗い部屋に居る、地下室がある、そこで点滴してもらってる、里田先生の待合室の地下室で仮眠してる、海水浴場?行った事のある感じ、付近の洋館の室内に居る、何か色んな検査してもらってる、カテーテル手術を受けた、物凄く気持ち悪く先生に二度としたくないと訴えた、ICUに居る、室内に窓がある、外に見える小高い丘の向こう側を物凄く見たくて何度も何度も景色を見てたが見る事が出来なかった。腕が動かせない、拘束されとる、感覚もある、声を出す「解いてください……」看護師さんがベッドに座ったら抱きついちゃろうと思っとったけど座らんかった。飯の話をしとる、何でワシにくれんのん…運動会に連れて行く行かんいうて話しょうる、ワシを運ぶ話をしとる、ベッドごと一般病棟に移った。何処らへんで目が覚めたんか、一般病棟からのことは割と覚えてる、ベッドから降りようとしたら先生に慌てて押さえ込まれ止められた、

「これ何本に見える?」と目の前に指を出す、

「2本。」と答える、何度か質問を繰り返す、カミさんかな?

「ここ何処かわかる?」

「病院じゃろ…」ICUに居った夢見とったけ不思議に思わんかった

「見えてる?何本?」指を出す

「見えとるよ」さっきから先生もカミさんも何でそんなこと聞くん?

「何年何月何日か分かる?」

「えーと…分からん…1月?」

「子供らも元気よ!」…子供?申し訳ない、一瞬思い出せんかた、昼食が出てきた

「大丈夫?食べれるん?」

「食べれるよ」

「ゆっくりよ!慌てんで!」何でそんなに大騒ぎするんかな…?何でお粥なんじゃろ…何事もなく食べ終わってカミさんが言った

「倒れたんよ!!」

「誰がな?」

「安くんがよ!!心臓止まったんよ!!」

「えっ!?ワシ?死んだん?じゃぁ今何!?…何でな?」

「安くん芝桜祭りから帰ってきて、ソファーに座ってラムネ飲みょうたら大きな音がして振り向いたら白目剥いて倒れたんよ!!!!」

「…芝桜祭り??知らん…覚えとらん、それじゃったら前から準備とかしょうたろう?」全然覚えとらん、思い出せん、いつからの記憶がないんじゃろ…?突然言われて頭の中困乱し整理つかずあまり考えることできない、親父、オカン、姉貴、カミさんと居る、親父が新聞とテレビカードを渡ししてくれた、新聞を見て

「ん?…何か小いそうなっとらん ?」先生にも

「前より一周り小そうなっとるでしょ!」と訴える

「いや、前からこの大きさだと思うよ」「…小そうなっとるようにしか見えんよ」…おかしい…旭天鵬が優勝した記事が載っとった」何で!?旭天鵬が優勝しとる、(違う意味で驚き)これも夢か…?テレビカードを入れてテレビを観る、カープの試合をやっとる、…何かおかしい…上手く言えんけど距離感が違う凄い違和感…変だ…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る